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嗅覚に訴える

生き物というものは基本的には嗅覚から物事を判断する。


帰宅最中のカレーの匂い、煮付けの匂い、焼肉の匂い…


自身の自宅から好物の匂いが漂うだけで少し嬉しく、楽しみにもなる。


そして何より、記憶を呼び起こすような事も出来る。


香りとは意外にも爆発的な威力があるものだ。







ヒナは家族会議が終わって翌日早朝

3人の見習い騎士と、1人の料理好きの騎士団副団長を連れて比較的街から離れた泉まで移動していた。



この世界にも便利なアイテムボックスと言う生活スキルがある。

重量、貯蔵量などは人それぞれだが、

転生者特典なのだろう、ヒナは無制限に入るらしい。


見習い騎士ラルフ「ヒナ様、今回の任務は護衛だと伺ってましたが、何故泉をお選びになったのですか?」


騎士になって間もないラルフは人柄が良く、子供が心底好きな男性だ。

見た目は茶髪にタレ目で、丸顔の優しさがダダ漏れである。その為か、子供やお年寄りに話し掛けやすいと好評である。極めつけに話し方もおっとりとしている。


元々料理屋の息子であったが、次男坊という事もあり

料理屋は兄が継いでいる。

その為他に出来ることと言えば、そんな家族達が安心して生活ができるようにと、

騎士団に入隊した。

基本的には双剣のような二刀流使いで、

話し方とは真逆の素早い動きが得意である。


ヒナ「我がアトランテの誇る、聖なる泉はあらゆる傷を致命傷から軽傷まで治す効果があります。

今回の任務は少なからず怪我人が出る可能性もあるので、その応急処置にも使うためです。

後は……心の浄化が目的ですね。」



アトランテ領の泉【癒しの泉】と呼ばれている泉は元々は何も無い山だけの場所だった。

しかし、過去のアトランテ家の当主が温泉に入りたい。その一言により、当時の街人が総出で穴を掘った。



その際井戸等もついでに増設され、

その副産物で癒しの泉を発見した。


初めてヒナも癒しの泉野話を聞いた際は、薬効のある温泉なのでは?と思ったが、

温泉独特の匂い等も温度もただの水だった。

しかし、目に見える速さで傷や刀傷等も修復される。


ただし、本当に微妙所で治癒が止まる。



ラルフ「そうなのですね。ならなるべく怪我はしないようにしないといけまさんね!」



ニッコリと笑うラルフ。


見習い騎士エドウィン「とか言ってだいたい怪我するのは、俺かレイズ何だよなー。」


見習い騎士レイズ「それは否定できないな。」



エドウィンは元々ハンターだった男性だ。


黒髪に切れ目の鼻筋まで高整った顔立ちだ。

ただ、話し方は豪快な大声タイプ。

初めての人間はだいたい驚くことが多い。


しかし、ハンターとは随時その日暮らしに近い生活でもある。それ故に婚活が上手くいかないという事が大きく引っかかって破局した過去がある。


その為安定した職業と、収入が得られる騎士団と言うことで入団している。

1部団員からは、「動悸が不純だ」と弄られるが、

元々ハンターだけあり、腕はかなり経つ。



そしてレイズは、運だけは凄い高い男だ。


見た目はスキンヘッドで、眉毛まで無いゴリゴリのマッチョである。

レイズも元ハンター上がりだが、

かなりおっちょこちょいである。


ただし、窮地に一生と言うあと少しで死亡していただろう。

と言う場面で、おっちょこちょいが命を守っている。

それもかなりの回数。


実力こそあるのだが、突然転ぶ。

それ故に、周りからはレイズが転ぶ時は何か危険な出来事が起こる合図。

そう言われている。中には転んだ瞬間に真似してわざと身を伏せる人間もいるほどに。

その為怪我が多めである。


ヒナ「なるべく怪我だけはしないでくださいね!今回はなるべく穏便に事を収めたいので!」





そう、今回の作戦は

【香りの作戦】

平和的解決につなげるつもりでヒナ達は癒しの泉に向かっている。






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