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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ひょんなことから同居することになった話

作者: 余暇

初めまして、余暇です。前書きってこういうので...いいんでしたっけ...間違っていたらごめんなさい...!

初投稿です。

ラノベのようなお話を書くのは初めてだったのでとても緊張しています。

全年齢に楽しめる内容となっておりますので、拙い文章と語彙力ではありますが、暖かい目で読んでいただけたら幸いです...どうぞお手柔らかに...笑


それではお楽しみください!

容姿端麗とは。そう、僕のこと。

この顔で落ちない奴はいない。そんな奴に出会ったことがない。

テストは毎回90点超え。

苦手な教科なんてない。

頭も良くて顔も良い。自分で言うのも何だがオマケに性格も良い。


ふっ...完璧すぎて困っちゃうぜぇーーーっ!!!


なんてことを考えていたら。


「おいこら!そこ!授業中居眠りすんじゃねぇ!」

頭上から怒声が響く。

「うぐぁっ」

思わず、変な声が漏れ出た。

「ん...寝てないですよぅ...」

寝てはない。ただ目をつぶって考え事をしていただけだ。そう、考え事をしてただけ...。

「嘘つけ!なぁにが『寝てないですよぅ』だ!寝てないって言う人に限って寝てるんだよっ!!」

まぁ、確かに意識が少し飛んでたと言えば飛んでた気がしなくもない。

「ごめんなさぁい」

謝ろう。とりあえず謝ろう。そう思い反省をあまり感じられない謝罪をした。

あー...だる。

自分がもっと容姿端麗で頭脳明晰だったらなぁ。

バレンタインなんて行事クソ喰らえだ。

母からしか貰ったことねぇっつの。

勉強面も全然だめ。得意教科なんてそんなものはねぇ。

赤点常習犯極めてる。


あーあ。良いことねぇかなぁ。

こんな人生だもん。良いことなんてあるわけねぇよな。

空から美少女が降ってきたところを俺がナイスキャッチ!

「助けていただきありがとうございます///あの...この御恩は一生忘れません...一生かけても貴方に恩をお返し出来ないくらいです...///」

そこで俺が、

「そんな大したことはしてないよ笑でも君がどうしてもと言うなら僕のお嫁さんになって、沢山恩返しをしてもらおうかな?なんて笑」

そしたら美少女が

「勿論ですとも!!///」


…なんて。

うん、ねぇな、ねぇわ。

とか考えてるうちにチャイムが鳴ってじゅぎょーしゅーりょー!

さ、帰るべ。帰宅部のエースこと、この俺がすぐ帰らないわけには行かない。

「んじゃ!また明日な!」

元気よく手を挙げて皆に挨拶。

んでもってダッシュ!

「相変わらず早ぇなあいつ笑」

クラスメイトに苦笑いされるのはもう慣れっ子だぜ。


「帰ったら何すっかなぁ。エロ本でも読むかな、ぐへへへ...ぬぉあああああああ!!?!?!!?」

道端に倒れた美少女。

いや、顔は隠れているからもしかしたら微少女かもしれないが...。

黒髪ボブで華奢な体の女の子。

服装は...何て言うんだっけ...そうそう、セーラー服だセーラー服。

でも地元では見た事ないから...転校生...?違うか。

って考えてる場合じゃねぇ!

「っおい!大丈夫か!」

「...うっ...んっ...っあっ...」

苦しそうに呻いている。

待て待てこれ救急車呼ばなきゃじゃ...

「待ってろ!今救急車呼ぶから...」

「だ...めっ...呼ば...ないでっ...だいじょ...うぶ...だ...からっ...」


力のない手で俺の腕を掴んだ。

な、何言ってるんだよっ!

こんな苦しそうな人放っておけねぇよ!

「お...ねがいっ...呼ん...じゃ...だ...め...」

腕から細い腕がするりと抜けた。力尽きて気を失ってしまった。

「...っおい!!起きろ!!おい!!」

どうしろってんだよ...。

救急車呼ぶな、ってなんでだ...?

犯罪か何かをしたのならここで俺が連れて帰ったら仲間だと思われて俺も捕まる...いやいやいや!そんなこと考えてる場合じゃねぇ!

兎にも角にもこのままにしておくわけにはいかねぇ!

ぐったりとした黒髪ボブ少女(長いからこれからは少女で)を背負い、なるべく早足で、そして誰にも見つからないように家に連れて帰った。


家に帰り、ベッドに少女を寝かせてから、思った。

見知らぬ少女を自宅のベッドに寝かせて2人きり...いやこれまずくね?普通に考えてまずくね?

別に何するってわけではないよ!ないけど!断じてそれはないけど!

傍から見たら俺...やべぇやつじゃ...。

いやいやいや仕方ない、救急車呼ぶなて言われて放っとくわけには行かなかったんだ、うんうん、俺のしたことは間違っていない、うんうんうん。

自分に言い聞かせて無理やり納得させる。

「...ここは...何処?」

後ろから少女の声が。

「っ!目覚めたか!あんたさっき道端で倒れてて...っ」

言葉に詰まる。けどなんで俺の部屋なのか喋らなきゃ...。いや、仮に喋ったとしても納得してもらえなかったら終わりだ。うん、でももういいや、通報なりなんなりされてしまえ。してしまったことに変わりはない。父さん、母さん、ごめん、ここで終わ...

「...ありがとう。私が救急車呼ばないで、って言ったから...」

「...っ!そ、そうなんだ!ほんとは、あのシチュエーションじゃ救急車呼んだ方が良かったんだろうけど...その...君が呼ぶな、って...だから...ごめん!放っておけなくて...!」

思わずぎゅっと目をつぶって頭を下げた。

「...謝らなくていいよ。謝るのは、私の方...だから...」

少女は僕の頬に手をやって顔を上げさせた。

少女は、外に出るのが嫌いなのかなって思うくらい色白で、長い前髪で目があまり見えないけれど、前髪の隙間から見える瞳は大きくクリっとしているし、唇もプルっとしていてキスしたら美味しそ...じゃなくて!///

ニヤついてる自分を不思議そうに見つつ、少女は続けた。

「助けてくれて、本当にありがとう。ごめんね、迷惑かけちゃったね」

「いやいや!大丈夫!俺帰宅部の割に意外と力あるんだ!」

いや何言ってんだ俺。そういうことじゃないだろ。

クスッと笑う少女に、そういえば、と俺は続けた。

「君、名前は...?あと、制服見た事ないから...地元の子じゃ、ない、よね...?」

上目遣いで恐る恐る少女の顔を見つめると、

「私の名前は一ノ宮柚香、ゆずでいいよ。貴方は?」

「俺は雫石優大、ゆうたでいいよ」

「ゆうたくん、改めてありがとね、おかげで一命を取り留めた。そうだ、質問に答えてなかったね。私、これ制服じゃなくて、自分で作ったの。制服もどきってやつかな?笑ここにはずっと住んでるんだけどね、学校には行って無かった、行ったことがないの」

予想外の答えに、俺は戸惑った。

「それまた...どうして...」

「私、ずっと病院に通っててね、生まれた時からずっと。だから学校にも行けなくて、制服着てる皆が羨ましかった。だから自分で作ったの笑...それでね、自分が学校に行けないのは何かの病気だと思ってた。でも違ったの。」

「えっ...?」

ゆずの口から語られたのは、信じ難い事実だった。

「私、母が魔法使いでね。魔法使いとか信じられるわけないよね、私も信じられなかった」

そんなこと、て言いかけたけど言えなかった。

この世界に魔法使いなんて存在してるのはお話の世界だけだと思ってたから。

ゆずは続けた。

「私が生まれる時にね、お母さん、魔法かけちゃったみたい。それだけ聞けばね!お母さんが悪い人みたいに思っちゃうかもだけど!違くて!笑...私を産む時、体ボロボロで、私を産む前に死んじゃうかもしれなくて、そうなるとどっちも死んじゃうから、最後の力を振り絞って私に魔法をかけて生きれるようにしたんだって。それが母から貰った最後の愛情、かな...?笑お母さん、太陽の光を操る魔法使いだったから...その魔法のおかげ...というかその魔法のせいで私、外出ること出来なくなっちゃって。多分...太陽の光扱う魔法使ってたから、嫌なことも沢山あったんじゃないかな。だから私にこんな魔法を...太陽の光を沢山浴びたら死ぬ魔法を...。太陽の光を操るって、天気を操るみたいなもんだからね。だから私に同じ目にあって欲しくなかったんだと思う...。だからね、私魔法使えないの笑...魔法使いは魔力消そうと思えば消せるんだよね、それはすごい労力を使うんだけど...。最後の力を振り絞って私が魔法使えないようにしてくれてね...。」

衝撃だった。

何が衝撃か、っていや勿論もう全てにだけど、何よりも...

「太陽の光を沢山浴びたら死ぬって...それ...」

「悪く捉えないでね!?笑...私もね、それ聞いた時はショックだったし、私産まれない方が良かったんじゃないか、って思ったこともあったよ。だけどね、私の為を思ってかけてくれた魔法だし、そんなに光浴びなきゃ大丈夫だし!...自分の命を犠牲にしてまで生かしてくれた命だもん、大事にしなきゃな、って...」

「...確かに、そうだよな。」

今頭の中が混乱してるし色々気になることはあるが部外者が深入りするのもどうかな、と思いつつ。

でも特に気になる点が1つ。

「ならどうして今日外に出たんだ?あの道、直線に長いから結構な距離だぜ?それに、長い時間出たらあんた危ないって...」

そう、あの道は直線に長い。

直線で2kmくらいあるんじゃないか。

「それは...」

俯いたせいで、元々あまりみえていなかったゆずの目がすっかり前髪で隠れてしまった。

「言いたくなけりゃ言わなくていいよ。」

無理して吐かせたところで、俺がどうこうできる問題でもなさそう...って言ったら最低だよな...出来ることなら何かしたいとは思うけど...。

「...病院に...私の...病院に...私の...病室に...っ!」

途切れ途切れだが何か重要な何かを伝えようとしているのはわかる。

「あいつが...私の...兄が...!」

お兄さん...?

妹の見舞いに来たんじゃないのか...?

でもゆずの様子を見る限り違うんだろう。

何があったんだろう。

「母も...父も...私以外の...家族...皆...殺した...私の...兄が...っ!」

ま、マジかよ...。

驚きすぎて何も言葉が出ない。

「今度は私を...殺しに来たの...っ!」

涙をボロボロ流しながら話すゆず。

ちょっと待てこれ警察に行った方がいいんじゃ...。

そう言いたいのを察したのか、ゆずは涙ぐみながらも話を続けた。

「警察に言ったり...救急車呼んだら...大事(おおごと)になっちゃうから...」

「なるべく事を小さく済ませたかった、てことね、目立っちゃうから」

「うん...」

なるほどなぁ...。でもこれ俺が見つけて良かった...ってことでいいよな...。

そうでなきゃ救急車呼ぶか、もしくは自分の部屋に連れ込んであんなことやこんなことする変な輩も...ってそれ俺じゃん!!!いや!まだあんなことやこんなことはしてないけど!てかするつもりないけど!!!

「だからね...本当に感謝してる...ありがとうゆうたくん...」

「いいってことよ!助けられたならなにより!...んで、これからどうする...?帰れないでしょ...?」

そうだよ、そこが問題だよ、まず女子高生と同居なんてそんなそんなそんな

「.........ゆうたくんが良ければ」

俺は、ごくん、と唾を飲んだ。

「.........ここにっ...住まわせてくださいっ...!!!...ご、ごめんなさい!無理ですよね!帰りま...むぐっ」

ゆずが言い終わる前に彼女の口を塞いだ。

口じゃなくてね。手でね。

いやほんとは口で塞ぎたいけど初めて会った相手にさすがにそれは...ねぇ...?

「いいよ、住まわせてやる。ただし、自分1人で何かしようとはするな。頼りになんねぇかもしれねぇけど...。俺が、お前を...ゆずを守るから」

自分でも無責任じゃ、って思う。

だけど放っとけねぇじゃん。

困ってる女の子目の前にして。

守るものが出来た男子は強えんだぜ?

「.........うっうっ...ありがとう...うっ...ぐすっ...」

「泣くな泣くな笑...とにかく、これからどうするかを決め...ゲボッ」

なんだ...?口から赤い液体...?胸辺りがジワジワと暖かく...それと同時に激痛が走る

「う”っ...う”あっ...あ”っ...い”っ...ぐぁあっ...っ!ゲボッ!ガ...ハッ...!」

「いやああぁぁあああぁぁああああ!!!」

ゆずの悲鳴。

「ふっ...ざまぁ。こいつを助けたのが運の尽きだぜ。残念だが、あんたの命も貰うぜ。1日で2人も殺れるとは。今日はついてるぜ。ありがとうな。」

いつの間にか真っ黒なロングコートを着ている銀髪の男がそこに立っていた。

その言い方からすると...

...こいつ...ゆずの兄か...いつの間に...

「ガハッ!!!」

持っていた杖で胸を思い切り突かれた。

その痛みと衝撃でさっきの倍以上の血を吐いた。

う...気持ち悪...ここで...死ぬとか...ダメだ...ゆずを...ゆずを守ら...ない...と...。

ここ、後書きでは作者(余暇)と作中に出てくる方達との座談会!ということで!


題して!「イニシャルYの座談会!」(ダサい)(ごめんなさい)


余暇「御二方初めまして~」

ゆうた&ゆず『初めまして~』

余暇「さて、何を話していきましょうか!」

ゆうた「この座談会の題名...うん...」

余暇「な、な、別に良いじゃないですか!笑偶然だもん...偶然こうなったんだもん...グスッ」

ゆうた「わ、分かってる、分かってるから泣かないで、ね、ね、」

ゆず「あ、年上なのにタメ口...」

余暇「い、いいよいいよ!タメで行くか!話しやすいし!」

ゆうた&ゆず『りょ!』

ゆず「余暇さんって高校生の時どんな感じだったんですか?」

余暇「自分はねぇ...平凡に...穏便に...争いごとに巻き込まれるの嫌だったんだけどねぇ...巻き込まれたねぇ...」

ゆうた&ゆず『お、おう...』

余暇「く、暗い話やめよう!な!!?ま、お二人は青春楽しんで!あんなことやこんなこといっぱいするんだぞ!?」(おい)


YYY『てことで!ここまで読んでくれた皆様!ありがとうございました!じゃ、またねー!ばいばーい!』

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