初めてのダンジョン、4,5階層
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名前:杉田祐樹? 性別:男
Level:168
固有スキル:韋駄天、悪魔
スキル:ステータス鑑定Lvmax、、収納Lv3、鍛治Lv2、まりもLvmax、
水中呼吸Lvmax、怪力Lv5
魔術:魔術の教典、暗黒魔術、死霊魔術
称号:“最速”、“魔術師”、“鍛治師”、“神の反逆者”
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階段の先には、十字架の並ぶ墓地が広がっていた。
「不気味だなァ、まァ、敵はぶっ飛ばすだけだが。」
先に進んでいくと、首を右手に抱え、左手に大きな盾を持ち、馬に乗った騎士の魔物が歩いていた。
「おお、デュラハンじゃん、ちったァ遊べるかなァ。ハハッ。」
「おい、こっち見やがれロバ野郎。」
デュラハンが俺の方を向き、気づくと同時に突進をしてくる。
「…はァ、おっせェなァ、死ね。」
手に持っている頭を槍で串刺しにする。
それだけで、デュラハンは光になって消える。
「期待外れだなァ…死霊魔術で仲間にでも出来たらいいなァ。やってみるかァ。」
次にデュラハンを見つけ、魔術を使用する。
「死霊使役」
そう唱えると、さっきまでの攻撃的な雰囲気が掻き消え、自分に首を垂れる。
「おお、ロマンあるじゃん。デュラハン軍団でも作ろうかなァ。でも、こいつら足おせェからなァ。収納できんのかなァ、収納。」
すると、デュラハンの姿が掻き消える。
「やっぱできんのかァ、生きてねェからかなァ。進むかァ。」
そして、道中に出てくるデュラハンは使役、収納しながら進む。
するとすぐに、ボス部屋の扉を発見する。
「もうかァ、結構早ェなァ、いままでのデュラハンの数は…5匹かァ。じゃァ今回はデュラハンにやらせてみるかァ。」
そして、デュラハン達を前にし、扉を開ける。
大広間には、簡素な王冠をつけ、色あせたマントに武骨な鎧を着た、スケルトンが佇んでいた。
「へェ…ノーライフキングってところか、欲しいな。デュラハン、いけ。」
デュラハン達が突撃するのに対し、ノーライフキングはスケルトンやゾンビなどを召喚して対応していた。
デュラハン達は突撃で召喚されたアンデッド達を吹き飛ばすが、それしかできないので決定打に欠け、アンデッド達もデュラハンの鎧を貫けないという、膠着状態に陥っていた。
「ほーほー、大体わかった。もう使役するか。」
ノーライフキングを使役すると、自分に対して跪き、
「我が主よ、我に何用か。」
「おお、喋れるのかァ、じゃあよろしくなァ。あと、その堅苦しい喋り方やめろ。空気が重くなるからな。」
「…分かった、我が主よ。」
「じゃあ、収納するぞ。」
「いや、それには及ばない。生前は世界最強と言われたこともあるからな。テレポートの心得くらいはあるさ。」
「ん?、生前?お前、元々は生きてたのか?」
「何を言っているんだ。アンデッドは強大な魔力を持った人間の死体から生まれるものだぞ。まあ、未練などの思念が残っているときは記憶そのままでアンデッドになるがな。」
(どういうことだ?まずこいつは地球の人間ではない…つまり、異世界の住人だったわけだ。……まあ、わかんないことを考えても意味はないし、いいか。)
「どうした、主よ。」
「…いや、何でもない。」
「じゃあ、お前の名前グノーな。あと、この魔石の使い道ってわかるか。」
「ふむ。これは単純に言えば魔力の塊だ。魔道具の燃料にもできるが、魔物は魔石にある魔力を吸うことによって進化する。じゃあ、大きな魔石はもらってもいいか。」
「ああ、別にいいぞ。使い道もないからな。」
そして、グノーが魔石に手をかざすと、魔石から紫色の煙が出てきて、グノーの両手に吸い込まれていく。
すると、グノーの鎧が赤く変色し、間接部に黒い鱗がつけられていく。
「ふむ、進化できたようだな。人間のころの10分の1ほどの力は出せるようになったぞ。」
「結構カッコよくなったな、俺もそんな鎧欲しいな。っていうか、この金属って何なんだろう。おい、この金属知ってるか。」
そして、あのトカゲが持っていた盾と剣を見せる
「なっ!それはヒヒイロカネという神界にしか存在しないと言われている金属だぞ!どこで手に入れたんだ?」
「まあ、途中にいた敵が落としたんだ。やるよ。」
「…いいのか?」
「ああ、いいぞ。別に使い道なんてないし。煮るなり焼くなり好きにしろ。」
「じゃあ、遠慮なくもらっておこう。」
その後、休憩を挟んでおく。
ちなみに、切られた腕はもうヒールでくっ付けてある。
「じゃあ、いくか。」
そして、階段を進む。
階段の先には、夜の森、そしてその先に、大きな城があった。
「すごい、魔王城だな。」
真っ先に、城へと向かう。
城へと向かう道中に、全く敵は出なかった。
そして城の入り口に着くと、
「デケー。」
「この城、見覚えがあるな。」
見上げるほど大きな城の中に入っていく。
そして、上に上がる階段を探す。その途中に、魔物を見つける。
「おい、グノー、あの魔物何ていう魔物なんだ?」
「あの魔物はグール、レッサーヴァンパイアの眷属だ。」
「へー、てことはヴァンパイアが出んのか。」
頭を槍で突き刺す。相手は死ぬ。
そして、上に昇る階段を見つけ、進む。
その先で、蒼白い顔をした人らしきものを見つける。
「あいつがレッサーヴァンパイアだな。」
「ああ、噛まれない様にしろよ。」
槍で頭を突き刺す。相手は死ぬ。
上に昇る階段を見つけ、進む。
すると、大きな1つの本の廊下に繋がった。
「結構早かったな。」
その廊下を進み、扉を開けると、
「ようこそ、私の部屋へ。」
と、玉座に座った蝙蝠羽の女が言う。
「こいつがボスか、死ね。」
頭を槍で突き刺す。相手は死___なない
「スゲー、まるでゴキブリだな。」
「ふっふっふ、このトゥルーヴァンパイアの生命力を舐めるんじゃない。」
「倒せないなら、閉じ込めればいいじゃない。ってことで封印。」
「ぬあああああああっ、許さぬぞっ!!ぐあああああっ。」
黒い魔力の塊にトゥルーヴァンパイアが吸い込まれ、黒いガラス玉になる。
「あっけなかったな。」
「ああ、というか主が強すぎるだけだぞ。」
<ダンジョン全階層踏破>
<地上に送還されます。>
そして、意識が深い底に沈んでいく。