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おかしなダンジョン探検記  作者: 戦闘力3
3/4

初めてのダンジョン、3階層

主人公がヒャッハーします。


 次のエリアには、草原が広がっていた。


「おお、今までと違って空気がきれいだな。」


特に敵も見当たらず、サクサクと進んでいく。


「誰もいないな、まあうれしいことだけど、ちょっと寂しいな。」


と、その直後、


「いてっ、なんだ?」


腕に切り傷が出来る。

そして、辺りを見回すと、今までは分かりづらかったが、緑色のローブを着て、木の杖を持った小人がいることに気づく。


「あいつか、瞬歩。」


瞬歩の勢いをそのままに、小人の頭部を貫く。

緑色の鮮血が飛び散り、そのまま消える。


「うっ…、さすがに人型の物を殺すのは精神にくるな。」


ドロップは魔石だけだった。

そのまま先に進むと、5体同時に魔術師が現れる。


「またか、ライトショット」


光の弾丸が魔術師の頭部を貫くが、残りの魔術師の攻撃を受け、不可視の斬撃に切り刻まれる。


「ぐふっ。はあ、はあ、はあ、」

「ヒール」


回復魔法によって、切り傷が修復されていく。


(もっと広範囲に攻撃できる魔術がいる。)


そう考え、1つの魔術を思いつく。


手を鉄砲の形にし、それを敵に向ける。


「レイ!」


白いレーザーが指先から飛び出す。その手を動かすことによって、そのレーザーも動く。

レイによって上半身と下半身が別れた魔術師たちが、光の粒子になり、消える。


「ふう、勝ったか。ああ、痛かった。」


そのまま進む。

魔術師が見えると、ライトショットか、レイで片づける事によって、安全に進む。


そのまま進むと、草原の終わりの森が見えてくる。


「次は森か。気を付けて進もう。」


その森を暫く歩いていると、不自然なことに気づく。


(異様に静かだな…)


「なんだ、これ…」


そこには、______魔術師が2つに切られている死体があった。


(なんでだ?魔物同士は攻撃しないはずなのに…)


警戒しながら進んでいくと、奥に行くほど死体が増えていることが分かった。


(この先になにかがいる…)


そして見つける。

神々しいほどに純白の鱗、

左手に持っている盾には天使の細工が施され、虹色の光沢を放っている。

右手に持っている剣の柄と鍔には金で細工され、その刀身は透き通るほどに青い。

その理性を感じさせる赤い瞳は、獰猛さも併せ持っている。

リザードマン。


その目に、_____睨まれた。

全身に悪寒が走る。

そして悟る。あいつには_________勝てない。と、

悟った瞬間、走った。走った。走った。だが、逃げ切れたという安心感はやってこない。

睨まれた瞬間に、もう逃げるという選択肢は消えた。

だが走った。無様になろうとも、生きたかった。



自分の鼓動が早まっているのがわかる。だが、走った。

もう走れない。というSOSを肉体が痛みとして発する。だが走った。


(はあ、はあ、はあ、理不尽だ。なんでだ?、俺がなにしたっていうんだ。嫌だ、死にたくない。生きたいッ!!!!!)


「レイ!」


後ろにレイを放つ。リザードマンに魔術が向かう。竜人は避けない。避ける必要がないからだ。

案の定無傷だった。


(クソッ、死ぬ前くらいはやってやる。)


振り返り、魔術を放つ。


「レイ!」


だが、効かない。

竜人は、その剣を振るう。

嫌な予感がして、しゃがむと、進行方向にある木が両断される。


(ヤバいな、当たったらマジで死ぬ。)


竜人がしゃがみ、回転しながら刃を振るう。それで生まれた真空の刃を跳躍して避ける。

だが、竜人は、それを狙っていたようで、空中にいる数瞬の間に、俺の首に向けて真空の刃を飛ばす。


(まずっ)


首に腕をかざして防御しようとする。


   _______スパンッ


かざしていた右腕が、切れて吹き飛ぶ。

それに気づくと同時に、理性の糸も、プツンと切れた。


(痛い、痛い、痛い。ハハ、何でだろ、笑えて来る。人間ってこんなにも脆いんだなあ。アハハ。まあいいや、このままこの感情のまま、嗤って死ねたらいいなあ。アハハ!でもちょっとイラっときたからあいつ殺そう。それでいいや。)


「くあははははははハハハハハハハハハハははあッはははははあはあははは!!!!!」


「いてェなァ、いてェいてェ、オイ、このクソトカゲ、てめェの首捻り潰してぶっ殺してやろうかァ?」


腕から血をまき散らしながら、ニィと、まるで悪魔のように口角を吊り上げる。


________竜人サイド________


(何故だ?何故こいつは嗤っているんだ?)

(さっきまでお前は私に怯え、逃げ惑っていたはずなのに。)


「韋駄天、感覚強化、オフ。…へェ、こんなに変わンのかァ。最初からこうしときゃよかったなァ。ハハハ、風を切る感覚が気持ちイイなァ。」


突如、エモノの姿が掻き消え、声だけが聞こえる。

(どこに行った!?)


「クソトカゲェ、オレのことが見えねェのかァ?ハハッ、ざまあねェなァ。まァ、オマエどーせ直ぐ死ぬし、オシャベリする必要もねェかァ。」


(貴様、崇高な私をクソトカゲだと!女神の名のもとに滅してやろう!!)

(見えないならば、すべての範囲に攻撃してやろう!)


「プークスクス、やっぱトカゲだなァ、オマエの脳ミソ、ステゴサウルス級だわ」


そのまま回転切りをしていると、何かが空気を裂く音が聞こえ、

直後、私の意識は途絶えた。


_________杉田祐樹サイド__________


「アーア、もう死んじまったよ。もうちょい遊びがいあったらよかったのに。」


リザードマンを殺した方法は、瞬歩で空中に飛び、その落ちる勢いのまま頭に槍を突き刺しただけだ。

それだけで、頭がはじけ飛び、死んだ。


「ってか今まで韋駄天って本気出してなかったんだな。そりゃそうか。出せてたら負けねェしな。まあいいや、さっさとぶっ殺して帰るか。」


ボス部屋に直ぐに突入し、巨大なゴブリンの頭を薙ぎ払って瞬殺し、先に進んだ。



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