初めてのダンジョン、2階層
階段を途中まで降りると、後の階段が浸水していた。
「次は水エリアか…せっかくだし、ステータス確認するか。」
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名前:杉田祐樹 性別:男
Level:15
固有スキル:韋駄天
スキル:ステータス鑑定Lvmax、収納Lv2、鍛治Lv1、まりもLvmax、
コンビニ、Lv1
魔術:魔術の教典、神聖魔術
称号:“最速”、“魔術師”、“鍛治師”
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「もうレベル15か。そう言えば体が軽くなってんな。というか武器どうしよう。こういう時こそ鍛治の出番だよな。」
収納からエメラルドの金属を取り出す。そして、その金属に鍛治を使う。すると、
<ミスリルを素材に何を作りますか>
(槍だな。あの槍と同じ形で、持ち手にグリップをつけて。)
<作成完了しました。>
______カラン
「おお、すぐ出来たな。結構いい感じだし。ってかあの金属ミスリルだったのか。」
ミスリルの槍を手に取り、軽く振ってみる。すると、最初とは違い、滑らかに降ることができた。
「おっ、めっちゃ簡単に振れるじゃん。レベルアップのおかげかな。」
_____グ~~
自分の腹から空腹を伝える音が出る。
「腹減ったなぁ。あのスキル使うか、コンビニ!」
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商品:綾鷹 150円
レタスサンドイッチ 300円
鮭おにぎり 100円
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「金払うのか、そりゃコンビニだしな。ええっと金はいくら持ってたっけ。」
そういい、収納から財布を取り出し、中身を確認する。
「うんと…三万円か。じゃあ全部2つずつ買うか」
そういうと、一万円札が1枚消え、ポリ袋に入った商品が出てきた後に、お釣りの8900円が帰ってくる。
「さっそく食うか。」
そういい、サンドイッチと綾鷹を飲食し、後の物を収納する。
「よし、準備万端、行くか。」
そして、水の中に入っていく。
階段の先には、サンゴや、海藻の生えた熱帯の海のようなものがあった。
(こんなもん地下に作れんのかよ。)
いったい誰がこんなことをしたのか、などと考えながら、泳いで進んでいく。
そうして進んでいくと、
(それにしてもきれいな海だな、ん?今あの海藻動かなかったか?気のせいかな)
そこで、少し後ろを見てみると、10m程の巨大な海蛇が、こっちを追ってきていた。
___キシャァーーーーーーーッ
(ちょ、やばいやばいやばいって、次はシーサーペントかよ!逃げろ逃げろ!!)
しかし、流石に素潜りなど1回もしたことのないような素人が、いくら早くなったとしても、逃げ切ることができるはずがない。
(やばい、どんどん近づいてきてる。なんか手はないか。なんでもいいのに…あっ、あった!1つだけあったぞ!あのスキルでやってやる!)
そこで俺は、泳ぐのをやめ、後ろに振り返り、手を突き出す。そして、
(まりもッ!)
掌から緑の球体が飛び出し、シーサーペントの口に飛び込む。すると、とてつもない速度で腹が膨れ上がり、ボン!と、爆発した。
(ふう、成功してよかった。ていうかめっちゃグロイな。まりもの破壊力半端ねえ。)
この戦いに使用したスキル、まりも、その効果は、水を吸って急速に膨張する。
それを利用して、まりもを口から胃に突入させる。胃に残っている水分を吸わせる。
その結果が、これだ。
(ドロップの確認は後ででいいや。とりあえず今は攻略だ。)
そのまま先に進んだが、敵が出てくることはなく、ボス部屋には直ぐについた。
(やっぱりあいつ1匹だけなんだな。まあ、あいつ何体も出てきたら地獄だしな。)
特に抵抗もなく石の扉は開き、その先にいたのは、巨大な群青色の龍だった。
(こいつは、シードラゴンってやつか?)
シードラゴンは、口に何かをためるような仕草をする。
(なんかヤバそうだな。)
と、瞬歩を右方向に使用すると、直前までいたところに、水流の嵐が吹き荒れる。
(水流ブレスってところか。)
そして、またブレスの動作をする。しかし、それに対してまりもを5個出し、盾にする。
まりもがブレスを守っている間に、泳いで射線から移動する。そして、
まりもを槍の先端にさし、瞬歩で体に槍を突き刺す。そしてまりもが膨張し、シードラゴンの体が爆発する。
(ふう、勝ったぞ。でも、生き物を殺す感覚ってのはあんまりいいもんでもないな。取り敢えずドロップ拾おう。)
シードラゴンのドロップアイテムを収納し、水のない階段のところへ行く。
「ぷは~、俺の肺活量上がったかな?っていうか全然服濡れてないな何でだろ。まあ、ドロップ確認するか。」
シーサーペントのドロップアイテムは、水中呼吸のスキルスクロールと、ソフトボールほどの魔石。
シードラゴンのアイテムは、50cm程の青い鱗と、ゴールドスキルスクロールのみだった。
「水中呼吸は先に使っておけばよかったな。まあいいか。スキルスクロールは両方使うか。」
<スキルを入手しました。>
<入手スキル:水中呼吸>
<スキルを入手しました>
<入手スキル:怪力>
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名前:杉田祐樹 性別:男
Level:23
固有スキル:韋駄天
スキル:ステータス鑑定Lvmax,収納Lv3、まりもLvmax、鍛治Lv2、
水中呼吸Lvmax、怪力Lv1、コンビニLv2
魔術:魔術の教典、神聖魔術
称号:“最速”、“魔術師”、“鍛治師”、“魚人”
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「怪力はマジで嬉しいな。レベルもサクサク上がるし、かなり順調に進んでるな。よし、飯食うか。コンビニ。」
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商品:綾鷹 150円
麦茶 120円
レタスサンドイッチ 300円
ホットドッグ 200円
鮭おにぎり 100円
梅おにぎり 120円
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1000円札が1枚消え、商品が入っている袋が現れた後、お釣りの540円が帰ってくる。
「あつあつホットドッグうめー。」
飯を終わらせると、階段を進む。