姉、合宿失敗
ヒャッハー!
まさにザマァな展開になってきました留美生です。
姉は運転免許の試験に落ちた!
合宿免許自腹乙である。
姉を指さして
「合宿までして試験落ちるってどんだけやねんww」
と私は語尾に草生やしpgrしてやったわ。
「人には得手・不得手があるんや! 私が免許取れんでも他の人が取れれば問題あらへんもん」
「負け惜しみワロス。落ちてんから、合宿代は自腹な」
「ぐぐぐっ……」
それは、それは惨めったらしく睨む姉に私は高笑いをしてやった。紅唐白ちゃんを私に寄こさないからこうなるのだ!
「それで、留守の間問題行動起こしてへんやろうな?」
「小さい諍いはあったけど、特に問題になることはないで」
「不届き者は自衛団から警邏隊へ引き渡してますので、今のところ目立って大きな問題はありませんでした」
姉よ、アンナからの素敵な地獄への招待状を受け取ってくれたまえよ。私も少し加担してやったからベリーハードやで♡
「何や、これ?」
「レン様がいらっしゃらない時に、神社に訪れた人達で使えそうな人物をスカウトしておきました。2枚目は、指導の日程になります」
ざっと目を通しただけで100人以上はいる。
2枚目を見ると、みっちりと1日のスケジュールが記載されていた。
「ちょっ、これは無理やろう」
就寝以外殆どが実務・戦闘訓練で構成されている。10時間の睡眠が8時間まで削ってやった。本当は6時間にしたかったが、アンナが姉にまだまだ働いて貰う事があると言うので手加減したのだ。
姉はガーンとした顔でアンナを見つめているが
「眠気はリポピタンDで取って、体力回復はHPポーションでドーピングして下さい。レン様なら出来ます」
うふふと笑みを浮かべていた。目が全然笑ってない。
ガチで本気で言っている。
オロオロと周囲を見回す姉。しかし誰も助けは出さない。藪蛇は嫌やもんなぁ。
「……アンナに人生相談を任せるからやん。自業自得や」
「Noooooo!!」
「もう、仮採用の通達出してますので明日から頑張って下さいね」
嫌々と泣く姉に私は留めを刺した。
「そんじゃ、花令は頑張りや。私らは、合宿に行ってくるわ」
姉の絶叫を背に私は合宿という名のバカンスに旅立った。




