神社完成や!!
一悶着あったものの、天照大御神様の像は建設した神社に収まりましたとさ。
スラムの住人の何人かで神社の宮司と巫女さんをしてくれている。勿論、私が指導したんやで!主にヒーラーを集めて薬草の勉強をさせ、パワレベに連れまわしたりした。脱落者が出るかな?思たけど出んかったのは幸いや。
料理も一通り作れるようにしたし、炊き出し隊にも参加させれてウハウハやわぁ。
「留美生様、お守りの配置は此処で良かったですか?」
社務所に綺麗に並べられたお守りの配置をチェックする。
「う~ん、あっ此処はこっちのお守りを配置してや。あと天照大御神様の小さい像は見本だけで良えで!それが終わったら完璧や!」
宮司や巫女装束衣装も全部、私の作品である。やたらスペックが高いのは秘密だが、所作など私も地球に行って急遽覚えたのを彼らに教えるという苦行を成し遂げたのだ。何としてでもマーライオンを威嚇して欲しい。
お守りはそれぞれ付与されているのが違う物を置いてある。値段は地球と変わらないぐらいに手頃にした。
私は一通り確認した後でこの神社の代表者になるベリックに
「明日からのんびりと働いて貰うからな!毎日綺麗に掃除して神様にお仕えするんやで!困った人が来たら受け入れたり。身分もこの神社内では関係なしや!貴族だとしても無理を通す奴は放り出し。マーライオ…じゃなかった、アーラマンユの信者でも受け入れOKや!ただし、お守りを転売目的で買い占めたり、アーラマンユの教えを強要してくる奴は問答無用で摘まみ出しや!!」
懇々と言い聞かせた。
「アーラマンユの信者を受け入れるんですか?」
ベリックの嫌悪満載の言葉に
「神は何でも受け入れるで!信仰の元に加護がある。でもな、神は基本何もしてくれへん。見てるだけや!奇跡は人が起こすもんやしな。宗教は強要はせんで良え。うちらは静かに此処に来る人を迎えるだけや。」
そう諭して私は神社を見回り孤児院によって自宅に戻るのであった。
神社を設立した事で教会よりも鑑定も安く出来ると評判になり日々神社は繁盛しているようだ。まぁ、邪心を持った者にはキッツイ天罰が喰らうので欲の亡者は蹴散らされているらしい。
孤児院の子供を連れて参拝しに来たらマーライオンの信者数人固まっておった。
「だからこの像を売ってくれって言ってるんだ!唯でさえ創造神アーラマンユ様を侮辱しているんだ。鑑定が出来る像などお前達には勿体ない物だろう!」
上から目線で来てる服も上物となると貴族とその取り巻きって所だろう。
これだからマーライオンはって言われるんだよ!!
「御神体を売るとは何を考えているんです!貴方達が崇めているアーラマンユ様をお金で売るのですか!?」
ベリックの言葉に
「アーラマンユ様とお前等が上がんでいる物と一緒にするな!価値の無い物に金を払ってやろうと言ってるのだ!!」
マーライオンが吠えた。やっぱりマーライオン信者ってガメツイ性格が多いな。
「ベリック、何やトラブルか?」
嫌悪でお腹いっぱいみたいな顔をしていたベリックが私を見てパァーっとした顔になった。犬かお前は!!
「御神体を金で売れと言うのでお引き取り願おうと思ってた所です。」
「そうなんか?金では売れへんけど御神体に引き合わせたか?」
ベリックに問いかけたらベリックは怒りの表情で
「こんな者達に天照大御神様の像を見せるなんて罰当たりです!不敬です!」
断固拒否の態度を取った。
「あんた等、此処は神域になるんやからもっと静かにしい!うち等の御神体は金で買えへんで、貴族や王族であっても此処では身分は通用せんからなぁ。でも一応参拝に来てるさかい御神体には合わせたるわ。」
ベリックを引っ張って神殿に向かう。
まぁ、結果は案の定、神殿に設置してある御神体がピカっと光ってマーライオンの信者共に怒りの鉄槌を下した。強制的に神社からぶっ飛ばされて二度と敷地を跨げないようになった。
目を回しているマーライオン信者共に孤児院の子供達が豆鉄砲で攻撃していた。やんちゃやねぇw
「マーライオンの信者でもダメな奴は御神体にぶっ飛ばされるさかい安心して案内して良えで!気持ちもスッキリするし、二度と神社には足を踏み入れる事が出来へんようになってるからなぁw」
イシシと笑うとベリックも良い笑顔で
「今後はそうしますね!何人の信者がぶっ飛ばされるか数えて報告します!」
マーライオンの信者=天照大御神様の像にぶっ飛ばされるという方式を見出したようだ。
「これからが楽しみになるねぇ」
と私とベリックでニヤニヤと笑うのであった。




