王宮パーティを終えて
王宮のパーティが終わり、自宅へ戻ったら一様にバタンキューとなった。
めっちゃ疲れたわ。
「パンジーお茶ちょーだい。」
丁度良い温度のお茶を受け取り一息吐いた。
「あぁーーー疲れたわぁ。お茶が美味い!」
疲れた心もホッコリするわ。
「姉ぇ、絶対王家の奴等ってば神社出来たらお忍びで来るで!?」
「あんたもそう思う?」
「絶対に来るな。祭事を妨害されたら嫌やねんけど…でもお布施はがっぽり欲しいわぁ。」
「それな!てか、新作何か作ったんか?」
「新作っていうか、お守りとかは作ったで!お札は流石に無理やわぁ。本職やないし!!今は寄り合い所みないな所になっとるさかい、神社を建設して庭先とか休憩所とかでのんびりして欲しいとは思っとるよ!桜の木を100本ほど移植したさかい、春には桜が満開になって綺麗になるでぇ!!」
私の言葉に姉が
「その桜の木ってどうやって用意したんやっ!!会社の金に手着けてへんやろうな!?」
ドスの聞いた声で私の肩をガタガタと揺らした。うえっぷ…
「ちょ、ちょっと……揺らすん止めーやっ!!病気になって手に負えない桜の木を無料で貰ったんや!サクラちゃんのトータルヒールとリレイズで回復しているわ。元手タダなんやし別にサクラ植えても良えやろ!?」
文句言うなって怒鳴ったら
「また会社の金を着服したんかと思ったわ。」
って偉い侮辱をされた。酷い!!
「ま、それなら良えで。にしても祭事になると盛大にせえへんとアーラマンユが五月蠅くなるわぁ。」
姉の言葉に私も頷いた。マーライオン本当にしつこくてウザい。クレクレ発生しそうで嫌だ。
「スラム街の方でアーラマンユから嫌がらせがあるみたいやしなぁ。」
「王家はマーライオン側に釘させへんのか?」
姉に問うと
「宗教関係は口出し出来へんねん。暗黙の了解やろうなぁ。」
バッサリと言い捨ておった。
「じゃあ、Crema出資の天照大御神様の神社は対立の的やな!?まぁ、上手く立ち回れそうな人物が何人かスラムにおったさかい宮司と巫女さんに据えるけど、嫌がらせの方は姉ちゃんが何とかしてな。マーライオンの相手すんの正直メンドイし。」
神社建設に専念したいと言ったら
「良えで、あとマーライオンじゃなくてアーラマンユだからな。此処で徹底的に潰すか…」
姉が不穏な事を呟いたので私は知らない降りをした。マーライオン、ご愁傷様である、合掌。




