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琴陵姉妹の異世界日記if  作者: ガンバル。
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Xmasは突然に



 孤児は強かった。

 マーライオンみたいな宗教が姉にちょっかいを出したらしい。冥福お祈り申し上げます…ラーメン。

 私やアンナ、三馬鹿とかは自衛手段があるので何かされても返り討ちに出来るだろうけど、一般人や孤児達は捕まる。最悪、見せしめとして処刑されるかもしれん。

 別に誰が何を信仰しようと勝手やんけ!って思うが、それがまかり通らないのが現実である。地球でも宗教戦争はあったしなぁ。

 という事で孤児院の子供達には逃げる事に特化した訓練を行った。万が一、捕まった場合の相手への攻撃場所も重点的に訓練してある。

 姉には内緒だが、孤児院の子供には状態異常解除・中回復・ダメージ遮断等の技術が盛り込んだネックレスを渡してある。彼等も自分の立場を分かっているので文句はなかった。真面目に取り組んだ為、結構早く習得したのだった。

「クリスマスコフレも順調に売れてるし、やっぱりクリスマス会はしたいな!!」

 クリスマスになる10日前に私はポツっと独り言を吐いた。

 だってボーナス500円って辛たん。

「姉ぇークリスマス会しよ!孤児院の子供もイベントがあったら楽しいやろ?従業員だって喜ぶで!?」

 私の言葉に姉は半眼な目で

「そんな金あるかっ!!」

速攻却下しやがった。酷い!

「でもクリスマスコフレ売れたんやろ?だったら労いで忘年会兼クリスマスで合同でパーティしても良えやん!!イルミネーションもやってCremaクリマの力を見せる時や!通行人にもお裾分けでチラシ付きチョコを配れば一石二鳥やで?」

 Cremaクリマの宣伝になるって力説すれば、姉よりアンナが食いついた。

留美生るみなさん、それ良いアイディアですよ。クリスマスコフレも完売しましたし、今後の期待を膨らませる為に大々的にイベントをしましょう!」

 目がお銭々(おぜぜ)になっているアンナに姉は最後の抵抗とばかりに

「炊き出ししたばっかりやん!別にそんなに頻繁に宣伝せんでも良えんとちゃう?」

嫌々し出した姉。

「炊き出しは慈善事業!イベントは社運を賭けた事業ですよレン様。ということで、予算を出しておきますね。」

 バッサリと姉を切り捨てGOサインを出した。流石、アンナさん。姉は後ろで

「うち…社長やのに……」

と呟いていたが聞かない振りをしといた。





 クリスマス準備で孤児院の子供達も総動員してイルミネーションを手伝わせた。大きな樅ノもみのきを森から採ってきてデコっちゃいましたわ。

 キラキラと輝く樅ノもみのきにぶら下がっているのは留美生るみな印の金貨。勿論、この金貨は偽物である。でもデザインを可愛くしている上、小回復の付与を付けてあるのだ。

 また、クリスマスイベントに参加する人は一人銅貨5枚必要になる。これでCremaクリマに来た人は一枚持って帰れるのである。

 それとは別で社員用のプレゼントを作ったり、孤児達の玩具を購入したりとクリスマスまで慌しかった。

「皆、よう頑張った!クリスマスのチケットは持ったか!?これが無いとクリスマスパーティに参加出来へんから注意してな。」

 私の言葉に孤児達はチケットを確認し合う。

「今からCremaクリマでクリスマスパーティやから楽しむんやで!」

「あの?クリスマスって何ですか?」

孤児の一人が質問してきた。まぁ、手伝わせて説明してへんかった事に気付いた私。うむ、反省しておこう。

「クリスマスは家族、恋人、友人達で美味しい物を食べてプレゼント交換する日やで!」

 私の説明に

「へぇ、そんな日があったとは知らなかった。」

リオンが冷たい目で私を見てた。

 どうせ祭りがしたいが為にでっち上げたんだろうって視線に

「サンタは実在人物やで!語ると長くなるけど聞くか?」

逆に切り返したった。リオンはどうでも良いとばかりにCremaクリマのパーティ会場へ早く連れて行けとばかりに背中を押してきた。

 私の語りに不服があるんだろうか?





 姉を含め、社員や孤児で飲んで歌ってクリスマスパーティを楽しんだ。勿論、お金払ってパーティに参加している人もいるけどな!

 外では三馬鹿が三勤交代の如くチョコ&チラシを配っている。

 飲み食いして楽しんでいたら事件は向こうからやって来た!

「おーい、酒がねーぞっ!!酒!酒を出せぇ!!」

 酒気を帯びたおっさんが酒を出せと喚いている。

「大体なぁ~何が美容だ!コスメだ!そんな物を高値で売るんじゃねぇーーー!!」

 インテリアで飾っていた像をガンガンと蹴りまくっていた。

 天照大御神の石像である。

 私は慌てて馬鹿の所に向かうも先にアンナが到着して馬鹿を張り倒していた。

 アンナーーー!

「マーランユの教会の者が此処に来て暴れるんじゃないわよ!」

 パーではなく、グーで酔っ払いのおっさんの顔をボッコボコに殴るアンナ。

「異教徒……ゲフっ……ゆ…ガっ……」

 言葉を発すると同時に殴る殴る。留まることを知らないアンナの拳。

 いつものアンナだったら毒舌と情報操作で破滅させるのに物理になっているのは酔っているのだろうか?

「お布施!お布施!お布施ってうっせーんだよ!お布施を払って1割でも私に還元してくれましたぁ?無いですよね!ポケットないないするんですよね!お銭々(おぜぜ)を奪うだけで施しも碌にしない屑宗教なんざ廃れてしまえ!」

 これがアンナの本音か…金に執着していると思ったが、マーライオンと何か因縁でもあったんだろう。恨み節が凄い。

 子供達がドン引きしている。

「ジョン、こいつ捨ててきて下さい。」

 失神したおっさんの首をジョンに渡したアンナ。ジョンはアンナの指示通りにズリズリとおっさんの首を引っ張って、パーティ会場からポイ捨てしたようだ。後に酔っ払いのおっさんは身包み剥がれていたらしい、ざまぁw。

 おっさんがいなくなってパーティは盛り上がりを見せ終了した。後にマーライオン必死になって姉に対抗しようとしてくるのだが、返り討ちに合うという結末が待っているのであった。




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