THE byuuthi部隊結成
やつれた留美生です。目は死んでます。
暴力的なノルマの数に砂になった留美生です。
姉に土下座して一日の半分は他の事にしてくれと頼み込んだ所、女性陣を化粧品のレクチャーする為にレッスンを請け負った。
「イザベラ、ルーシー、キャロル、マリー、レナ、イーリン、ヘレンはマッサージと化粧品の使い方を教えるで!留美生特性ポーチを2個ずつ用意しているから取りに来てや。」
一人ひとり違うモチーフの可愛い特性ポーチ(名前入り)に基礎化粧品と化粧品をそれぞれポーチに詰めた物を用意した。
その中で痛々しいポーチがあるが、彼女はこれじゃないと連れないので仕方がない。
「名前が刺繍されてるから自分のを持っていきや。」
各々が席に着席したのを見て
「先ずは基礎化粧品の入ったポーチを出してな。そんで洗面所で顔を洗顔しに行くで!」
洗面所で私は見本として
「まずぬるま湯で顔を一回撫でるように洗う。次に石鹸で泡がモチモチになるまで泡立てネットを使って泡を作る。作った泡を滑るようにクルクルと円を描いて全体に馴染ませるように洗う。全体を洗ったら微温湯で石鹸を全部落とす。強くこすったらあかんからな。」
サクっと洗顔をした。続いて後から女性陣が洗顔をする。
また席に戻って
「今は顔が突っ張ったような感覚やと思う。本来は基礎化粧品は顔を洗ってから直ぐに使用する物だからね!では、次化粧水の付け方…………」
化粧水、乳液、美容液とクリームと順に使い方を説明、修正しつつ
「………で基礎化粧品は終わりな。此処までで疑問点はあるか!?」
疑問点の確認の有無を確かめた。今のところは何が分からないかが、分からない状態なんだろう。慣れればその内、質問してくるだろう。
「次に化粧をします!スクリーンに動画を映すから二人一組になってや。あーイザベラは私と組むんやで!」
一番メイク技術でアレンジしそうで心配なイザベラは私がとっ捕まえる。
それぞれが二人組になったので片方をメイクする役、もう片方をメイクされる役に割り振った。勿論、イザベラはされる側である。
「じゃあ、自分の化粧ポーチから道具を取り出して動画を見ながらメイクしい!顔はキャンパスや!そして綺麗・可愛いは創れる!女性の美は加工品だ!」
動画に合わせて相手の顔をメイクしていく。初めてのメイクで完成は色々と悲惨ではあったが、これは上達していくしかないので仕方ない。ただ、イザベラ流のメイクはとっても悲惨過ぎたのは言うまでもなかった。姉よ、イザベラは除外しないか?あいつの性別は女を捨ててる。
一度化粧を落とし、次はマッサージを習得して貰おうと思う。
「次は三人一組で洗髪と頭皮マッサージなどを習って貰う。」
姉が用意した洗髪用のチェアが活躍する時だ!私は、何でこんな物を買うのか不思議ではあったが、この日の為に用意したのかと思うと……どこまで商品を売り捌く気なんやろうと溜息を吐いた。
「ルーシー、キャロルで一番右を使ってな。真ん中はマリー、レナ、イーリンで、イザベラと私で一番左を使う。先ずは私の手元を見て学んでやー。集合!」
イザベラを台に寝かすと顔をタオルで覆う。
「化粧をしてても、しなくても顔は絶対にタオルで隠すんやで!」
温度は適切な温度を髪に浸す。この時点で手と同じか少し温いぐらいの温度で髪を洗う。先ずは洗い悪い後頭部な。次に側頭部、直頭部って感じにお湯でサッと洗い流したら、シャンプーの出番や!1回500円玉ぐらいの大きさのシャンプーで髪を揉み込むように洗うんやで。最初は泡立ちにくいから気を付ける事!一度シャンプーを流してもう一回1回500円玉ぐらいの大きさのシャンプーで髪を揉み込むように洗う。これは泡立つまで繰り返してな。うちらは綺麗やけど、他の人はそこまで良品のシャンプーを持ってるわけやないからねぇ。一旦髪を綺麗にタオルで拭き水気を飛ばす。水気を飛ばしたらリンスで髪のバサツキを無くすように丹念に揉み込んでな!リンスは3分経過したらお湯でリンスが完全に無くなるまで綺麗に洗い流す。最後にドライヤーで髪を乾かしミニボトルにある椿オイルを塗りこめて髪を整えたら終わりや!人によっては肩が凝ってたりするから揉み解しをしてあげるのも良えで。」
さぁ、実践してみ!と合図すると皆ワラワラと洗髪台で髪を洗い合っていた。
そしてイザベラ…化粧では散々だったので、洗髪もマッサージもダメだろうと思っていたら以外に上手だった。そう、気持ち良い!無駄に髪を引っ張る事もないし、きちんと熱くないか聞いてくるし、プロの美容師みたいだ。
イザベラは化粧部隊に投入せずに洗髪部隊に投入したら即戦力になるだろうと中間報告として姉に報告したら姉が
「絶対どっちもダメだと思ってたけど、洗髪と頭皮マッサージが上手とは意外やわ。」
とびっくりした顔をしていた。




