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琴陵姉妹の異世界日記if  作者: ガンバル。
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冒険者ギルドの依頼を受けよう!!



 幽霊屋敷の除霊wをした後、姉に色々と雑用を押し付けられた私です。

 姉が商談の話をしている最中に私は、そろそろプッツンしそうなのでおっさんズを連れて逃亡します。アディオス!

 パワレベをしたい!だっておっさんズのレベルが低いんだもん。

 ということで冒険者の依頼をしよう!!

 報酬と経験値をゲットする為に私単独の依頼を受ける事にした。

 おっさんチームでパーティを組み、私は保護者として同行って感じだ。

 「北の谷でベビードラゴンを10体退治ねぇ。私のレベルとランクを合わせたらまぁ最低限やな。おっさんパーティでは、ちょいキツイかもしれんが大丈夫やろ。」

 だが真の目的は北の谷に住むコモドドラゴンである。毒持ちで地竜の一種だと言う。繁殖期になったので討伐依頼されてたので、私はそっちも内緒で受ける事にした。ギルドにはたまたま遭遇したのでぶっ殺しました~の報告でいこうと思う。

「癒されへんねぇ。」

 頭でコロコロしている楽白らくはくちゃんを撫で、おっさんズを見た。

「今日はお金稼ぎつつ経験値ゲットやで!」

 ボブはジョンとイスパハンに引っ叩かれ用意したバイクに乗って、行く道で遭遇したモンスターは轢き殺し、その都度アイテムをアイテムバックに突っ込み北の谷へ向かうのだった。

 バイクには慣れたのに、何故戦闘では屁っ放り腰なのだろうか?ボブよ…

 




 ボブ以外は遭遇したモンスターをバッサバッサと倒していく。

「おい、コラぁボブ!!また一人で戦いたいんかぁ!?このドⅯ野郎っ!!サッサと戦えっ!!」

 怒号を飛ばしつつ群がってきたベビードラゴンを肉球の斧でぶち殺していく。

「怖いんすよぉおおおおおおおおおおお」

 涙声のボブの声を無視して

「お前が死ぬ前に復活させてやるから安心せい!マジで死にたいんかっ!?働けぇ!!」

「死にたくないでずぅううううう!!」

 泣きながらベビードラゴンを倒していくボブ。ジョンやイスパハンは適当に手を抜いているのに気付かないボブよ…さっさと戦闘に慣れれば良いのにな。

 まだまだ戦闘恐怖症のボブに私はため息を吐いた。

「これはもっと経験積まんとあかんのかなぁ。それとも後方支援に回そうか?」

 ボブのあまりのヘタレっぷりに今後の前衛を任せるのが不安になってきたわ。

 うんうんと考え中におっさんズの戦闘は終わったようだ。戦利品をアイテムボックスに収納し、私は

「ボブ、お前は次の戦闘は一人でしいや。その甘ったれた根性を戦闘で矯正出来るまでジョンとイスパハンはお留守番な。」

ボブ一人で戦闘を命じた。ジョンは激しく嫌だぁああああああと喚いていたが、恐怖に打ち勝つまで止めへんからなっ!

 ベビードラゴン他モンスターと遭遇しつつボブ一人で退治を命じた私だが、ボブは嫌だと叫びながらきちんと仕留めるので、そろそろジョンとイスパハンを投入しようか検討した頃、奴は出てきた。

 今回の私の獲物、コモドドラゴン。

 でけぇ~なぁと思いつつボブを下がらせ粘土爆弾と火炎瓶を炸裂させた。

「私の獲物たん♡行くよ、楽白らくはくちゃん!」

「キャッシャーーー!!」

 私は肉球の斧で足を切りつけ、楽白らくはくちゃんはチョコチョコと高速で足回りを粘着糸で固めていく。ついでとばかりに尻尾を地面に貼り付けてる辺り、姉の教育の賜物だろう。確実に止めを刺す気だ。

 ボブも楽白らくはくちゃんぐらいの心持で戦闘に慣れて欲しいものだ。

楽白らくはくちゃん退避ぃいいいいい!!」

 私の合図に楽白らくはくちゃんは私のフードに隠れ、私はM85をコモドドラゴンの目に焦点を当て連射。

 数打ちゃ当たるとばかりに連射しまくった内の一発がコモドドラゴン目を貫いたらしい。

「ギャオオオオオオオオオオオン」

 悲鳴を上げのたうち回っているコモドドラゴンに止めとばかりに

楽白らくはくちゃんこれを操糸でコモドドラゴンの画面にぶつけるんや!!」

 痺れ薬(狂)+目潰し薬(極)を楽白らくはくちゃんに見せ、楽白らくはくちゃんが粘着糸でぐるぐるに巻いて問答無用でコモドドラゴンの顔面にぶつけた。

「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

 と咆哮を上げ、ぶっ倒れた。ピクピクと動いたので生きているのだろう。

「お前ら経験値高獲得のチャンスや!!皆で止めを刺すで!!特にボブ、怖いぃって泣き付いたら帰り一人戦闘やからな!!」

 腰が引けてるボブに釘を刺すとボブは渋々頭を狙って斧を振り下ろした。ボブが頭部破壊をしている間、二人は羽は良い値段になるんだぁと言いながらジョンとイスパハンが木を切るが如く羽の付け根に斧を振りかぶって切っていた。

 ジョンとイスパハンは追剥思考があるのかもしれない。

 生きながら素材を追剥されるコモドドラゴンに私は合掌した。

 ボブが頭部を斧でカチ割ること30分、やっとコモドドラゴンが死んだようだ。ちゃっかり二人は素材のドラゴンの羽を切り終えている。

「ボブ以外逞しいわぁ。」

 ボブを含め一気にパーティのレベルが上がった。やっぱりボス戦は違うわぁ。戦利品を見ると

鱗×1251個

コモドドラゴン尾×1個

コモドドラゴン羽×2個

コモドドラゴン胃袋×1個

魔石大(黄色)×1個

コモンドラゴンの心臓×1個

 上々の戦利品に私はヒャッハーした。金貨も沢山落としてくれたから嬉しいわぁ。

「三人ともご苦労さん!帰ったら大吟醸出したるさかいな♡レンと合流やで!!」

 いそいそと戦利品をマジックバックに仕舞い、私は三人に花令かれんと合流する事を伝えるとボブが死んだ目になった。

「帰りもモンスター退治っすか…」

 当たり前の事を言うボブに誰も突っ込まなかった。突っ込んだら面倒くさい事が起こる気がしたからである。



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