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琴陵姉妹の異世界日記if  作者: ガンバル。
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留美生講座とUSO(ユニバーサルスタジ大阪)


 私は早速残り全員に携帯とパソコンを用意させた。

 カーテンをスクリーン代わりにし、先ずは携帯の操作方法を習得させ、その次にパソコン操作を習得させた。

「ええか、不要なソフトを入れた場合は本体が壊れる可能性がある!それは絶対に覚え時や。何かあったら最初の状態に戻す手続きになるから気を付けて使うように!」

 各々であれこれ言いながら講座を終えて、次はUSO(ユニバーサルスタジ大阪)と枚方パークンの何方に行くのか多数決で決めた。ル

 子供達は可愛いグッズ目当て、大人はパレード目的にUSO(ユニバーサルスタジ大阪)に決定した。

「先ずは団体のチケットを取る。団体チケットは割引されているから通常のチケットより安い。物を大量購入したり複数購入する時は、自分以外で買い物や遊びに行く予定があるか聞いてみるのも割引の対象になるかもしれないのでお金を貯めたい場合などに周囲に確認したら良いと思う。それと割引対象のアプリがあれば先にダウンロードしておくこと。今回はUSO(ユニバーサルスタジ大阪)やからそのアプリ取得しておきや。」

 皆がアプリをDLし終わったころに

「財布は持ってるか?お金渡すから名前呼んだら来るようにな。3万からパス代金を引いた分を渡すさかい。一番目はイザベラ………」

一人ずつ名前を呼びお金を財布の中にしまわせ、交通費の入ったITAKAを渡す。

 結構な人数なので時間が1時間と経っていた。

「皆、この四角いカードは移動時に使うから無くさないように!もしデコレーションしたいならこの箱の中にシールがあるから好きに使って良えよ。」

 花令かれんの名前とオフィスの住所が記載されているデコシールを物珍し気に手に取ってITAKAカードに張り付けている。

「最後にお金の数え方を教えるで!」

 私はお金を取り出し、向こうの物価に対してこれぐらいのお金になると説明し、一人ずつに小銭合わせて2000円渡してコンビニで買い物をさせた。

 其々買い物が出来たのでお金の数え方等は大丈夫のようだ。ただ物価が高いと一部嘆いていたのは無視する。


 


 USO(ユニバーサルスタジ大阪)に行って帰ってきた。お土産交換とかしている辺り、それぞれ楽しめたのだろう。

 各々がお礼を言ってくるので、私も満更でもなかった。

 が、問題が一つ浮上した。そう、ノルマである。目的も達成したので、明日からイスハパンを引き連れて作業を開始したい。

「イスハパン、明日は化粧品のボトルのノルマ達成の為に手伝ってもらうで。」

「おう、分かった。」

 ノッシノッシとイスハパンは自分の部屋へと戻っていった。

 私も自分の部屋でサッサと寝る事にする。





 私は、姉が課した化粧品のボトルのノルマをこなしつつ後衛で使用出来る武器を考えていた。

 エアガンの玉は補充してあるし、粘土爆弾も作成したし、火炎瓶をもっと進化させたいのだが、これと言った武器のアイディアが浮かばないでいた。

 私は鍛冶師であるイスハパンに

「後衛の武器を作りたいんだけど協力してくれない?」

協力依頼を要請した。イスハパンもこっちの世界の武器に興味を持ったようで、携帯で武器を調べている。

「飛び道具が妥当だろう。」

「飛び道具だと弓やボーガン、クナイかなぁ。あと超電磁砲とか?」

「超電磁砲って何だ?」

「電位差のある2本の電気伝導体製のレールの間に、電流を通す電気伝導体を弾体として挟み、この弾体上の電流とレールの電流に発生する磁場の相互作用によって、弾体を加速して発射する物だよ。簡単に言えば電気を敵にぶっ放す武器ってやつかな。まぁ、電流に耐え切れずとか、必要な電流を確保できないって問題点もあるんだよねぇ。」

 現実的じゃないねぇ、と言えばイスハパンは

「でも作り方は分かるんだろう?」

と聞いてきた。お前チャレンジャーだな。だが嫌いじゃない。

「まぁ、ね。じゃあ、やってみる?私はクナイにワイヤーをで操作出来るように工夫したいし。」

 ダメ元で私達は超電磁砲を作ってみる事にした。勿論、別口でクナイも作るつもりだ。

 ティムカルテットも此方に来て興味津々とイスハパンを見ていた。

「イスハパン、絶対にティムカルテットに材料分捕られないように気を付けてな!」

 まぁ、カルテット相手にどこまで頑張れるかだろうけど、材料分捕られて作成出来なかったは良くある事なので一応釘は刺しておいた。

 「おう、分かった。」

 返事が良いな、お前。

 私はイスハパンに超電磁砲の元になるコイルガンを作ることにした。

「……でここを突き合わせると電流が流れる。でも流れっぱなしだと困るのでスイッチ部分を作る。此処までで質問はある?」

 工具片手に二人して顔を突き合わせながらコイルガンを組み立てていく。

「特にない。」

「じゃあ、続きな。此処をこうして………」

 コイルガンを黙々と完成させていく。時たまイスハパンの質問が飛ぶがその都度答えて完成した時には、すっかりとイスハパンに知識が丸っと突っ込まれたようだ。

「超電磁砲はこれの上位の物になるよ。電流を通すには銅が一番良いね。でも電流に耐えきれる強度がある素材を探して作ってみると良いよ。」

 そう言いつつ、私は横でワイヤー操作可能なクナイ制作を始めた。たまにティムカルテットが材料の所でうろついているので、手で払いのけつつクナイの刃になる部分を作っていく。

 イスハパンも着実に超電磁砲もどきの作成に入ったようで、たまに此処はどうしたら良いか?と質問を貰うぐらいだ。彼は鍛冶師の経験と知識を生かして超電磁砲もどきを作るだろう。

 そんなこんなでかれこれ数時間経過した所で一旦、家に戻るよと声を掛け各々道具と素材をしまった。

 ティムカルテットはまとめて私のフードの中に突っ込みアトリエを出た。





 アトリエを出たら姉がヒャッハーしていた。

 「聞いてや留美生るみな!! あんな、ディゼニーから車で30分くらいのところにある廃病院を格安で買えたで!! 生産工場にしても良えし、保養所にもなるお得な場所があってん!」

 うひょひょと言いながら姉は狂喜乱舞していた。キモいぞ。

 お前、会社のことでアンナとどっか行ってたんと違うんか?てか、なんで病院の廃屋をゲットしたんやっ!!アホちゃうか!?

「その廃屋って訳有りとちゃうん?」

 もしかして私を働かせる気ちゃうやろうな?

 不審者を見る目で姉を見たらスイっと視線をそらした。やっぱりか!?隣にいるアンナを睨むとニッコリと笑った。

「次、大物狩ったら全部私の材料として貰うからな!!で、何をして欲しいんや?」

「素材……まぁ良いけど、して欲しいのはお前のヒールで除霊してくれ。」

「やっぱりそれか!?」

「良えやん。アンデットやったらお前のヒールで一発昇天やで!」

 阿保を言う姉を蔑んだ眼で一睨みし、私は聖女候補のイーリン、ジャックを巻き込む事にした。これも修行である、カカカカカカ!

「神主業も補佐もして貰うからイーリン、ジャックを借りるで。」

「良えけどイーリンとジャックじゃ除霊にはならへんのとちゃう?」

 以前、ティムカルテットが作った嫌がらせのような武器ことマイク改を作って一緒に除霊して貰おうじゃないか!?とは言っても本来のヒールの扱いじゃないのに姉やアンナの認識が酷い。

「取り敢えずイーリンとジャック用の武器を作るから除霊はその後にしてや。」

 私はこれ以上は話さへんとばかりにキッチンに食べ物を探しに行くことにした。

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