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琴陵姉妹の異世界日記if  作者: ガンバル。
50/195

姉よ、人間辞めましたか? 53


 王都へ行くと云ってもずっと原付に乗り続けるわけにはいかなくて、勿論戦闘になる。

 ティムカルテットの幸運値と姉の悪運が災いしてか、ラスボスとはいかないまでも中ボスクラスのモンスターに遭遇する。

 姉と一緒だとモンスターのエンカウント率がグンと上がるんだよねぇ。

 雑魚は、原付で轢き殺しドロップ品の回収するというHit and Awayを繰り返している。

 原付も電動スクーターも、雑魚程度なら傷一つ付かないのに、ボスクラスだとちょっと傷が付くんだよ!新車なのにムカつく!!!どうせ私の素材になるんだから大人しく死ね!

 最初は、中ボスクラスのモンスターと遭遇してギャーギャー云っていたアンナさんも、今では悟りを開き魔法で後方支援してくれる。後方支援ありがたや~。

 アンナさんは風魔法適正が高く、レベル3で風魔法が中級まで使えるのが凄い。威力も抜群なので安心して後ろを任せられた。

 アンナは地頭が良いので、姉と私で理科・科学を叩き込んだらグングン吸収して独自の風魔法を編み出していた。その辺はティムカルテットに似てると思った。

 私以外は皆チートだよね。

「いい加減、このボス戦には飽きたわ。に毎度遭遇するモンスターが、私らよりレベルが高いのがムカツク」

 倒しても倒しても30分に1回の確率で遭遇するのは、『飽きた』の一言を放つ姉に

「その割には余裕で倒してるやん」

 パパッパパッと、ドラゴンフライとM85を乱射する私はケロっとした顔で宣う。

「ティムカルテットが作った武器がチート過ぎて笑える」

 姉が作った武器は回収を厳命したら、楽白らくはくが肉球斧に糸をくっ付けて赤白せきはくちゃんと紅白こうはくちゃんが投擲して、敵を薙ぎ払っている。

 サクラはエリアヒールを覚えたのか、抜群のタイミングで回復をしてくれるのでHPもMPも減らない。

 姉と私は、ほぼ物理攻撃である。

「うちら、攻撃で一切魔法使用してないよね~」

「あ~、確かにせやね。聖魔法取得しとるけど、サクラちゃんがおるし使う機会がないねんもん。仕方なくね?」

 私も某MMORPGで回復役の姫になってみたい!貢いで貰いたいって気持ちがあって取得したけど、このパーティじゃーな。

 現実は一度も使ってない聖魔法である。まあ、アクセサリー等に付与魔法として付けたりしているが、それ以外の活用がないのだ。

「私は、戦闘以外でちょこちょこ使っているけど。スキルレベルが上がるほどの熟練度はないからなぁ。どうせなら、王都までの間は物理攻撃禁止で魔法オンリーで戦闘しない?」

 姉の提案に

「それは、流石に厳しいと思いますよ。MPにも限界がありますし」

後方からアンナの突っ込み。姉は大丈夫とティムカルテットを指した。

「あの子らが物理でってくれるから、留美生るみなはヒール修得から初めて。私は、全属性取得しとるから相性が良いのを伸ばしていくわ。アンナは、そのまま風魔法を上級まで修得出来たら別の属性魔法を覚えるんやで」

 姉は早速とばかりに、物理攻撃を止めて魔法をガンガン打ちまくる。

 最初は単体で魔法を放っていたが、混合魔法の方が効率も良いし攻撃力も増すので、いつの間にか混合魔法を使うことにシフトしていた。

 私もこまめに体力回復の為にヒールしたり、肉体強化を試行錯誤して前衛に出たりしている。

 12回目の中ボス戦に勝利し、ドロップアイテムも結構溜まってきたところで、一旦昼食にすることになった。

 私が拾った詳細な世界地図のスクロールを姉が読んで、現在地を確認しながら休憩できる少し開けた場所へと移動した。

 移動中に出会ったモンスターは、電動スクーターと原付の餌食になったのは言うまでもない。

 道から少し外れたところに、開けた場所があったので、そこでお昼にしようと思ったら、どうやらイルビージョーンという、恐竜型のモンスターの巣だった。

 姉よ、エンカウント率激しくねぇ?昼食前に、出てこなくても良いのに!

「お腹空いてんのに、本気マジウザイんですけど!」

とテーザー銃でドカン。

「この程度の雑魚ならすぐ片せるやん」

とドラゴンフライでズドン。

<楽勝やで~>

<早よ飯食いたいわ>

と蛇ちゃんズによる肉球斧でバコン。

「そういう問題ではないと思いますよ。風よ、眼前なる敵を切り刻めWind Cutter!」

と魔法でズバンッ。

 敵さん哀れなり。昼飯の目の前にはモンスターは屑以下と認識されているようだ。皆、容赦しないところが素敵だよ。

 哀れイルビージョーンが、ドロップ品を残して跡形もなく消えた。これぞ正しく瞬殺。

 ドロップされた素材とお金を拾いメディションホールに突っ込む。

 全員にcleaning(清掃)を掛けて、昼食の用意だ。

 私はテーブルと椅子を出しお昼ご飯の用意を、姉は虫よけと魔物除けの薬を散布する。

「用意出来たで」

と声を掛けたら、いそいそと皆が席に着いた。

 今日はカレーライス!!。ティムカルテットは、欲しそうにこっちを眺めているが無視。

 テメェ等にゃー乾パンとマウスの刑だ!

「雑魚含めて結構倒したし、レベルも上がっているんじゃね?」

「そうだね。素材も結構溜まっているし、一度ステータスチェックした方が良いかな」

 素材はメディションホールに放り込めば、自動的に分類されるので問題なし。

 ステータスは逐一自分でチェックしないと、自分の強さが分からないので面倒臭い。

<ステータスは今すぐチェックする必要ないんちゃう?>

<せやで、あの程度の敵倒してもそんなに変っとらんやろう>

<そうですの~。余裕で倒せましたの~>

 ステータスチェックを猛烈に拒むティムカルテット。楽白らくはくは、相変わらず奇妙な踊りをしている。

 姉はティムカルテットに何かあると思ったのか

「じゃあ、全員これからステータスチェックしまーす」

<ええ!>

<後でもええやん>

<見たくないですの~>

 怪しさ満点なティムカルテットを無視して、姉はステータスを表示させていった。

---------STATUS---------

名前:レン(山田花令(やまだかれん)

種族:人族[異世界人]

レベル:389→400

年齢:18歳[35歳]

体力:1873→2012

魔力:15002→1584

筋力:1201→1391

防御:1134→1311

知能:1382→1467

速度:1156→1234

運 :218971→321099

■装備:黒のニットシャツ・ジーンズパンツ・スニーカー・綿の鞄

■スキル:ティム∞(蛇:赤白・紅白 スライム:サクラ 蜘蛛種:リトルスパイダー [人族:留美生るみな・アンナ])・剣術Ⅱ・索敵Ⅰ[ⅡⅩ→ⅢⅩ]・[隠ぺいⅡⅩ→ⅢⅢ]・[隠密ⅡⅢ→ⅢⅠ]・魔力操作Ⅹ→ⅠⅤ・上級魔法Ⅷ→Ⅹ(全属性)・生活魔法Ⅸ→ⅩⅡ・薬師Ⅲ→Ⅷ・精密射撃Ⅷ→Ⅹ・念話Ⅴ→Ⅸ・マッピングⅧ→ⅠⅠ・神託Ⅰ

■ギフト

[全言語能力最適化]

[メディションホール共有化]

[鑑定]

[経験値倍化]

■称号:蜂殺し・魔物殺し・竜殺し・ゴブリン殺し

■加護:なし[須佐之男命・櫛稲田姫命]

[■pt統合:204,651,691pt→681,555,432pt]

所持金:金貨29131→30816枚、銀貨28009→44079枚、銅貨110031→258647枚、青銅貨9985070→106705777枚

冒険者ギルド預金:金貨14枚・銀貨9枚・青銅貨6枚

商業ギルド貯金:金貨180枚

薬師ギルド預金:金貨156枚・銀貨3枚・銅貨3枚・青銅貨5枚

---------STATUS---------

名前:ルミナ[山田留美生(やまだ るみな)]

種族:人族

レベル:49→321

年齢:18歳[35歳]

体力:156→1602

魔力:281→1379

筋力:100→826

防御:84→561

知能:128→1314

速度:68→888

運 :77→102

■装備:ボーダーのワンピース・黒のスパッツ・スニーカー

■スキル:料理Ⅳ→Ⅹ・射撃Ⅴ→ⅠⅡ・神聖魔法Ⅰ・神官Ⅰ・生活魔法Ⅰ・索敵Ⅰ[Ⅴ→ⅠⅤ]・隠蔽Ⅱ[Ⅶ→Ⅹ]・隠密[Ⅶ→Ⅹ]・魔力操作Ⅰ・念話Ⅰ→Ⅴ・マッピングⅠ・鑑定Ⅴ→ⅠⅧ

■ギフト:なし[メディションホール共有化]

■称 号:蜂殺し・魔物殺し・竜殺し

■加護:なし[須佐之男命・櫛稲田姫命]

[■pt統合]

---------STATUS---------

名前:サクラ

種族:ヒールスライム

レベル:59→192

年齢:0歳

体力:251→400

魔力:711→2801

筋力:58→63

知能:152→287

速度:333→429

幸運:2564→6791

■スキル:聖属性魔法Ⅳ→Ⅹ・念話Ⅰ→Ⅴ・マッピングⅠ・鑑定Ⅴ→Ⅷ・隠蔽Ⅴ→Ⅶ・変化Ⅳ

■ギフト:なし[メディションホール共有化]

■称号:レンの従魔・癒しのマスコット・魔物殺し・竜殺し

■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命

[■pt統合]

---------STATUS---------

名前:赤白せきはく

種族:蛇/スノー

レベル:62→193

年齢:1歳

体力:532→2060

魔力:11→31

筋力:1034→3001

知能:154→253

速度:1281→2895

幸運:193872→337561

■スキル:丸飲みⅡⅩ→ⅡⅤ・絞め殺しⅧ→ⅠⅧ・念話Ⅰ→Ⅵ・マッピングⅠ・鑑定Ⅴ→Ⅹ・隠蔽Ⅴ→Ⅹ・変化Ⅴ

■ギフト:なし[メディションホール共有化]

■称号:レンの従魔・癒しのマスコット・魔物殺し・竜殺し

■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命

[■pt統合]

---------STATUS---------

名前:紅白こうはく

種族:蛇/ウルトラアネリモトーレ

レベル:61→197

年齢:0歳

体力:333→2131

魔力:8→23

筋力:915→3129

知能:162→244

速度:2812→4012

幸運:208327→400920

■スキル:丸飲みⅩⅠ→ⅠⅥ・絞め殺しV→ⅡⅠ・・念話Ⅰ→Ⅴ・マッピングⅠ・鑑定Ⅴ→ⅩⅧ・隠蔽Ⅴ→Ⅹ・変化Ⅴ

■ギフト:なし[メディションホール共有化]

■称号:レンの従魔・癒しのマスコット・魔物殺し・竜殺し

■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命

[■pt統合]

---------STATUS---------

名前:楽白らくはく

種族:蜘蛛/リトルスパイダー(幼体)

レベル:63→199

年齢:0歳

体力:1→3

魔力:3→8

筋力:5→10

知能:180→210

速度:1319→11112

幸運:5482→210753

■スキル:糸操Ⅲ→ⅩⅠ・糸吐きⅤ→ⅡⅧ・毒耐性Ⅹ→ⅩⅤ・索敵ⅢⅩ→ⅢⅢ・看破Ⅱ→Ⅴ・マッピングⅠ・隠蔽Ⅴ→ⅠⅧ・変化Ⅴ

■ギフト:韋駄天・[メディションホール共有化]

■称号:レンの従魔・癒しのマスコット・魔物殺し・竜殺し

■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命

[■pt統合]

---------STATUS---------

名前:アンナ

種族:人族[サイエス人]

レベル:3→87

年齢:22歳

体力:5→329

魔力:151→981

筋力:7→34

防御:8→23

知能:375→1123

速度:1→22

幸運:412→3489

■装備:白のシャツ・黒のパンツ・スニーカー

■スキル:値切りⅧ・交渉ⅡⅢ・魔力操作Ⅰ・生活魔法Ⅴ・魔力操作Ⅰ・風魔法Ⅱ→Ⅹ(中級→上級)・並列思考Ⅰ→Ⅷ・隠蔽Ⅹ・索敵Ⅶ

■ギフト

[鑑定Ⅹ]

■ギフト:メディションホール共有化

■称号:レンの従魔(制約魔法試行中)

■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命

■pt統合

所持金:金貨21枚、銀貨8枚、銅貨13枚、青銅貨9枚

商業ギルド貯金:金貨1180枚・銀貨1枚・銅貨6枚・青銅貨6枚

-------------------------------

 うわぁ、皆著しく上昇していわ。姉よ、人間止めちゃってるんじゃない?

 レベル400とか無いわぁ。

「変化っていつの間に取得したんや?」

 ティムカルテット全員が、スキルに変化を取得している。

 レベルⅤ以上と熟練度もそれなりにある。

「何かの拍子で取得したんとちゃう? でも、相変わらず偏ったステータスやな」

 全員のステータスを見ながら、腕力や速度・知力と本当に偏りがあるチームだよ。

 私以外、運の値がヤバイ事になっている。

「私の悪運がまた上昇しているよ。ゴブ1万討伐は死ぬかと思ったわ」

 姉の悪運が酷い。その内、裏ボスとかガチにエンカウントしたりして。

「あー……あれか。大変やったな。うちも、ゴブ集落を壊してきたけど。1万は流石に相手には出来んわ。ティムカルテットがおらんかったら死んでたな」

 うんうんと頷く私にに、姉も同意して頷いた。

 ティムカルテットの幸運様がなければ、今頃土の栄養分になっていた頃だろう。

「私にはゴブ殺しの称号はないんやね」

 ちょっぴり残念そうに呟く私に、

「一万匹殺せば貰えると思うからガンバ☆彡」

と発破を掛ける姉にグーパンチしたった。


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