ティムカルテットの悪巧み2 51
変化のスキルを取得したティムカルテット達。
<花令も詰めが甘いわぁ。上手くいって何よりやでぇ。>
ニヤニヤする紅白の言葉に
<ほんまにな。変化で食べ歩きするでぇ!!>
赤白が乗っかった。
<変化のレベル上げを頑張るのですぅ。でもお金はどうするの?>
サクラの現実的な言葉に紅白が
<狩りに行けば良えねん。素材と金が集められて一石二鳥や!>
現実的な言葉を吐いた。楽白は解っているのか解ってないのかシャカシャカと触手を上下に振っている。
<先ずは変化の特訓やな!>
紅白の言葉に一同、同意し変化の特訓を開始した。
紅白達は毎日、留美生達に隠れて特訓を繰り返し変化す。
そこそこ上手くいったら寝静まった夜中にティムカルテットは外にスルスルと脱走し、街の外で変化しながらモンスター退治に励む。
自作した留美生曰く阿保な武器を上手く操って敵を殲滅するティムカルテット。
<これで仕舞いやっ!>
斬っと肉球の斧で胴体が切断されたモンスターからドロップされた金貨や素材を
<うはうはや!今日は飲みに行くで!>
<それはナイスアイディアですのぉ~>
<シャッシャー>
ワラワラと集めていった。彼らの中ではマウスよりもサイエスの飯の方がご馳走のようだ。また、留美生特製のドレッシングなどの調味料を足して味付けを変える気満々な様子。
<ドロップ品はメディションホールに突っ込んどこ。お金はへそくりやさかいバレないように都度管理するで!!>
赤白の言葉に一同が頷いた。
モンスター狩りを終え意気揚々と酒場へ入浸るティムカルテット。
戦果を上げて居酒屋の個室に入ったティムカルテット達は各々注文をしだした。
「おっちゃん、エール2本のにオレンジジュース2本、焼き鳥と店主のお任せで!」
赤白の注文に乗っかるようにサクラが
「甘い物はありますのぉ?」
ちゃっかりと甘い物を要求。お店の人は苦笑いしながら
「甘い物は値が張るがチオの実の蜂蜜漬けがあるぞ。」
甘い物を提案してきた。居酒屋で甘い物を求めるサクラもどうかと思うが…
「ならそれが欲しいですのぉ!」
久々の甘い物にお菓子と連呼しているサクラは嬉しそうだ。
楽白は子供なので喋ることができない様子。身振り手振りで紅白達に意思表示している。その意思表示も何か通じるものがあるのか彼等に理解されているので一匹だけ不機嫌になるということはないようだ。
大量の料理が運ばれて来てティムカルテットはわらわらと料理の取り合いをした。
こうして変化を取得したティムカルテット達は味を占めて度々変化して食べ歩きをするのだった。




