ACT28 姉の企み
サイエスに戻ってきたよ!全員揃っているよ。
宥子よ、蹴り飛ばした尻がまだ痛い。手加減してくれたって良いのに。
「ドワーフの洞窟で鉱石を発掘したい!」
ビシっと手を上げて主張するも
「その前に、ポーション作りでしょう。手持ちのポーションとか無いし、作ってからじゃないと身動き取れないよ。幾らheelが使えると言っても、大けがしたら治らない。」
正論で却下された。
「ポーションの材料を調達するのに、フィールドに出るんだから狩りはそこでして。ポーション作成が終わったら、ドワーフの洞窟に行こう。」
ブーブーと文句言うと、サイエスでの活動無期限停止にするよ!って脅してきたので大人しくしておいた。
「別にドワーフの洞窟に行かないとも言ってないじゃん。ポーション作っている間は、CかBランクのクエスト受けられるんだし、我慢してよ。」
「分かったよー」
「まずは、ポーションの材料になるものを探すぞ!」
オーッ!と掛け声を上げて、セブールの街を出た。
索敵と隠密を展開し、周囲に誰も居ないのを確認してから原付と電動スクーターを出してポーションの素になる草の群生の場所まで駆け抜けた。
その間、原付とスクーターに轢き殺された魔物は、もれなく私達のメディションホール行きとなる。
さて、ここで一つ問題なのが鑑定は宥子しか取っていないという事だ。
「皆、スキル見せてくんない?」
「何で?」
宥子が指示出しして採取すれば良いじゃないかとティム代表の私が宥子に問いかけた。
「鑑定があるか確認するから。それに皆のレベルも確認しておきたいしね」
---------STATUS---------
名前:ヒロコ(琴陵宥子)
種族:人族[異世界人]
レベル:62
年齢:18歳[35歳]
体力:182→214
魔力:503→512
筋力:119→123
防御:95→101
知能:141→157
速度:100→121
運 :5000→8222
■装備:黒のシャツ・カーゴパンツ・スニーカー・綿の鞄
■スキル:ティム∞(蛇:赤白・紅白 スライム:サクラ 蜘蛛種:リトルスパイダー [人族:容子])・剣術Ⅱ・索敵Ⅰ[Ⅷ]・[隠ぺいⅧ]・[隠密Ⅷ]・魔力操作Ⅱ・初級魔法Ⅰ(全属性)・生活魔法Ⅱ・調合Ⅲ・射撃Ⅱ・念話Ⅰ
■ギフト
[全言語能力最適化]
[メディションホール共有化]
[鑑定]
[経験値倍化]
■称号:蜂殺し
■加護:なし[須佐之男命・櫛稲田姫命]
[■ボーナスポイント:23,280pt]
所持金:金貨30枚
冒険者ギルド預金:金貨14枚・銀貨9枚・青銅貨6枚
商業ギルド貯金:金貨180枚
薬師ギルド預金:金貨156枚・銀貨3枚・銅貨3枚・青銅貨5枚
---------STATUS---------
名前:マサコ[琴陵容子]
種族:人族
レベル:49
年齢:18歳[35歳]
体力:156→162
魔力:263→281
筋力:91→100
防御:78→84
知能:123→128
速度:53→68
運 :70→77
■装備:カーキーのカットシャツ・黒のパンツ・スニーカー
■スキル:料理50・裁縫50・鍛冶42・水魔法・射撃Ⅴ・神聖魔法Ⅰ・神官Ⅰ・生活魔法Ⅰ・索敵Ⅰ[Ⅴ]・隠蔽Ⅱ[Ⅶ]・隠密[Ⅶ]・魔力操作Ⅰ・念話Ⅰ
■ギフト:なし[メディションホール共有化]
■称 号:蜂殺し
■加護:なし[須佐之男命・櫛稲田姫命]
[■ボーナスポイント:5,484pt]
---------STATUS---------
名前:サクラ
種族:ヒールスライム
レベル:59
年齢:0歳
体力:240→251
魔力:587→711
筋力:55→58
知能:141→152
速度:310→333
幸運:1824→2564
■スキル:聖属性魔法Ⅳ・念話Ⅰ
■ギフト:なし[メディションホール共有化]
■称号:ヒロコの従魔・癒しのマスコット
■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命
[■ボーナスポイント:134,918pt]
---------STATUS---------
名前:赤白
種族:蛇/スノー
レベル:62
年齢:1歳
体力:532
魔力:11
筋力:1034
知能:154
速度:1281
幸運:193872
■スキル:丸飲みⅡⅩ・絞め殺しⅧ・念話Ⅰ
■ギフト:なし[メディションホール共有化]
■称号:ヒロコの従魔・癒しのマスコット
■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命
[■ボーナスポイント:45,134,918pt]
---------STATUS---------
名前:紅白
種族:蛇/ウルトラアネリモトーレ
レベル:61
年齢:0歳
体力:333
魔力:8
筋力:915
知能:162
速度:2812
幸運:208327
■スキル:丸飲みⅠⅩ・絞め殺しV・・念話Ⅰ
■ギフト:なし[メディションホール共有化]
■称号:ヒロコの従魔・癒しのマスコット
■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命
[■ボーナスポイント:45,181,493pt]
---------STATUS---------
名前:楽白
種族:蜘蛛地獄/リトルスパイダー(幼体)
レベル:63
年齢:0歳
体力:1
魔力:3
筋力:5
知能:180
速度:1319
幸運:5482
■スキル:糸操Ⅲ・糸吐きⅤ・毒耐性Ⅹ・索敵ⅢⅩ・看破Ⅱ
■ギフト:韋駄天・[メディションホール共有化]
■称号:ヒロコの従魔
■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命
■ボーナスポイント:76,518pt
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私以外チートだね。放逐しても生きて行けると思う。
「皆、鑑定取ろう」
決定とばかりの宥子の言葉に
「確かに、鑑定はあった方が良いもんね。」
ポイントケチるくせに気前良く取得させるというならば私も宥子の話に乗っかった。
「赤白ちゃん、pt統合っていうスキル取って」
<ええけど、何で?>
「それ取るとpt共有化出来て、一番少ない容子もpt不足で取得できない事もなくなるから」
<分かった。その変わり大吟醸の魔王の誘いを飲ませてや>
赤白ちゃんってばちゃっかりしてるわ。まぁ渋っても宥子は紅白ちゃんに頼めば良いとでも思っているのだろう。口出しするのは面倒臭いので傍観に徹することにする。
「良いよ。その代わり、ちゃんと取得してね。」
<任せとき!取れたで>
私抜きでやり取りされると寂しい。すまんね、幸運とポイントが少なくて!!
私がブー垂れてる横で宥子はサクサクとスキル取得をさせていった。
「じゃあ、楽白以外は鑑定スキルを取得するポイントを割り振るね~。後、隠蔽持ってない子は全員取得すること」
「準備万端だね!採取するぞ!」
採取方法を教え、採取係は宥子と私。他の4匹は見つけ次第、私か宥子に報告すると役割分担をした。
宥子は薬草を刈り付くす気なのだろうか?ガツガツと薬草を収穫している。薬草の量にニヤニヤと笑っていて正直怖い。不気味だ……そんな私の心境を知らずに薬草に夢中になる宥子に私を含め一人と四匹は生温い視線を宥子に送ったのであった。




