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琴陵姉妹の異世界日記if  作者: ガンバル。
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花令の逆襲

 花令は計画を練っていた。食べ物の恨みである。シフォンケーキと偽ってグリンピースケーキを食わせた私に復讐を企てているのだ。私からしたらとても理不尽な話である。

 紅唐白べにとうきよの頭を撫でながら

 「絶対に復讐してやる!あいつも知恵が付いたのか最近ではティムクインテットが餌では釣れなくなった。」

グチグチと文句を言っている。当たり前だ。ティムクインテットの食事も私が出しているのだ。姉に賄賂で釣られたら即マウスと乾パンの刑に処すと通達済みである。内容報告をしたら自動的にちょっと高価なご飯にすると約束もしてあった。

 「…そうや!原始的な作戦にすれば良えやん♡」

 姉は良い事を思いついたとばかりに私の私室の前に穴を空け小型の剣山を設置し、落ちれば自動的に爆発物を仕掛けた。それは私がすやすやと夢の中にいる真っ最中に行った姉の悪戯である。

 高笑いする姉はビデオカメラを設置して私の醜態をカメラに収める気満々な様子だったとか....

 


 私は眠りから覚め着替えを始めた。出汁巻き卵は目を覚ましているようで先に部屋から出ようとしている。出汁巻き卵専用に作った出口から出汁巻き卵が出て行ったら爆発音とビギャーオと出汁巻き卵の悲痛な悲鳴が上がった。

 何事か!?と思いドアを開けたら玄関前に穴が開いていた。ひょいっと除くと涙と血をボロボロと流して助けを求める出汁巻き卵。私は慌てて出汁巻き卵を助け出し、ヒールを何回もかけてやっと傷が塞がったのだった。

 「誰やこんな質の悪い悪戯しおったんは!!」

 超激怒する私は念話でサクラを呼んで出汁巻き卵にナースヒールを掛けるようにお願いをする。サクラは直ぐに出汁巻き卵の傷を見を見てナースヒールをかけてくれた。感謝だ。

 私は穴を埋め私は居間に出汁巻き卵を抱いて向かった。

 バーンと扉を開けると私の顔を見て青ざめる者が多数。

 「おい、お前等の中で私の部屋の前に穴掘って剣山と爆弾設置したアホは誰や!?」

 ドスを聞かせて聞けば全員が顔を横に振った。

 「.....出汁巻き卵が穴に落ちてな瀕死の重傷をおったんや。名乗り出へんなら連帯責任としてロシアのレーションの刑にしたるわっ。あ、姉よ自分だけ別のご飯は許さへんからな!それやったら全員でボコるから覚悟せー」

 姉に睨みを効かせて言えば目が泳いでいた。

 「犯人を捕まえた奴には報奨として大人なら幻のお酒【橘】か金貨10枚、子供なら金貨5枚お小遣いをくれたるで!ティムクインテットならママゾンのご当地セットでも何でも買ったるわ!」

 頑張って探してくれと言えば皆の目がギラギラと光った。ペアを組んで協力する奴や個人で犯人を特定しようと考える奴と色々といるなかで何故か姉の顔が青かった。

 犯人はコイツか?と思うも証拠がないので皆が血眼になって探してくれるだろう、証拠を。

 私は姉の証拠が出たらお仕置きする為にエミルを抱き込むことにした。エミルはちゃんと私の言う事を聞くので、思う存分嫌がらせをしてくれるだろう。何気に姉達よりもレベルが高いからな。

 「エミル、もしレンが悪戯の犯人やったらお仕置きを手伝ってくれるか?」

 エミルは良い笑顔で

 「うん、良いよー」

速攻OKを出した。エミルは何故か姉との相性が悪い。毛嫌いしている節がある。

 「成功したらこれあげるな♡」

 キラキラした物が好きなエミルに見せたのはキラキラと色とりどりのジルコニアでデコってある耳飾りだ。

 キラキラが大好きなエミルは満面の笑顔で両手を差し出した。

 「姉のお仕置きが終わったらちゃんと上げるから待ってな。」 

 私の言葉にエミルは

 「分かった。レンをお仕置きする。」

と満面の笑みを見せた。

 そしてどっかに行ったかと思ったらエミルは姉と紅唐白べにとうきよをド突きまわしていた。

 「ギャーエミル痛いっ!痛いぃいいい!!」

 「キューっキュゥっ!ギャンっ!」

 姉には腰を重点にド突きまわし、紅唐白べにとうきよ楽白らくはくに命令して縛り上げている。エミルのお宝である大きい管にギュウギュウにして突っ込んで何処で手に入れたのか日本酒の代わりに発泡酒をドバドバと突っ込んでいた。発泡酒が切れたのかそのまま紅唐白べにとうきよの頭を鷲掴みして管の蓋を〆たのだった。

 ドッタンバッタンと管が動くがエミルは満面の笑みをしている。姉は顔を青ざめ

 「エミルぅうううううう!!何て罰当たりな事してんねん!!」

 痛む腰にヒールをかけてエミルから管を取ろうと頑張るもエミルのドロップキックが姉の腰目掛けて襲い掛かる。追撃とばかりに出汁巻き卵が咆哮を上げ超高速で姉の顔を殴打しに行った。出汁巻き卵はついでとばかりに尻尾で管を殴打してベッコベッコにしてエミルが泣き出した。

 エミルには同じ管をあげる約束をして泣きやませた。

 姉は白目を向いて口から泡を吹いてぶっ倒れている。取り合えず命には別状がないのでそのまま放っておくことにした。エミルを連れて私は居間へ向かい姉が起き出すのを待ってお茶をする。

 置き出した姉がヒールで腰の痛みを和らげ、管の中で酔っ払い目を回している紅唐白べにとうきよをたたき起こしてゲロを吐かれて発狂するのは少し先の話であった。

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