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琴陵姉妹の異世界日記if  作者: ガンバル。
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第一王子VSリオン


 リオンが交易を始め利益を出して一月、戦力も補強できたので第一王子に領地を狙って進軍する事にした。相手の戦力は10万、此方の戦力は8万である。

 「第一王子は力でゴリ押しするタイプやからなぁ。2万の差はあるけど大丈夫やろ。」

 地図を見ながら姉を筆頭にリオン達と戦略を説明すれば

 「空中戦も視野に入れるのか?」

リオンがグランマリン攻略の時を思い出したようだ。

 「勿論、制空権を持ってるんやから活用するで!」

 私の答えに花令が

 「えー面倒臭い。」

スサノオを乗り回すのに難色を示した。

 「うっせー!勝つためや!姉とリオンはスサノオを連れて空中戦。制空権は私等のもんや!歩兵と騎兵、魔法弓兵それとは別に海路を使って攻撃するさかいな♡それぞれこっちから抜擢するさかい安心せい。」

 戦力の数値を付箋を地図に付ける。

 細々とした戦略の説明をした後で私はそれぞれに服と装備を渡した。

 「初の大将戦やからな!気合を入れて作ったわ♡あとコレをワイバーンに装着してな。リオンはボタンを押す係りやで!」

 バッチコーンとウインクしたら皆に嫌な顔をされた。酷い!!

 「コレ何なんだよ。」

 小型の箱を不信そうに見るリオンに

 「ヴァーチャル大精霊とアベル君が映し出されて、かつリオンの活躍PVやで!」

 編集するの大変やったわぁとドヤ顔したら酢を飲んだような顔をされた。解せぬ!

 「一応、確認で見てみいひん?」

 姉の言葉に頷く彼等。私の技術を信用してへんのか?酷い奴等だ!

 姉はリオンからPV小型機を取って上映し始めた。上映会の最中に詐欺や...と誰かがポツっと言ったが気にしない。リオンに至っては俺じゃねぇーと言っていたが、これも気にしない。

 上映が終わって一同沈黙の中で

 「めっちゃ格好良く出来てたやろ!?3Dにすんのに苦労したんやで!!」

褒め讃えよーとばかりに胸を張ったら特にリオンを筆頭に総攻撃されたわ。本当に何でやねん!紅唐白べにとうきよ登場してないことに怒り狂う紅唐白べにとうきよ

 「キヨちゃんの出番はないん?神使やで。」

 どうどうと紅唐白べにとうきよを宥める姉に

 「その辺の人から餌を強請る神使なんざ見っとも無いわっ!アホ面神使なんて神秘的にもならへん。却下!」

登場シーン一欠けらも無いと突っぱねると紅唐白べにとうきよが新技で攻撃してきた。私目掛けて水責めにしてきた。雷が無効になるのをやっと気づいて攻撃変更してきたのであろう。お陰で私は水浸しになった。姉に向かって私は紅唐白べにとうきよを引っ掴み良い笑顔で

 「コイツ酒漬けにすんで。」

大き目の酒樽を出して突っ込んでやった。酒を注ごうとしたところでフリーズしてた姉が再起動し

 「キヨちゃんは神使なんやで!!もっと敬いーや!この罰当たり女っ!!」

紅唐白べにとうきよを救い出したのである。こうして擦ったもんだの末に会議は終わるのであった。



 次の日、私は紅唐白べにとうきよ対策のため、水を弾くバングルを作った。勿論、水耐性の効果抜群な代物である。姉から高品質な材料をガメて本当に良かったと思っている。

 朝食で飯を食いつつ私は皆に

 「昨日も言ったように戦争は10日後に行うからな。リオンは台詞の暗記と演技指導を行うさかい覚悟せーよ。お前に憧れてる奴がおるんやから夢を壊さんよーに!」

宣言しておく。特にリオンは名指しされて演技指導と台詞の暗記にウゲっとした様子である。

 「エミルはぁ?」

 出番が欲しいのかエミル。昨日のPVにも出てたもんな。エミルぐらいの年齢になると魔女っ娘とかヒーロー物に憧れるのかもしれない。しかし出番があるか?と言われたら正直あまりないような気がする。

 「う~ん、じゃあエミルは姉と一緒にワイバーンに乗ることにしような。ちゃんと乗ってる最中は姉のいう事を聞くんやで?」

 私はエミルに言い聞かせるとエミルは渋い顔をして

 「ケチなレンと一緒……留美生と一緒が良い!レンはケチで意地悪だもん!此間だってお尻ぺんぺんした!幼女虐待!」

姉の悪行を晒した。私は姉をギロっと睨むと姉は慌てて

 「エミルが私の顔に落書きをやなぁ…」

必死に言い訳する。

 「私にも落書きしたんやし、お前もお尻ぺんぺんやな!!」

ガルルルルと威嚇して、楽白らくはくちゃんに命じて姉を縛り上げた。紅唐白べにとうきよが姉に引っ付きキューキューと泣いているが邪魔なので紅唐白べにとうきよも縛り上げる。上から魔法遮断する布を被せておく。こいつ狂暴やしな。

 「幼女のエミルに暴力は感心せーへんな。お前もお尻ペンペンや!」

 私は姉のパンツごとズボンを引きづり降ろし蠅叩きでお尻をベシベシとしばいたら泣き出した。

 ベソベソと泣く姉を無視してエミルに

 「姉は成敗したから姉と一緒に行動してな。そうやないと連れて行けへんさかい。」

一人で行動しないように約束をさせた。

 その頃、半尻丸出しな姉は放置してある。ご飯も冷めるが、これは教育的指導なので諦めろ。

 紅唐白べにとうきよは姉が心配なのか尻尾で姉の顔をバチーンバチーンと殴っている。紅唐白べにとうきよ曰く心配からの行動だが、姉にとっては嫌がらせの何ものでもない。コレを見てやっぱり紅唐白べにとうきよは姉に似てアホなんやなと思うのであった。

 私はご飯を食べ終え、出汁巻き卵と一緒にリオンを引き摺って台詞と演技指導を綿密に行うのである。


 

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