今後の話し合い
私はゲルドの所で姉とリオンを待つことにした。ゲルドにはモンセンとの話し合いの場を持たせるように交渉に出している。
私の到着から二時間後に姉とリオンが来た。
バーンと扉が開き
「留美生ぁ死ねぇえええ!!行けキヨちゃんっ!」
姉が紅唐白に高電圧攻撃を差し向けた。
バリバリドッカーンと効果音と破壊音が凄いが、私は耐電性は上がっている上に地獄級電撃防止の服を着用しているので全く効かない事をコイツ等は何時になったら理解するのだろう?紅唐白と姉は単細胞なのかな?
全く電撃が効いてない事に怒り狂った紅唐白が姉に八つ当たりし始めた。
「アババババっ」
マルっと感電した姉はプスンプスと焦げてたので仕方なくサクラにヒールをかけさせた。
目を覚ました姉は
「酷いわキヨちゃん!!ってぁああああああああああああああっ!!また奈良の大仏になっとるぅうううっ」
ベソベソと頭を抱えて泣き出した。その間も紅唐白を叱っているが紅唐白は聞く耳を持ってないようだ。それどころか機嫌が悪いので姉の腰にゴスゴスとダメージを与えている。姉の悲鳴が響くが
「この惨状どうするんだ?」
ボロボロになった部屋の惨状を見てボソっと呟くリオンに
「姉の預金から修理代出させるから大丈夫やろ。」
バッサリと言い捨てると
「私お金無いねんで!!留美生の鬼ぃいいい!ブス!鬼畜ぅううううううう!!」
ギャンギャンと喚き出したので
「出汁巻き卵GO!」
出汁巻き卵の最近覚えた超高速移動で姉の腰目掛けて突進させた。弾丸のように飛び出してきた出汁巻き卵に反応できない姉と紅唐白は仲良く出汁巻き卵の餌食になったのである。
一人と一匹が気絶したので姉だけを起こすことにした。起こす間にエミルが姉の顔に油性ペンで落書きをしていて皆に失笑される中で姉は叩き起こされたのだった。
エミルに悪戯されたままの姉を放置し、私達は情報共有とモンセンとの話し合い設定と処刑の準備について予定を決めていくのであった。
「処刑は偽領主とその子供だけで良えか?」
姉の言葉に私は
「温い。イケメン三人組からも横領などしていた奴とか名前が挙がってたやろう。そいつ等も処刑や。何、そいつ等は毒杯で勘弁してやるんや寛大やろ。」
サラっと言えば
「それはやり過ぎだろう!!」
リオンが抗議してきた。
「リオン、甘っちょろいで。この戦は全勝する意味があんねん。別に恐怖政治をするとかやないで。お前の後ろにいる軍師(仮)がヤバイって事を知らしめる必要があるんや。ちゃんと処刑にも意味がある。私腹を肥やした奴等は悪として成敗されるって事や。リオン、お前は英雄として王として歴史に名を刻んで貰う。偽領主に対してはヤギの刑やで。」
「なんでやねん!偽領主が一番得してるやん!!」
姉の咆哮に
「え?一番辛い処刑方法やで。バター塗ってヤギに全身を舐めさせるねん。肉が削げ骨が段々見えてくるし、直ぐに死ねない処刑方法や。」
具体的な処刑方法の説明をすれば姉達はドン引きした。何故や?
「普通の処刑はあかんの?」
「あかん。これは敵と味方を見極めるためのもんや。あと処刑方法の提案と実行は殿下やなく私の名前で発表する。旗本は綺麗でいて貰わんとな☆彡リオン、民が大事なら必要な時には鬼になる覚悟をせい。私は仮でも軍師を名乗ってるんや。いつでも全力で敵を叩き潰す鬼になるから此処にいるんや。」
そう言って処刑の件は納得させた。あとは復興とモンセンとの話し合いに後継者探しなど色々と話しを詰めるのえであった。




