姉の苦悩
パナコッタ領が復興が活性化した所で私は、次の攻略先グランマリン領の攻略に策を練るのだった。勿論、姦し三人娘と一緒だ。
「ワウルからの情報だと兵士の中に奴隷が半分おるらしいで。しかも功績を上げれば奴隷から解放されるんやって。」
私の言葉にマリアが
「流言を流しますか?」
提案をしてきた。
「奴隷解放は嘘で、アーラマンユの実験台にされるで良えかな。映像付きで流すのもアリや。」
エミルという人工精霊の映像の一部を編集して残酷さアップさせたら良えやろうな。
「見目の良い男を調達してきましょう!グランマリンの女狐を篭絡するんです!お金を湯水のように使うならこっちに回して貰いましょうよ!」
シュリの言葉に
「せやね、見目の良い男を見繕うかぁ。その辺は一旦姉に相談するわ。」
保留を言い渡し、私と三人娘で地形などを確認して疑似戦争のパターンを試す中で姉が乱入して来た。
「たーのーもー」
気の抜けた姉の掛け声に私達はシラっとした白い視線を送ると姉はウグっと気後れしたようだ。
「何のようや?」
私の言葉に姉は
「エミル引き取ってーや!」
半泣きになりながら訴えて来た。
「はぁあ”-ん!?」
ドスの効いた私の返事に紅唐白が威嚇してくる。
「だってキヨちゃんと仲良くせえへんねんもん。しかも私の言う事を一切聞かへんねんで!!?子持ちやないのに私がストレスで禿げる!!?」
アーアアアと発狂する姉に
「私だって子育ては無理や。軍略で忙しいねん。用事がそれならさっさと外に出てけ!」
私は姉を放り出そうとするが姉も負けじと部屋に居座ろうとしていた。
「酷いわっ!留美生の鬼!悪魔!糞ババア!!」
ギャンギャンと吠える姉に
「うっせー!」
と言い切り、姉に紅唐白に着けた改良型を首に着けてやった。
「ウンギャーっ!!」
泡吹いてぶっ倒れた姉に紅唐白が焦って尻尾で姉の顔を往復ビンタするも姉は目を覚まさない。焦って電撃を食らわせる紅唐白。ブスブスと姉が焦げるだけであった。私は仕方なく姉にポーションを姉の口に突っ込む。
気絶から立ち直った姉が
「何してくれんねん!!」
激怒したがステータスがガン落ちしている姉なんかコレっぽっちも怖くない。
「これ外しせぇえええ!!」
首輪を引き千切るような仕草をするもビクともしない道具に苛立ちも最高潮な姉。
「簡単に外れるで。ちゃんと三食食べて運動してうん●を3日連続で出せばな。健康的で良えやろ!?」
アイテム名は健康君である。あまりに不摂生して仕事しようとする馬鹿が出始めたので改良した作品だ。
えっへんと自慢すると
「私は便秘なんやっ!!死ねぇえええ!」
姉は私のアッパーで私を床に静めたのである。
「痛いやんけぇええ!!」
床に蹲って姉に文句を言えば
「万年便秘の私にこの仕打ちをした罰や!責任持ってエミルの世話係に任命したるわっ!」
姉はこれ幸いとエミルの世話係を私に押し付けてきた。酷い。
「それとこれは関係あらんへんやん!!」
絶叫する私に
「私は三日間は下剤飲むか浣腸して出さんとあかへんねんで!あの苦しみを味合わせてやろーか!?」
ガルルルと威嚇してきた姉に私は白旗を上げるのであった。
姉は私からポーションを没収して部屋を出て行ったのであった。
私はサクラにヒールをしてもらい渋々三人娘とグランマリン領の攻略の話を進めるのである。




