表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
琴陵姉妹の異世界日記if  作者: ガンバル。
169/195

戻ってきました!アトラマント帝国!!


 巫女・神薙部隊が脳筋になって帰って来た。

 最終試験として同伴したら彼らは除霊と礼儀作法を強制的に受けさせた結果とばかりに殴り巫女・殴り神薙に進化していた。

 「おーぅうう…」

 姉が額に手を当てて呻いている。私は突っ伏して泣きたい。レベルは上がらないが礼儀作法と暴力的な魔法。モロに私の影響を受けて回復魔法で自分を回復しつつ敵を昇天させる始末。礼儀作法も色々と詰め込まれて完璧になっていた。嬉しいけど…何だか嫌だ。

 「あー…うん、ごくろうさん」

 姉の微妙な労いの言葉に私はニコニッコと笑顔で

 「皆、ご苦労さん!これでアトラマント帝国へ戻れるで!育ってくれた皆には金一封を私から報酬で出したるわ!」

 私の言葉にワァーっと喜ぶ彼等。姉は念話で

<ちょっと何かってなこと言ってんねん!!はっ倒すぞ!?>

<アホかっ!?本当はレベル100が目標やってんで!身代わり君の消費を思い出せやっ!労いで金払わんかったらスト起こされて協力されへんかったらどうすんねん!此処は士気を上げる為や!>

ギャンギャンと反発したが私の言葉に

<…ちっ、仕方ないな。一人金貨30枚な!>

<りょ>

ついに姉が折れた!

 「一人当たり特別手当で金貨30枚出したるで!」

 私の言葉に雄叫びが上がり、姉はそれと比例して深っい溜息を吐くのだった。

 姉に頼んで一人30枚の金貨を渡した。

 「じゃあ、本日と明日は自由行動して良えで!明々後日にはアトラマント帝国へ戻るさかいな!ゆっくりと観光でもして英気を養ってくれ!解散!」

 私は彼等を解散させてジョンとレナを呼んだ。

 「ジョンもレナもお疲れさん。アンタ等二人には特別報酬として金貨5枚プラスしたるさかいな。合計で35枚が出るわ。」

 姉が二人に金貨35枚を渡し

 「運転とか色々させて悪かったなぁ。アトラマント帝国へ戻るまで豪華な飯を食わしたるで、留美生が!好きな料理をリクエストして良えからな。これ料理本!」

 良え笑顔で私に仕返ししてきやがった。期待の目でジョンとレナが見つめる中、私にはYESかはいの二択しか用意されてない。

 「……良えで!この際や好きな物を作ったる!」

 姉には別でグリンピースカレーとシイタケと豚肉のシイタケ詰めにしたる!!二日間、姉の飯をグリンピースとシイタケ三昧にしたので姉は涙目で発狂するのだった。

 これにて私達は一旦解散した。





 楽しい二日間は経過し、本日アトラマント帝国へ戻った。ロッド領にて合計約150人の内、巫女・神薙部隊30人、残り120人は直ぐにレナとジョンが運転するバスに乗せてパナコッタ領へ送り出した。

<アリス、状況はどうやー?>

<パナコッタ制圧完了です。あとは領主一族を捕らえてます。民間の間では処刑の声が日増しに上がっているので、そのは殿下の采配に任せると伝えております。民が暴走するのも時間の問題なので、リオン様を此方へ連れて来て下さい。>

<解ったわ。話は通しておくさかい、5日ほど待ってーな。あと巫女・神薙部隊が30人、残りが70人の合計100人がそっちに向かっとる。平均レベルは350やで。上手いこと使ってやってーな。あと神社建設と住民の住宅建設に学園を造るのを並行でしといてな。>

<分かりました。報酬はどうしましょう?>

<日当は男性金貨1枚、女性銀貨8枚、子供銀貨5枚を出すさかい宜しくな。専用のフォルダに入ってるさかい、そこから出して良えで。>

 私は念話を切り姉のところに今後の話をしに行った。

 姉はロッド領に戻る前に人材をかっぱら…確保していたようだ。合計20人弱の人数をあの二日間で確保するとは…金で釣ったのか?

 自宅で連れて来た彼等に今後の仕事や生活方針、給与などの話をし終えたようだ。

 「姉、今良えか?パナコッタ領を制圧出来たけど問題発生しとるで!」

 「良えでって、問題って何なん?」

 「元領主の処刑話や。」

 「あいつ等の納まりがつかんくてなぁ、早いとこリオンに処刑させんとあかんねん。神社代表で私、リオンの後見人のアベル君と姉、最後に当の本人リオンやな。」

 私の言葉に姉は少し考え込み

 「…分かったわ。初処刑やさかい、盛大にするで!リオンも早急にこっちに来させるわ。」

念話で各所に指示を出していた。

 「今からリオンを連れてくるわ。」

 姉はそれだけ残してスコッティ領のサエル街へ戻っていった。

 その後、姉が仕事中のリオンを攫ってきたことでシュリとレイラから神社の鳥居に括りつけられ、姉は雷が落ちるぐらいの説教をされるのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ