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琴陵姉妹の異世界日記if  作者: ガンバル。
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乞食パーティと遭遇


 さて無事にアリスをパナコッタに送り込み、姉がダンジョン攻略を手伝えと言ってきたので私はパナコッタに送る人材を選んで招集した。広場に集まった皆に

 「諸君、今からダンジョン攻略しに行くで!なーに死ぬことはあらへん(多分)ガツガツとレベルを上げるさかいな。危険手当含む1日金貨10枚や!新たにスキル取得した場合は、スキルに応じて金貨1~30枚、他報奨もあるから気張りや~」

 私の言葉にワァーと盛り上がる諸君、その前に敵にやられて瀕死でも即復活・戦力にぶち込まれる事を覚悟した方が良いよ…とは言わないでおく。

 私はハンスとレナに大型バスを運転して貰うようにお願いをしたら特別手当を強張られた。ついでにダンジョン攻略もしたいとのこと。私は二つ返事でOKを出しておいた。

 各々の準備をするように一日空けて出発するのだが、私はその間に姉にかけられた呪いの手錠の改良とコピーを作成したのだった。モンスターと一発ヤルまで外れません!である。女であれば二●挿し、男は尻を犯されてしまえという物だ。今後、嫌いな奴が現れたら使おうと思う。姉に知られたら紅唐白べにとうきよを仕掛けられるのが目に見えて分かるので内密にする所存だ。

 私は出汁巻き卵を抱っこしながらブートキャンプの日程を書き出すのであった。




 私を含む103人をハルモニア王都に連れて来た。勿論、私とハンス、レナ以外は目隠しである。

 私は代表で冒険者ギルドへ向かった。他は待機である。

 「こんにちはー」

 冒険者ギルドを尋ねると若い女性が

 「いらっしゃいませー」

とノリの良い返事をしてくれた。

 「姉から依頼が来たので受けに来ました。」

 「お名前をお伺いしても良いでしょうか?」

 「留美生です。私を含め103名でダンジョン攻略に挑みます。」

 私の名前に受付嬢が興奮気味に

 「最年少Sランクの問題児の留美生様!?お目にかかれて光栄です!私はメアリーと言います。今、ギルマスを呼びますね!」

喰い付く彼女にドン引きする私。

 てか問題児って何よ??

 私はギルマスを来るのを待った。

 ジョン・タイターがヒョコっと出てきて私を見た。

 「相変わらずレンとそっくりだな、留美生嬢。レン殿は一足先に攻略に行ってるぞ。」

 ジョンの言葉に私は

 「そうなんですね。私を含め103人でダンジョン攻略を行います。えーっと突然変異の魔物退治優先って聞いてますが合ってますか?」

一応姉が言ってた言葉を確認すると

 「あぁそうだ。それとドロップアイテムや素材アイテムなど根こそぎ持ってきてくれ。」

滅茶苦茶な事を言い出した。ここでOKを出したら姉にコロコロされるので私は

 「それは姉に交渉して下さい。私には何も権限がないんで!」

バッサリと切り捨てるとジョンは何故か凹んでしまった。どうせ姉に断られているのだろう。甘い顔をしたら付け上がるので私はスルーすることにした。

 私はジョンのダンジョンや異常発生した魔物の情報などを聞いて冒険者ギルドから出ようとしたらクレクレ集団に出くわした。

 「あんた留美生だろ!?」

 肩を掴まれ振り返った私は誰だコイツと思ったのは致し方ない。

 「…そうですけど、誰?」

 私の言葉に

 「俺だよ、チームバルドのリーダーのガルガだよ。」

随分と馴れ馴れしい。

 「お前も迷宮攻略するのか?俺達と組もうぜ。」

 「そうね、留美生が前衛ならサクサクと攻略も進むしな。」

 「そうだ、防具とか良いの貸して欲しいわ。」

 「協力し、無料提供することこそ徳を積む事です。善行をお積みなさい。」

 チームバルドの奴等は乞食か何かだろうか?

 「私はもうパーティ組んでるんで無理っす。」

 こっちは103名ものパーティを抱えているのだ。そうじゃなくても乞食パーティとは組みたくない。

 「じゃあ、武器や防具を譲ってよ。私達の仲でしょう?」

 ニコニコと乞食をする彼等に私は眉をひそめた。滅茶苦茶不愉快だ。姉にも集ったのだろうか?集ったなら一刀両断しているはずだし、私の所にも来ないはずなんだが…

 「貴女達姉妹は業が深いのです。アーラマンユ様もお怒りでしょう…アーラマンユの使途である私達に無償で提供しなさい。少しでも贖罪されることでしょう。」

 この言葉を聞いてコイツ等は姉にも集ったのか?と思った。

 私はこのままついて来られるのは面倒なので、一計を案じた。そこで良い事を思いついたのだ。ハルモニアに来る前に呪いの手錠の改良とコピーを作成した腕輪である。ステータスを初期値にし、かつバッドステータス付与に呪い解除はピーーー(放送禁止用語)である。

 「しゃーないな、今後付きまといせーへんならコレやるわ。私が作った力作や。使い方によって滅茶苦茶便利な代物や。」

 見た目は豪奢な腕輪に改良した私の力作を見せた。

 「分かった。で、効果は?」

 ガルガの問いに

 「着けたら分かるやろ。ほら全員分あるさかい。じゃーな。」

人数分の腕輪だけ乗せて私はスタコラと逃げたのである。その後、チームバルドがどうなったのかは知らないが、風の噂でAランクから大幅に降格されたとか何とか…

 後にアーラマンユが私達に喧嘩を売って来るのだが、逆にこの腕輪が活躍するのであった。

 

 

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