子供の日
子供の日
五月五日は子供の日ってことで、私は町を挙げて五月の節句をする事にした。
ついでにハルモニア各地の神社にも子供の節句として大量の粽と5月人形に鯉登を作った。
パンジーを介して五月人形と粽と鯉登を神社で出すように命じ、私はアウトプットに建てた神社と大精霊堂に見て回る。
「皆ぁ、鯉登を泳がすでぇ!!」
町に集まっている住民に私が作った特大鯉登の組み立てを手伝って貰う事にした。
「留美生様、それは何ですか?」
「これか?鯉登や!大きいのは大人!小さいのは子供や。子供が元気に健やかに育つように祈願する祭りやで!五月五日に子供の日の祭りをするからな!皆も祭りの手伝いをしてや!」
私は鯉登の組み立て方を大人達に教え、立派な鯉登を組み立てさせた。
「女性陣はこっちに集合!」
メガホンで叫べば、女性陣が集まった。
「皆には粽を大量に作るで!」
女性陣を従えて共同台所へ引き連れて行く。
他の所の粽に関しては、ノーマルではあるがアウトプットでは数種類の粽を作ろうと思う。
ノーマル、桃、餡子、ヨモギの四種類を用意するのだ!
私は各女性達にレシピを渡し、作り始めた。
私も手本として各種を作り、調理場を後にした。
五月五日になった。そう、子供の日だ!
タイ米で作ったシンハーゴールド、クロスタービール、メコンウィスキーを振る舞った。
粽も町民達に万遍無く配られている。
お祭りの如くワイワイにぎわっている。
「結構、繁盛してんなぁ。」
良きかな~とばかりに見て回る私にお酒を注いでくる町民。
ウマウマと飲みながら子供を集め、子供達に五月人形ミニを渡していく。
デフォルメされているので可愛い感丸出しだったので、男の子には不人気だった。今後の事を考え、私は来年は男の子と女の子のデザインは別にしようと決心した。
「アベルは居らへんからなぁ。姉も子供の日を祝ってるんやろうか?一応、粽とタイ米で作った酒をくれた方が良えやろうか?無視したら姉の機嫌が悪くなるやろうしぃなぁ。」
ま、良えか、と思考を放棄し、ティムクウィンテッドを引き連れて酒と粽を持って大精霊堂へ向かった。
大精霊堂ではグノームとアンディーンがいるようだが、私にはサッパリ見えない・聞こえないのである。
<サクラ~、グノーム様達との通訳してや~>
<はいですの!>
<粽と酒はいりますか?って聞いてみてくれへん?>
<・・・・・・・・・>
<(うむ、貰おう。以前飲んだ酒とは違うようだが楽しみだ。)>
<(そうね、食べる物もお酒も美味でしたわ。供物として受け取っても宜しくてよ。)>
<欲しいって言ってますの~>
<了解。>
私はグノームとアンディーン用の粽と酒を献上してアトリエでティムクインテットと酒盛りするのであった。
後日、姉から粽と酒が届いてないと鬼電ならず念話が飛んできて不眠になるのである。
死ね、クソがっ!!




