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琴陵姉妹の異世界日記if  作者: ガンバル。
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MIENL(みんねる)1号店


 ハルモニアから戻り、私は巫女部隊から選抜した二名をハルモニアに届け、ジャックとイーリンを連れてきた。

 巫女部隊をギッチリ扱いてくれるだろう。頑張って耐えろよ、と彼等に合掌するのであった。

 私が巫女部隊に合掌している間に、姉はハンス指導の精鋭とリオンとシュリ・アリス・レイラの参謀三人娘を連れてサエルの街に行きやがった。

 私は置いてきぼりだ。まぁ、良い感じにスコッティ領が炎上しているので、そのまま勢いに乗って欲しい物である。

「三人娘の誰かが軍師になってくれると良えんやけどなぁ。」

 まだまだ実力不足って感じで正直不安であった。万が一の場合も想定しないといけないだろう。姉は論外やし、リオンは真っ白な旗でいて欲しい。

 私はバッサバッサと書類を裁くのであった。

 私が必死で書類を裁いている時にアウトプット町の村長カミューが執務室にやって来た。珍しい事もあるものだ。

留美生るみな様、今よろしいでしょうか?」

「構わへんよ~どうしたん?」

 壮年のおっさんカミューは

「ありがとうございます。レン様や留美生るみな様のお陰で町が活気づきました。ただ、町も大幅に整備され職にあぶれた者達が出てきておりまして…そのご相談をしたいと思い此処に来ました。」

困ったという表情をして相談を持ち掛けてきた。

 本来なら姉が相談に乗る案件ではあるが、姉はスコッティ領に行っているので、その間は私が全権は私に譲渡されている。

「具体的にはどれぐらいや?」

「力仕事と警邏隊、畑作業で男は問題がないのですが、老人や女子供は手が余ってます。働く意欲も有りますので、何か仕事を与えてやればと思うのですが如何でしょうか?」

「さよか、働きたいって気持ちは大事やしな。女子供なら読み書きと四則演算に販売のマナーを覚えて貰うわ。老人には商品の検品と箱詰めをして貰おうか…ちょっとそこで待ってて、給料計算するさかい!」

 私はどれだか出せるかを計算し始める。女子供はこっちの指導もあるから給与は安くなる。一日の拘束8時間の内4時間は労働、1時間は休憩、3時間は勉強だ。仕事用の道具や制服、勉強道具にご飯支給のため一日銀貨5枚かな。老人達は軽作業で一日の拘束時間5時間の労働の銀貨5枚。

「給与はメモしておいたから目を通してや。あと手先が器用な人物がいれば紹介して欲しいわ。姉が大口の顧客を捕まえてくると思うさかい、物作りが好きな人が居れば嬉しいしな。そっちは別途料金は別やで!」

 私の言葉にカミューが

留美生るみな様、本当にありがとうございます。」

ホロホロと涙を流しながら拝まれた。うん、仕事を本気で貰えるとは思ってなかったんだろう。この辺の信頼は追々作っていかないとダメなんだろうなって思った。





 私はMIENLみんねる1号店を出店した。これはお試し運転のお店である。アウトプットの町でお金を回す為と女子供に学と礼儀を叩き込むのと、老人達に社会活動に参加させる為である。

 MIENLみんねるの商品は割と手頃に買えるように値段を設定している。現在取り扱っているのは衣服だ。リオンの色違い版の衣装が人気である。

他にも姉や私の衣装の色違いも置いてある…まぁ、コスプレみたいなものだ!需要があるみたいなので良しとした。

「皆、頑張ってるかー?」

 MIENLみんねるの様子を見に来た私に

留美生るみな様、頑張ってます!やっぱりリオン様の色違いの衣装が人気ですね!」

元売り子をしていただけあって、商売上手なミリアさんが売れ筋を教えてくれた。

「ミリアさんは元気やね。他の子を見てあげてなー」

 まだまだ計算や接客が苦手って子も多いので上手に回せている人には役職に付いてもらい他の子を指導して貰う感じでMIENLみんねる1号店を回している状態である。

 私は彼等の様子を見てBEAUTY部隊も作らないとあかんなぁ~と思いつつ不足分をメモするのであった。 

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