天照大御神様の使途
リオンのプロパガンダ用の動画と宣伝用の広告を作りましたが何か?
勿論、映写機も作ったよ!スゲー力作だよ!
アトラマント帝国へ一足先にワウルを送り出し、情報収集とプロパガンダ攻撃をするように指示を出しておいた。集まってきた同志達はワウルがパワレベするようにお願いしてある。大丈夫、ワウルの装備は今まで以上に良い物を作ってある。勿論、リオンと合流した際に着る衣装も持たせてある。
「ふっふふ、私の作品を着飾るぞ!」
私は姉以外に残っている仲間の衣装をガラリと変えたのだ。THE和風って感じにな。
武具はまだ作成途中ではあるが、皆一様に天照大御神様を体現するような風貌にしてある。
残っている仲間を着せ替え人形の如くファッションショーをしていたら姉が帰ってきた。
「ただいま~~って良えなぁ!綺麗で格好良えで!何この高度な防御な衣装は!?」
目が爛々とした姉に私はしまった!と思った。
そう、私はスッパリ・サッパリ・キッパリ姉を忘れていたのだ。姉の分は無い!
姉のクレクレ病が発症した。
「私の分は?やっぱり豪奢なんやろうなぁ。早く私にクレ!早よクレ!」
期待を込めた目で私を見る姉に
「あーうん、姉の分は採寸してへんからまだ作ってへん。」
今は無いと告げたら激怒した。
「何でや!!?私とお前の背格好は似とるやん!簡単に作れるやん!今まで、採寸ってしてへんやん!うわぁーーーーーーーーーーーーんん!!」
「良い年したババアが泣くな。見っとも無い。誰も作らんとは言ってへんやろ。あんたはCremaの看板なんやしリオンよりは劣るけど見栄えの良い奴を作る予定なんやっ!!」
「いや、Cremaは私もあんたも退職したやん」
と、呆れた顔をされた。
大嘘ぶっこく私に姉は、私の言葉を丸っと信じたようで
「何や~早く言ってぇ~な♡」
クネクネと嬉しそうにしているが、キモイ。
何とか姉の機嫌が取れたのでホッとしたのも束の間、紅唐白ちゃんが姉に自分のは?と衣装を強張っていた。
「キヨちゃんも衣装欲しいって!」
デレデレする姉に私は顔を引き攣らせながら
「紅唐白ちゃんの分は無いで!」
キッパリ言い切ったらピッシャーンと電撃を食らった。
姉の腕からピシャーン、ピシャーンと私に電撃を食らわす紅唐白ちゃん。
私は電気耐性が出来た為
「脅してもあかん!大体紅唐白ちゃんは龍やん。衣装なんて要らへん!」
キッパリとお断りしたら姉の上から飛び出してきた紅唐白ちゃんにゴスっと体当たりされ高圧電流を流されてブラックアウトした。
私がブラックアウトしている最中に姉は、紅唐白ちゃんに衣装を作る約束をしてやがった!ガッテムぅ!!
姉の無茶ぶりに地竜の心臓と魔石で手を打ってやった。私の要求に姉は大いに舌打ちしてたが気にしない。大体龍の紅唐白ちゃんに衣装なんて要らんやん。
私はティムクインテットを引き連れてアトリエに籠るのだった。ついでに姉から強張って紅唐白ちゃんの鱗も貰った。
これで私の念願の錫杖が作れるぜぇ!ヒャッハー
「材料が余ったら好きに使っても良えからな!これは私が時間を割いて集めた材料やさかい文句言わさん!」
ザッと材料を広げ
「楽白、糸を硬度高で出してや。」
「シャッシャー」
楽白がお尻からシュルルと糸を出してくれた。私は糸を世界樹の杖にクルクルとコーティングするように巻き付けていく。
「この後どうすんねん?」
紅白の問いかけに
「魔石をカットする!零れ出た魔石の粒は使っても良えで。地竜の魔石や、色々と楽しめるんとちゃうか?」
私はニヤァっと笑うと
「「マジか!?」」
ティムクインテット達の目の色が変わった。
珍発明しては姉に文句言われてるもんね。
「このまま私の武器の錫杖を作るから頑張って手伝ってやー」
<色々機能を盛り込みますのぉ!>
<頑張るでぇ!>
<腕が鳴るわ~>
<キャッシャッシャー>
<キュウ>
皆でおぉーと拳を上げて作業を始めるのであった。
後に出来上がった錫杖を姉が取り上げようとして錫杖の防犯機能が反応して、姉が天罰を食らう事になるとは思ってなかったのである。




