わん子の冬の出来事4・・4回目の冬の出来事・・
森の魔法使いの家に住む・・魔法使いの弟子のわん子
二本足で立ち 言葉も魔法もちょこっと使えるわん子
今日は雪道を 四人でトボトボ仲良く 歩いている・・
「お久しぶりですワン! 遥か未来の時代から ようこそですワンワン!」わん子
「久しぶりだね わん子さん!」猫耳、しっぽ付き 魔法あり・・の にゃんこな人達
金に近い茶髪の こちらも魔法使いの弟子のリア
服は白のシャツに青いVネックのセーター
薄い生地の茶色の肩までのチョッキ
薄茶の上着
頭から 大きなうす茶の大きなローブ
黒のズボン 手には 白い手袋 足には靴下とシューズ
「本当に お久しぶりですね わん子さん 会えて嬉しいです うふ」
こちらは黒髪 長さは肩より少し 黒猫耳で 美人(?)なナジュナジュ
服は白いシャツの上に 毛糸の淡い緑とU型の淡い青の混ざった毛糸のセーター
セーターで隠れて見えないが 両肩には ズボン留めの黒っぽい二本の布
ズボンを挟むタイプの金属の留め金で留めている ズボンは濃い茶色
靴下にこちらもシューズ 手にはリアと同じ白い手袋
白のカーディガン うす茶の大きなローブをリアと同じく被っている
「・・わん子しゃん・・うふふ」小さな女の子・・黒髪黒猫耳・・
上の方の髪を少しリボンで結んで 流してたらしている・・
長さは 肩程・・
ナジュナジュの妹で 将来の大魔法使い・・こと未来の暗黒の女王・・
アシャアシャ
服は厚い生地の淡いピンクの服のワンピース 裾にはフリル
頭にはナジュナジュやリアと同じくうす茶の大きなローブ
靴は短めの革製のピンクのブーツ 手袋はピンク
「・・一体 どういう事で この過去の世界に来たのですか?ワン」
わん子
「うん・・実は・・
時の神殿の遺跡で アーシュ様達の御話で出てきた
ケンタウロス族の賢者が作った
時の魔法のオルゴールが発見されたんだ」リア
「ああ・・あの魔法のオルゴールですか?ワン」わん子
「アーシュさん達 2回も時空に飛ばされて
危険だから・・時の神殿に預けるように・・言われてますが・・
わん子のお師匠・・先生のジェンさんが 拒まれまして・・
将来 ジェンさんが亡くなったら・・預かる事になってます・・ワン」わん子
「じゃあ・・今はわん子さんの家にあるんだね」リア
「そうですワンワン」わん子
「・・で、発見された魔法のオルゴールが 僕の師匠・・
アリステア先生に渡されて・・アリステア先生の処に調べるようにと・・」
「街の偉い人達にお願いされて・・」
「その魔法のオルゴールに 特性の魔法防止の手袋はしてたんだけど・・
僕が触ったら・・オルゴールが光って 時の魔法が暴走して・・
傍にいたナジュナジュ達も巻き込んで・・
ここに来ちゃた てへ・・」片目だけ閉じて ちょびっと舌を出すリア
「・・帰りは大丈夫だよ 時空の途中 闇の空間で出会ったレグルスさんに
三日後・・昼頃 どこにいても わかるから・・
迎えに来るから・・心配するな・・って言われて
わん子さんの家の道を教えてくれて・・
多分 黒の王宮か わん子さんの家に泊めてくれると思うから
行けって・・」リア
「・・それから 僕達の時間の季節は春だったから 服も用意してくれた・・
替えの服や寝間着は アーシュ様達に頼め と言われた」
「そうですか・・安心わん・・わん子の家はOKです
寝間着もお客様用がありますワンワン・・
黒の王宮も大丈夫でしょう・・
わん子も よく泊めてくれるしワン!
替えの服や下着は途中の王都で買い物するか
アーシュさんに頼むワン」わん子
「・・それと・・話は戻りますが・・
なんか あの魔法のオルゴールですが・・」
「先生のジェンさんやアーシュさんも触ったのですが・・
反応しなくて・・エイルさんが触れる時だけ・・発動するようです・・」
「魔法の呪文を唱えれば・・別ですが・・ワン」
「後・・リアンさんが触りかけた時・・魔法のオルゴールが発光したので・・
どうやら・・幻獣や幻想の妖しの魔法使いが多い白の国の人達に 反応するようです・・
すぐに リアンさん 手を止めて・・触れなかったので 大事にはなりませんでした・・」
「・・・ジェンさん 数日前の話なんですけど・・アーシュさんが幻惑の魔法が使えるように
なったらしく・・今度はアーシュさんにも 反応するかも知れない・・って 言ってましたワン」
「何故か・・小さなケンタウロスのレグルスちゃんも触ったですが・・
本来なら・・ケンタウロス族の賢者が作った物だから・・反応するはずですが・・
反応しませんでしたワン!」わん子
「・・そうなんだ・・」リア
「・・多分・・リアさんのご先祖さまに 白の貴族の血を引く人がいるのでしょう・・わん
リアさん 髪は金に近い茶髪で 肌も白いし・・」
わん子さん
「・・そうか・・」リア
「・・そうなんだ・・」ナジュナジュ
「わん子は 王宮のお使いが終わって・・丁度 家に帰る処でしたワン」
わん子
「・・そこに僕たちが 道の途中で会っただよね」リア
「夕方か 昼過ぎに
エイルさんやアーシュさん アルテイシア姫に 白の武官のリアンさんも来ますよ!わん」
わん子
「ええっ! 三人とも来るの!
それに・・あの白の宗主で2つの王国の片腕の王 白のリアン様も!!」
リアとナジュナジュ声をそろえて言う・・
「・・へっ? 何の話ですワン?
リアンさん 確かに片腕ですが・・?」怪訝な顔するわん子
「うっ・・しまった! あ、あのお願い 今の御話 忘れて わん子さん」慌てるリア
お願い! わん子さん 誰にもいわないでええ!」泣き声になるナジュナジュ
「・・わん子 よくわかんないですが・・分かりました わん」わん子
「話は変わりますが・・アーシュさん 王族に近い・・
高位の黒の貴族の子なんですが・・
黒の王宮で かなり偉そうです・・ワン!
前から不思議に思ってましたが・・何か知ってます? わん」
わん子
思わず・・顔を見合わせるナジュナジュとリア・・
「・・そう言えば あの本・・
黒の王様、アーシュ様の覚え書きの日記に
魔法使いの弟子わん子さんは
超にぶにぶで・・アーシュ様が大人に戻るまで・・
全然 気がつかなかった・・
わん子さん 知った時 大騒ぎしてたって・・」
小声でナジュナジュに言うリア
「・・何 ヒソヒソ話ですか?わん?」
きょとんとする・・わん子
「あ・・何でもないよ! わん子さん あははは!」
冷汗たらたら・・リア
ここで わん子さんが知ったら・・そう変化はないとは思うけど・・
歴史に影響が・・大変・・
心の中で同じ事をリアとナジュナジュ・・
ちらりと アシャアシャを見る二人・・リアとナジュナジュ
アシャアシャは わん子さんから
貰った丸いキャンデイの棒を手にして
嬉しそうに 舐め舐めしている
「・・後で・・アシャアシャに しっかり口留めしておくね・・リア」
青い顔でナジュナジュ リアに小声で言う
「そうだね・・あの時のステラ教授みたいに 爆弾発言されたら
大変だよ!」同じく小声でリア・・
「立ち止まって 疲れたんですか?わん?」わん子 にっこり
「・・だ・・大丈夫 大丈夫 わん子さん えへへ・・」リア
「うん! 大丈夫」焦りながら ナジュナジュ
「ふふふのふ・・うふふ」そんな 4人の上に大きな黒い影・・
「えっ!」 「いっ・・!」リアとナジュナジュ
「出たな! またしても!!わんわん! ワン子の宿敵!
人食い巨人こと 作者!!」わん子 指さして大きな声
巨大な・・巨人な大きい女性が一人 腰に手をあて・・不気味に笑う
「・・・そして 前回の反省(食べようとしたアルテイシア姫が反撃して・・
魔法の攻撃を受けた事・・)により・・
その金の茶髪と黒髪の小さい女の子は
魔法を使って 危険とリサーチ済み・・ふふふ」巨人な作者・・
い・・いつの間に!わん!
サッと リアとアシャアシャ捕まえると
「うわっ!」リア 「ふやん!」アシャアシャ
「えええいっ!」と素早く 口にシールのような物を貼り
料理に使う たこ糸で 二人をグルグル巻きに サッサッと縛り上げて・・
ポイポイ!と腕に抱えてた 自分のバックに入れる
「リア! アシャアシャ!」ナジュナジュ
「うおおっ! 大変わん!
リアさんとアシャアシャちやんが捕まったワン!」
「さて・・次は・・」
ゆっくりと・・わん子さんとナジュナジュの方に手を伸ばす
「き きゃああ!」
「うっ! ワンワン!・・くっ! わん子だって魔法使えるワンワン!」
「いでよ!猫の手えええいっ!」わん子 今回はなんと!魔法で攻撃!
大きな猫の手のついた棒のような物
いわゆる玩具である・・可愛い肉球つき
その猫の手・・確かにわん子さんよりは とても大きいのだが・・
巨大な 巨人な作者にとっては・・物差し程度の小さな物・・
顔の前の空中に出現した・・物差し・・じゃなくて
猫の手の玩具を
なんなく 手で払いのけて 弾き飛ばす
「・・・あら わん子ちゃんも 魔法使えるの・・そおおなの ふう~ん」
にやああり・・不気味な笑み
「対した事ないわね・・・うふふっ」
再び手を伸ばして わん子やナジュナジュを捕まえる
「きゃああ!」 「う、うおん!ワンワンワン!」
悲鳴を上げる わん子とナジュナジュ
「・・で・・念の為に・・」そう言って
そして たこ糸で 二人をグルグル巻きにして バックにポイポイ!
「ふんふん♪」鼻歌まじりに ご機嫌に お家にご帰宅・・
家に着くと 暖炉に火を起こす パチパチ・・
火はよく燃えて 他にも何やら
部屋の奥で ゴソゴソしている・・
暖房を他にも使って その操作をしているようだ
部屋すぐに温かなる
「これで良し おほほ 今日も美味しそうな食材 手に入った事だし・・おほほ」
「サラダに お魚のマリネに・・やっぱり 冬は鍋物や暖かいシチユーよね うふ
当然 鳥の丸焼き・・ターキーに・・ケーキに もう、そろそろのシュトレイン・・
・・ああ マッシュポテトも作らなきゃ・・グレービーソースもつけて・・」
「さてと・・」そう言いて バックをゴソゴソ・・中には
フランスパンにミニトマト きゅうりやジャガイモに人参 小麦粉・・
そのほかの食材大量
果実の数々やら お菓子の材料・・(もちろん巨大)
とっておきの人肉・・・タコ糸でグルグル巻きにされた
リアやアシャアシャ わん子にナジュナジュ
当然 4人はグルグル巻きの状態
左右にを身体も廻しながら暴れている
「このたこ糸を外せワンワン!」
「バックの中でじゃがいもさんとか
何度もぶつかって わん子の頭にコブ出来たじゃないですかワンワン!」
「やめてください!巨人さん!」
青い瞳に涙を浮かべて 抗議するナジュナジュ
口にテープを貼られながらも 何かモゴモゴと言いているリアとアシャアシャ
「・・ふふふっのうふ」不気味な満足そうな笑みを浮かべる巨人こと作者
まったく無視・・
箱にリアとアシャアシャを入れて 冷蔵庫の中に ポポイのポイ!
わん子とナジュナジュを鳥かごにポイ! ガチャり 鍵をしめてる・・
そして 料理の下ごしらえに取り掛かる・・「ふふん ふふふん♪」
鼻歌まじりご機嫌な巨人こと作者
「わん子さん 僕が口でこのタコ糸を解きますから・・
それからリアとアシャアシャを助け出しましょう」ナジュナジュ
「ナイスです! ナジュナジュさんワン!」わん子
あぐっ・・むむ・・ん 口をたこ糸に銜えてナジュナジュはモボモボ言う・・
シュルイイ・・わん子のタコ糸を外す・・
「やりましたワン」 「うん わん子さん」
「じゃあ 僕が・・ワン!」ナジュナジュのタコ糸を解く
「後は・・鳥かごの鍵ですワン」わん子
「あ 任せて 僕 得意! これでも手先 器用なの」ナジュナジュ
「お任せしますですワン ワン」わん子
「ええと・・」ナジュナジュは 自分の髪につけてたピンを取り出す
「いつもは そのままなんだけど・・今日は たまたまつけていて
助かった・・うふ」ナジュナジュ
ピンを伸ばし そのまま鍵の穴の中に差し込む
カチャカチャ! カキン! 鍵が外れて 鳥かごの扉が開ける・・
「やりましたです!ワン」 「行きしょう ワン子さん」
しかし・・鳥かごから出たものの・・そこは高いテーブルの上・・
「・・どうしましょう・・」ナジュナジュ
「前は テーブルの柱から滑り降りましたが・・
そうですワン!いい事 思いつきましたワン!」
たたた・・と鳥かこの中に戻り タコ糸を取ってくる
「これ使いましょうワン!
鳥かごに タコ糸を縛り それからタコ糸を伝わり
降りましょう・・
長さが足らないといけないから二人分の糸も硬く結んで・・ワン」わん子
「うん わん子さん」ナジュナジュ
二人は タコ糸を伝い 床に無事に着地
「あ! 猫がいる! 大きな猫」
薄茶色の猫が すうすうと寝息を立てて 眠っている
「・・前はいなかったですけど・・ワン」わん子
「・・とにかく 起こさないように ゆっくりと・・」
忍び足で 猫の前を通りすぎる 二人・・わん子とナジュナジュ
「ふう・・無事に通りすぎましたワン」わん子
「そうだね わん子さん」ナジュナジュ
それから 二人は大きな冷蔵庫の前へたどり着く
「・・どうしよう・・」ナジュナジュ
「わん子の魔法で また猫の手を出して
それで開けますワンワン」わん子
わん子が魔法の呪文を唱えようしたら・
猫が大あくびをして 起き上がり ゆっくりとこちらに歩みよる・・
「わん!」わん子
「ますい!隠れましょう!わん子さん」ナジュナジュ
二人は冷蔵庫の横に身を隠す・・
猫はそのまま 冷蔵庫の前に来て
前足で 器用に冷蔵庫の扉を開ける
「!!」びっくりする二人・・
猫はそのまま飛び上がり
冷蔵庫の中にある小さな袋を口にくわえて
また元いた場所に戻る・・・
袋を食いちぎる 中にはキャットフードが入っていた・・
それを美味しそうにぱくぱくと食べてる
当然 冷蔵庫の扉は開いたまま・・
「ラッキーですワン!」わん子
「今のうちに行きましょう!わん子さん」
わん子とナジュナジュの二人は冷蔵庫の中に突入した
中に入っていた食材・・食べ物など使ってよじ登り
小箱のふたを開ける
もごもしてる二人 リアとアシャシャ
「助けにきたよ 二人とも」ナジュナジュ
「今 助けるワン」わん子
二人の口から テープを剥がして タコ糸を外そうとした時である・・
「・・・ふふふ・・駄目じゃない 二人とも・・」上から 声がした
巨人な作者が いつのまにか冷蔵庫の前に立っていた
「魔法を使って今 倒してやる!この巨人!」リア
「・・アシャアシャ やる・・」
俯いて ゆっくりを顔を上げるアシャアシャ
瞳が不気味に光っている・・
ナジュナジュと同じ青い瞳が変化して
赤い色・・あのアーシュランと同じ焔の色の瞳になっている
相当怒っている表情 口元が歪んでいる・・
黒い煙がアシャアシャを包んでいる
未来の暗黒の女王様の力が 今!発動しようとしている!
こんなアシャアシャは こんな表情も瞳も・・
見た事ない・・リアとナジュナジュ まっ青になる
「・・わん?」目を丸くする そして ちょっとビビる わん子
息を飲む 二人・・いや わん子も含め・・三人・・
アシャシャを縛っていたタコ糸が
何もしないのにしゅりと解ける・・身体はもう自由・・
アシャアシャは横に両手を広げて
手の平だけ曲げて上に立てている・・
ゆっくりと口を開く
髪が風もないのに舞い上がり 逆立つ
ふわりと少し浮き上がる身体・・
アシャシャは・・この年齢なら
難しいはずの言葉を正確に言って唱える・・よどみもせずに・・
「・・黄昏の麗しき 薄幸の人・・
闇に落ちし・・もう一人の火竜王テインタル
その名・・より 我に力を!炎よ!
我が敵を焼き尽くせ!」アシャシャは魔法の呪文を叫ぶ
「ぎやああああ!」炎に包まれ
巨人こと作者は 悲鳴を上げて絶叫する・・大丈夫か・・作者なのに・・
・・そして・・それから・・雪道で・・
目の前にアーシュの手・・
黒い手袋を外して 利き手である左手で
わん子にかざして淡い光を放つ
「・・起きろ わん子 また雪道で倒れて・・大丈夫か?」アーシュ
「・・はい・・はいですワンワン!」
「もう大丈夫だね わん子さん
後でリアン兄様や アルテイシア姫も来るよ」エイル
「・・そっちの例の猫耳の三人も今 起こす・・
詳しい事情は 後で聞く・・」アーシュ
・・パチと目を覚ます
まずリアとナジュナジュの二人を魔法で起こすアーシュ
二人の冬の服装・・
案外と今の未来のナジュナジュやリア達に近い・・ほぼ同じ・・
エイルは白を基調にした服 モフェアふわふわの白い帽子に
上から白いケープ 縁には ふわふわの同じくモフェア・・
手袋は白のもこもこ・・
厚めの白いドレス・・
腰には金刺繍の皮のベルト 短めの白いブーツ 中にはモヘア入り
アーシュの方は黒ぽい服・・黒いケープ 腰より少し下辺りまでの長さ
少し見えてる中の服には
赤いラインの入りの黒の服 上着は腰より長く 赤い布の腰ひもで結ばれ
下のズボンも黒・・長い茶色の革製のブーツの中に入れている・・
頭には つばの付いた黒の帽子・・
両耳の方に ふさふさの灰色の耳あての布がついている
長い耳がその耳あての布で隠されている・・手袋は 黒・・
アーシュは 先程と同じく手をかざして リア達を起こす
「あ! 黒・・いえ アーシュ様!」リアとナジュナジュ
「‥ナジュナジュとリア・・だったな・・
後はアシャアシャか・・詳しい事情は後で聞くから
わん子の家でな・・ここからなら わん子の家の方が近いし・・
ワン子の家のキッチンで俺が料理を作れる・・
幸い 材料は 多めに持ってきてるし・・」
少し口元を歪める・・エイルの方を見て軽く睨む・・
「誰かさん・・エイルの奴が
あれ程言っておいたのに・・勝手に俺専用のキッチンで
料理を作ろうとして・・・
キッチンを爆破したんだ・・たく・・二度も・・」
「三度目は 本当に軽いお仕置き程度じゃ すまさんぞ!エイル!」
「・・・御免なさい だってアーシュ 本当に食欲ないから・・
三か月前のあの件・・以来・・遊びに来るアルも・・
だいぶ落ちついて 元気になったけど・・
食欲が・・だから・・」
「・・ちゃんと俺もアルも食べるようにするから・・そう心配しなくていい
エイル・・」ため息をつくアーシュ
「・・あの件って・・?」リア
「・・気にするな・・大した事じゃないから・・」アーシュ
「・・・そう言えばですワン・・先日 リュース家にジェン先生から
お薬を頼まれて 届けにいったら 庭で リュース公様に抱きしめられて
アルテイシア姫様・・泣いてらしゃいました・・ワン」わん子
「・・そうか・・」一瞬 瞳を大きく開き・・目を閉じるアーシュ
「・・アル・・」心配そうなエイル
「・・大丈夫・・アルは強いから・・」アーシュ
「・・わん?」わん子
アルテイシア・・リュース公の胸で泣いていたのか・・そうか・・
なら アルが言わなくても・・
リュース公は最近の事なら 過去見の力を少し使える・・
白の血を引く・・リュース公は幻惑の魔法にも長けてる・・
幻惑の魔法でアルから事情を聴きだして・・
そのすぐ後で アルの記憶を消す事など 造作もない簡単な事だ・・
・・まあ リュース公・・
彼なら決して口蓋せずに沈黙を守り いつも通りにしてる事だろう・・
あの穏やかな笑みをして・・
ただ・・深く悲しむ・・
セルトやタルベリイの宿命・・
運命を知ったのなら・・長い付き合いだし
エイルや俺の事もいつも気にかけて 心配してるから・・
最愛の一人娘・・一人残される
アルテイシアの事もある・・
アルテイシア・・あの日泊まる事になった
あの夜・・夜中に俺の部屋に訊ねてきて・・
泣き出して・・その夜は 三人で俺のベットで眠って・・
俺の手を離さなかった・・
エイルは俺を抱きしめたまま 眠った・・・
夢見ながら泣いていた・・
時折 何度も俺の名を呼んで・・
ほとんど 眠れず・・次の日・・
俺の方は 海辺で うたた寝した・・
晴れ渡ったあの日の海は綺麗だったな・・
アルテイシアは 立ち直れず・・食事を食べない・・
10日も王宮に泊まる事になった・・
エイルがなだめすかして 何とか食べさせた・・俺も同様だったが・・
食事はワゴンで ナーリンか召使にワゴンで運んでもらい 三人で食べた・・
ほとんど 残したが・・
エイルがため息をついて・・それらをこっそり 処分した・・
10日間・・俺の部屋で 三人でずっと寝た・・
泣き止まないアルを抱きしめたまま
エイルは一緒に眠った日もあった・・
またエイルの方も 夢を見て泣いていた・・
エイルは一人で 元気にふるまっていた・・
いつも通り・・案外 無理してるのかもな・・
アルは 幼い・・おびえる子供のようだった・・
元気になった10日後にいつも通り 飛竜で飛んで帰った・・
ナーリンも当然 気がついて心配した・・誤魔化すのは大変だった・・
セルトは幸い 多忙で王宮には来なかったし・・
タルベリイは 俺が体調不良を理由に仕事を全部投げ出して
押し付けたから・・俺の分の仕事もして こちらも多忙だった・・
リアンも留守だった・・
・・リアン・・
もし 彼が 知れば・・必ずエイルを連れて白の国に帰るだろう・・
たとえエイルが嫌がっても 無理やりでも・・当然だな・・
まだエイルを彼は愛している・・
エイルの為だけだ・・全てを投げ出して ここに
敵であった 黒の王宮に来たのだから・・
俺やエイルの選択を・・
どんなに悲しみ 俺を恨み 嘆き 怒るだろうか・・
未来・・妹のテインタルが犠牲になって
あの地獄の8年が終わった時
まだ・・俺に怒っているだろうな・・
あの最悪の終焉の予知夢では 実際そうだったし・・
その場で 殺されて・・
とどめをさされても・・文句は言えない・・
いや・・多分 アルやエイルが死ぬ前に
彼をなだめて諭すな・・多分・・
ちょっおと・・冷や汗・・
・・・そうだ・・それから・・
あの最後の戦では
出撃の時に 俺はこの片方の黄金の瞳を現す・・
一回目の時空の旅で・・
未来の俺に 過去の俺が出会う・・あの時
過去の時間の俺は 未来の俺自身に 話を少しした・・
・・確か レグルス達は
会話や場面は少々変わっている・・と言った
・・この瞳を見て 過去の俺は驚くだろう・・
今度は俺が・・俺自身が
未来の俺の番だ・・
そうか・・その時は おそらく・・こう言う・・
・・・この瞳の意味は いずれ そのうちに分かる・・
覚悟しておく事だ・・過去の俺
アーシュラン・・
俺は・・最後の竜の王でもある・・
その意味が 後でわかる・・
愛する者達を守りたいなら・・
最後まで・・あきらめないだろう・・たとえ・・無駄だと
分かっていても・・
・・許された安息の時間を大切に・・レグルス達もそう言う・・
目を瞑り はあーと息を吐くアーシュ
「・・アーシュ様」ナジュナジュとリア
「アーシュさん どうしたんですかワン」わん子
「アーシュ?」エイル
「あ・・すまん つい・・ぼーっとした・・悪いな
すぐ アシャシャを起こす」
「起きるんだ・・アシャアシャ」
腰をかがめて 左手をかざす またあの淡い光・・
ゆっくり 目を覚ますアシャアシャ
パチ!
・・ここで・・当然のごとく・・
リアやナジュナジュが心配して 予想していた・・
「あ!! 黒の国の黒の王しゃま!火竜王しゃまああ!」
大きな元気な声と満面の笑みのアシャアシャ
本当に嬉しそうな 元気すぎる爆弾発言!
「え・・ええええええ!今 今 なんて!アシャアシャちゃん ワン!
黒の王ってアーシュさんが!ワン!」目を大きく見開くわん子
「・・・たく!」 大急ぎでアーシュはわん子の目の前にかがんで
左手をかざす
片目が黄金の金色に変わる
「目が! わん! 片方だけ金色に‥ワンワン!」わん子
瞳を半分閉じた状態で 少しやぶ睨みしながらアーシュは言う
「・・面倒だから・・悪いが・・全て忘れろ!わん子!」
きゅう~どたって倒れるわん子・・
「・・せっかく 起こしたが 仕方ない
話が済むまで 少し忘れて寝てろ!わん子・・
まったく・・」アーシュ・・
ぱたぱたと 身体についた雪を払う
「アシャアシャ お願い!お願いだから
ここにいる間は 黒の王様の事を
アーシュ様って呼んで・・
決して 最後の竜の王とか・・火竜王の名前は出さないでええ・・」
泣きながら ナジュナジュは言う
「・・わあっちゅた(わかった)」アシャアシャ
アシャアシャの頭を撫ぜるアーシュ 優しい笑顔を見せる
「・・もう一つ お願いだ・・
白のリアンに会っても リアン様って言うんだ・・
決して 片腕の最後の白の宗主とか
2つの王国の王とは・・決して言うなよ・・
頼んだぞ・・アシャアシャ」
「・・他の人達もだ・・紹介されたら 知っていても
始めて会うふりをして
紹介された その名前だけで呼んでくれ」
再び笑いかけるアーシュ
「わかっちゅた(わかった)」
満面の笑みで答えるアシャアシャ うんうんと何度も首を縦に振る
「・・・リアンには 流石に 俺の幻惑の魔法は通じない・・」
ため息をつくアーシュ
今度は リアとナジュナジュ達の方を見るアーシュ
オッドアイの瞳・・金色と焔色・・
真剣なまなざし・・
「・・最後の竜の王か・・そう言ったな・・
なら、この瞳の事は知っているだろうから
事情の説明は不要だな リア ナジュナジュ」アーシュ
「はい・・」リア アーシュの勢いに少し怯えている・・
「・・とって 食ったりしない・・安心しろ!
そう緊張するな・・」少し笑うアーシュ
すたすたと歩み寄り 今度はナジュナジュの手を取るアーシュ
手が淡く光る・・
「・・そうか 事情はわかった・・
随分とレグルスの奴 今回親切だな・・
俺達にはそこまでしなかったぞ・・」
「悪いが 面倒だから・・
過去見の力を使わせてもらった・・
悪いなナジュナジュ・・」優しいまなざし・・口元に笑みのアーシュ
「・・いえ とんでもない 大丈夫です」少し赤くなるナジュナジュ
「次回があるなら・・
そこまでの事を要求しよう・・酒でも渡せば・・
レグルスは案外甘いから・・」
「まあ・・とにかく
そういう事情なら 今晩はわん子の家で皆と泊まる・・
食事は俺が作る・・
明日は 黒の王宮にわん子と共に来い・・
歓迎するし 一晩泊めてやる・・
ただ 俺のキッチンは・・」
後ろの方いるエイルを親指で指さす
「あれ(エイル)が爆破させたから・・
王宮のコック達の料理でいいな・・」
軽く睨んでいるアーシュの視線をそらして
向こうを見るエイル ちょっと冷や汗・・
「・・せっかくだから すべて・・・仕切らせてもらうぞ・・」
両手を合わせて 指をぽきぽきとならすアーシュ
・・王宮では 寝間着も下着も 替えの服も大丈夫だ・・
こちらで用意する・・
大きな風呂もあるぞ・・蒸し風呂も・・」
ちょおと笑っているアーシュ 結構楽しそう・・
「次の日は せっかくだから
リュース公の湖畔の城に泊まって 遊んでいくがいい
いつでも来ていいと言われてたから・・俺やエイル専用の部屋もある・・
今度はリアンの分の部屋も 用意すると言いていた・・
・・1日分の遅れは・・
時の番人のレグルスにアリステアに伝言を頼んで・・んっ!」
気配に気がつくアーシュ
「・・頼んでいいな レグルス」くるりと振り返る・・
笑っているレグルスが立っている
「ああ・・構わんぞ アーシュ殿 お前には 大きな貸しがあるしな・・
迎えにもちゃんと来る 夕方にするか・・せっかくだから・・」
「ただ・・」
「・・わかってる 酒なら
いくらでも黒の王宮の分を好きなだけ持って行け」
「了解だ 有難う黒の王・火竜王」
「・・リア」と今度はレグルスがリアに話しかける・・
「・・・せっかくなら・・
消息不明でよくわかってない事柄や人物も聞いておけばいいぞ?
アルテイシア姫の祖母の名前とか・・
どうしてこの黒の国に来たのかとか・・経緯とか
それから・・アーシュ殿の弟のアジュアリ王子の事も・・」レグルス
「ええ! いいですか!
それにアーシュ様の弟君の名前・・アジュアリって言われるんですか?」
「・・それは伝わってなかったか・・そうだった・・忘れてた
ただし 一つだけ条件がある・・
大事な事を言い忘れたんで・・飛んで来たんだ・・」レグルス
「リュース家の近くに猫耳族の者達・・
お前達の直系の先祖が現れたから そこから来た事にしてくれ
詳しい事はリアは すでに歴史の勉強で学んだから・・受け答えも大丈夫だな・・」
「ナジュナジュ達は 分からなかったら リアに任せればいい」
「・・・アーシュ殿も言われてたが・・アシャシャ・・いいつけを守って
決して 歴史の本とかで 知った・・片腕の最後の白の宗主リアン・・・とか
黒の王 火竜王
特に最後の竜の王の名は出すなよ・・
あれは 最後の戦の後に呼ばれる名前だから・・
特に この二人の名前には 気をつけてくれ・・真面目な話・・
歴史が変わる 恐れもある・・」
「それから 出来れば 王宮のタルベリイ殿でなく
リュース公から聞くといい・・お前達の事を話しても大丈夫」
「すでに・・彼は未来の事は知っている アルテイシア姫の心を
幻惑の魔法で読んだから・・」レグルス・・
「・・そうですか わかりました」リア
「わかりました 大丈夫です」ナジュナジュ
「はい でしゅう」アシャアシャ
・・やはりな‥リュース公・・アルから 魔法で聞きだしたか・・
アーシュはため息をつく
「じゃあ 私は行くぞ 後は任せたアーシュ殿
・・ああ それから 早く瞳に 妖の呪文を・・ わん子が起きるぞ」
レグルス
「・・三人に会って 笑顔を見た・・少し安心した・・」レグルス
「・・・そうか・・そうだな・・後はアルか・・三人に会ったら喜ぶだろう・・」
目を閉じるアーシュ・・
「・・心配をかけて すまん・・」アーシュ
「・・アーシュ殿」レグルス・・
「わかった レグルス そっちは任せた」アーシュ
「了解 黒の王 火竜王」
そう言い終わると レグルスの姿がフッと消える・・
「・・時の番人である女神バステイル・・幻惑の魔獣よ・・
力を貸せ・・瞳を焔の色に染めろ・・」
アーシュは金色の瞳に手をかざして呪文を唱えた・・
アーシュの瞳が焔色に変わったとほぼ同時に
「ううんん・・」とむくっくりとわん子が起きる・・
「あれ? アーシュさん エイルさん
どうしてここに?あ、あれ なんでリアさん達も
そこにいるワン!」わん子
「えっ・・あの」ナジュナジュ 「え?」とリア
「あ・・」しまった・・
記憶 飛ばし過ぎたか・・まあいいかと アーシュ
慌てて説明しかけた ナジュナジュの口元にサッと手をやり
目で合図する・・「・・・」言葉を飲みこむナジュナジュ
同様に黙るリア
「わん子しゃん!」アシャアシャも言いかける
慌ててナジュナジュが
人差し指だけ 上に上げて その指を口元にあて合図する
それを見て・・目をパチクリさせながら・・黙るアシャアシャ
「・・・詳しい事は 後でお前の家で話す・・
今晩はお前に家に泊まっていいか?」
「どうせ ジェンはいないだろうし・・
アルやリアンを加えた大人数でも 毛布や寝床はあるし・・
食事は 全て俺が作る・・材料もあるし
デザートも任せろ・・」アーシュ
「本当ですか? 楽しみですワンワン」わん子
「・・明日はリア達と黒の王宮に遊びがてら泊まりに来いわん子
明後日は リア達はリュース公の湖畔の城だ・・
泊りがけ・・ついて来るか?わん子」
「はいですワンワン」嬉しそうなわん子
「決まりだな」アーシュ 「だね」笑うエイル
顔を見合わせて「やったあ!」
「うふふ」とナジュナジュとリア
「うふふ」小さなアシャアシャ...
「あ アーシュ様
僕 今晩の食事お手伝いします!大人数だから・・」
ナジュナジュ
「・・いや 大丈夫・・王宮のコック達が倒れた時に 数日間
俺が百人以上の料理を朝、昼 夜 作った・・まあ 火の魔法やら少々・・使ったが・・」
上に視線をやり 目を開けて・・数秒考えこむアーシュ そしてナジュナジュの方を向く
「んっ・・じゃあ・・料理は手伝わなくていいから あのキッシュを作ってくれ
美味しかった・・また食べたかった・・
幸い材料もある・・マッシュルームはないが・・」
アーシュ
「わかりましたアーシュ様 頑張ります」頬を少し赤くして ナジュナジュ
「・・リュース公の湖畔の城・・」リアがぽつりと呟く
あのお城・・実は何回か修復されて・・まだ残っているだよね・・
傍系の子孫が・・百年前のたまたま・・訪れていた地での
大災害で巻き込まれて死ぬまでいたから・・
その大災害の時に あの三枚の魔法画の奇跡が起こって・・
あ・・魔法画の作者 聞いておこう・・もしかしら・・
描かれたのは・・アーシュ様達がモデルだから・・
現存する白い聖竜とユニコーン達の絵は見れるかも・・王都にあるはず・・
知っているかな? アーシュ様・・知らなくても あの勢いなら すぐ調べてくれそう・・
魔法画の画家さんにも 会えるかも・・
残り 二枚は もう巨人族の城にある・・
巨人族の王となったアーサー王は 一度は返そうとしたが
子供達が 魔法画の赤い子竜と白い白鳥と仲良しだったから・・
二人が死んだ後に返す約束だったけど・・何か理由があって
結局 返さないまま・・忘れ去られて・・巨人族の異形の城跡の遺跡で発見されるんだよね・・
百年前まで 生きていた魔法画の幻獣達・・
大災害から人々を守る為に 全ての魔力を使い切って・・二枚は ただの絵になった・・
白い竜とユニコーン達の絵は消えてしまった・・
そうそう・・リュース家の湖畔のお城の方は 僕達の時代
未来では 半分が博物館 半分がホテルになっている・・
その為に 少々 当時とは 違う形には なったけど・・
湖畔地方の有名な場所・・まだ写真でしか見た事ない・・
湖畔の水竜達 数は減ったけど・・まだ生きている・・数が少ないからたまにしか見れない
この頃は多くいたから・・見れるはず・・
魔法画の話は わん子さんたちに聞かれないように
わん子さんの家でアーシュ様かアルテイシア姫に 聞こう・・
聞けなかったら 黒の王宮で・・ああ 他にも沢山・・
ドキドキわくわくするリア・・
そんな賑やかな者達を木の陰そっと忍び見る 黒い大きな影・・
ところどころ 服は焼け焦げ 火傷も少々・・
すでに忘れ去られているであろう・・人食い巨人こと作者・・
「ふぉふぉふぉふぉおおお・・今晩の大事な食材・・」不気味な笑み・・
あんな大火傷をしても まだ執念深くあきらめてないらしい・・
サアっと大きな虫取り網を手にする・・そして・・
目つきの悪い 鬼瓦のような赤い瞳の少年に気がつく・・
不穏な気配を感じ取り・・立ち去る・・巨人こと作者・・
「・・ひっっひひ・・次回こそ・・」笑っている・・
ああ・・次回はどうなるワン
多分・・多分・・ゲストはアーシュさんかリアンさんだワン・・それともセルトさん?
流石に セルトさんは 竜の鱗つきの人だから・・嫌がるだろう・・
鱗を むしるのが 面倒とか言いて・・
それともリアンさん アーシュさん 二人まとめてか・・わんわん・・
作者または人食い巨人・・大丈夫か・・前回のアルテイシアに
今回の未来の暗黒女王様のアシャアシャにあれだけ
水と炎の魔法で反撃されて・・まだ懲りないか・・わん
多分 懲りてないワン!
雪が何事もなかったように・・また降ってくる・・静かに・・
わん子の四回目の冬の出来事・・わんわん・・
FIN
後半部分は 少々・・黄金の時間との番外編のような感じになってしまい
また一部 遥か時の彼方に・・とも御話が重なっております ご容赦下さい
冬の出来事 前作品達と違い 独立した作品とは少々 趣が異なります・・m(__)m