火のない所に煙は立たぬ。
頑張ってかきます。
感想とかダメ出しとか下さると嬉しいです。
俺、師岡恭介の人生は自分で言うのもなんだが平凡だったと思う。
特に大きな成功もなければ失敗もないし特別に真面目なわけでもなければ不真面目なわけでもない。
一つだけなにかを不真面目な点をを伝えるとするなら中学生時代にかっこいいと思って始めた煙草ぐらいなもんだ。
でもその煙草おかけで俺がこれから送る高校生活は王道とはズレてて少し煙たいかもしれないが確かに「青春」ってやつだった。
「煙草が吸いたい。」
そんなことを考えながらその雑念を払おうと必死に考えること30分も最後はただぼーっとしたりしてるうちチャイムがが鳴った。
残りの授業はどうしたものかなんて考えていると隣の席から
「ねえねえ恭介、なんでさっきの授業中にあんなに顔をしかめたりぼーっとしたりしてたの?」
なんて声が俺に向かって聞こえてるくるから顔を向けるといつもの見慣れた女子の顔がそこにはあった。
彼女の名前は栗崎杏子
たまたま隣の席になった、少し明るい茶色のショートヘアと綺麗と言うよりは可愛い系の顔と大きな瞳それに俺の推定ではFはあるのではないかという大きな胸が特徴の女子だ。
「特に何もないよ、ちょっとした悩み事みたいなもんだよ。」
「ほほう...つまり恋煩いってやつだね!」
「全然違うな。」
「いやいや、隠さなくていいんだよ、やはり恭介もお年頃の男の子ってわけだ♪」
こいつには人の話を聞く機能ってのがついていなそうなので諦めて話を聞くことにしよう。なんて考えている間も栗崎は1人で話を進めている。
「どうせ、恭介の好きな人も早川さんでしょ!」
「早川ってあの早川か?」
「他に誰がいんのよ!この学年一の美女にしてうちのクラスの委員長の早川千楓由ちゃんに決まってるでしょ!」
と言って指を指す。
「説明どーも。」
早川千楓由
長い黒髪にどこか冷めた目と誰が見ても美人だと感じる顔、そして栗崎とは対照的な胸をもった学年一の美女さん。
「正直あんまり意識したことない人だな、まぁ綺麗な顔をしてるとは思うが」
「いやいや、それが恋の始まりってやつですぜお兄さんよ。」
「初めはちょっと可愛いかもくらいからどんどんその人に惹かれていくもんですぜ旦那!」
「俺はお兄さんなのか旦那なのかどっちなんだ。」
「そんなことはどっちでもいいのよ!」
そんな話をしているとチャイムがなる。
それを聞くと栗崎が
「あー楽しかった♪」
「やっぱり恭介と話すのは退屈しないね!」
「俺はただ疲れただけだよ…」
「なんだと!この杏子ちゃんと話せただけで幸せだろー」
「はいはい、次の授業頑張ろうな」
「おうよ!」
まぁこいつと話してたおかけで煙草を吸いたくなくなったのは感謝だな。
残りの授業を受け終わると周りに挨拶を済ませいつもの場所に向かう。
タバコ屋エデン
「婆さん、喫煙所使わせて貰うよ」
「はいはい。バレるんじゃないよ。」
「わかってるよ」
婆さんの名前は飯田富子さん
俺みたいな学生にもタバコを売って暮れるし吸う場所も提供してくれる世間的にみたら悪い人だけど俺にとってもとっても良い人だ。
「やっぱりここで吸うのが一番だわ」
今日はタバコがやけに美味い。
「あんたもいい加減やめたらどううだいそんな葉っぱ」
「俺にこいつを売ってる人から言われても説得力ないね。」
そんな屁理屈を言いながらまた1口吸う。
「煙草を吸ってるってことはあんたまだあの人のこと忘れられてないってことだろ。」
「忘れられてないわけでもないけど忘れて良いもんだとおもってないよ。」
「ガキの癖に調子に乗るんじゃないよ。 向こうから私の飲み物とってきておくれ。」
「へいへい。仰せのままに」
多分、婆さんも少しだけ気まずかったんだなーなんて考えながら店の奥に飲み物を取りに行くと女の人の声が聞こえてくる。
「すいません。奥で1本吸わせていただいてもよろしいでしょうか?」
「ああ、どうぞどうぞ。てかあんたも毎回に律儀だねぇ」
「いえ、私は場所を提供していただいている立場なので」
「いい子だねぇ、どっかの馬鹿に見習って欲しいもんだよ。」
俺は制服から着替えて婆さんの所へいく
「馬鹿で申し訳ないですね。はい、お茶」
「ありがとよ」
婆さんにお茶を渡すと俺は煙草に火をつけて喫煙所に戻っていく。
そしてスマホの画面を見ている女性をみて俺もスマホに目線を落とす。
灰皿に伸ばした手の甲が女性の手とぶつかる。
「すいません!俺ちゃんと見てなくて」
「いえいえ、こちらこそすいません」
そしてお互い顔を上げる。
「「あっ...」」
「師岡くん...」
「早川さん...」
多分いま吸ってる煙草は今までの煙草で一番美味しくない。