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桜の木の下で  作者: 海香
3/6

桜音3

第一楽章 Bパート


廊下中に、楽器の音が響いている。

吹奏楽部は現在楽器体験絶賛実施中だ。


楽器体験、というのは、言葉の通り楽器の演奏体験をしてもらうこと。

1年生にこれから自分が演奏する楽器を決めてもらうことと、


先輩が後輩を品定めする。


のがねらいだ。

2番目はもちろん一年生には伏せられている。


そんなことは知らず、1年生はそれぞれ好きな楽器の体験をする。


ここで人気のある楽器は主にフルートだ。

次いでサックス、トランペット。

ビリはほぼ毎年チューバとパーカッション。

なぜか一年生が寄り付かない。


ちなみに、なぜか、というのを知らないのはパーカッションの三年生だけである。

一年生と他の部員はみんな知っている。言わないが。


間違っているのだ。


色々と。



まず、勧誘にカーテンは使わないだろう。普通は。

例え使ったとしても、

頭の上で広げて大声(←まるでジェットコースターに乗っているかのような)出して廊下を走らない。絶対。


怖いし、正直威嚇にしか見えない。


他には、

・全力で逃げる2年生を追う。

・突然大声を出す。

・笑顔が怖い。


etc

色々滅茶苦茶なのだ。本人達に悪気がないのは救いというべきかどうか。

ともかく、

毎年ギリギリになってから後輩確保に奔走しているのは言うまでもない。

そんなこんなで後輩を確保したのはもちろん三年生ではなく2年生だ。

名を加藤駿。

パーカッション唯一の2年生、2年生部員唯一の男子であり、三年生による恐怖政治の下で1年間耐えきった強者だ。


そして、後輩の名は早川絢と藤谷瞳。


彼ら3人がこれからこの物語を紡ぐことになる。


さぁ、彼らの紹介はここまでにして物語を開こう。

たった一つの物語を。

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