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アホ神話ーしょーもなと笑ってください。  作者: 杉勝啓


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19/19

二度死んでも「ふーかつ」学習能力ゼロのオオムナジくん、根の国へ

てくてく、歩いて出雲に帰ってきたオオムナジくん。

「え~と、兄ちゃんたちがバーベキューをやっているというのはこのあたりかな」

などとひとりごとを言っていたら、突如、落ちてくる炎をまとった大きな岩。


「な…なに…?」

炎をまとった岩に直撃されて、あっさり死んでしまうオオムナジくん。


死んだはずのオオムナジくん、気がつくとそこにはツギハギ兄ちゃんと二人の女性。

「あ!ツギハギ兄ちゃん」

「全く、相変わらず、そそっかしいな。バーベキュー用の岩にぶち当たるなんて」

「え?他の兄ちゃんたちは?」

「まだ、イノシシ捕まえてないから、罠をしかけるって言っていた」

「そうなの?で、こちらの方々は?」

「彼女たちは、俺の助手のオサガイヒメちゃんとウムギヒメちゃんだ。蛤と赤貝の汁を練り合わせて、お前の身体にぬってくれたから、お前は生き返れたんだぞ」

「そうなんですね。ありがとうございます」

「いえ…メロンです」

メロンを差し出すオサガイヒメちゃん。

「請求書です」

請求書を出すウムギヒメちゃん。


請求書のあまりの高さに逃げ出すオオムナジくん。にげる途中、八十神兄ちゃんたちのイノシシを捕まえるワナにひっかかり、大きな木に挟まり、再び死んでしまうオオムナジくん。


呆れ果てつつ、また、治療するツギハギ兄ちゃん。

「ふーかつ!」

吉◯新喜◯のアホ◯ンの内◯勝則さんのようにたちあがるオオムナジくん。


「お前、そのそそっかしいのなおした方がいいぞ」

「そんな事、言ったって、ツギハギ兄ちゃん」


「実は、俺、お前の兄ちゃんじゃないんだ」

「え?どういう事?」

「お前のか~ちゃんのカミムスビちゃんに頼まれて、お前を見守っていたんだ。本当の名前はオオヤビコだ」

「そうだったんですか。ありがとう。ツギハギ兄…いえ、オオヤビコ様」

「で、お前、ちょっと修行してこい」


ツギハギ兄ちゃん改めオオヤビコに強制的に木の俣をくぐらされて根の国へ。


「おい、あいつ、根の国へやったのか。あそこ、オレたちのご先祖のスサノオっていうヤバいのがいるところだろ。大丈夫か」

「まあ、大丈夫だろ。なんか、あいつ、二度も死んでるのに復活するし、それに何回、ひどい目にあっても学習しないし、ちょっとは学習能力つけた方がいいんだ」

「まあ、そうだよな」


つづく

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