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(第1部完結)信長公斬魔録~転生帰蝶ちゃんは急にダークファンタジー死にゲーみたいになった戦国日本をナーロッパにしたい~  作者: simopo
第一部 「だったらナーロッパにするしかないじゃない!」

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第11話「成婚記念パレード?あいつなら隣で寝てるよ。」

というわけで第11話。ラブコメ回?

そこにないならないですねー

なでなで。それはイケメンの特権。

コミュ障オタの私には縁のなかったもの。

うつむいていた私の頭に固くて大きな何かが乗り、それが信長ノッブの手だと気づいたらなでなでされてた。

くぁすぇdrftgyふじこlp

そして気づいたら知らない天井だった。



「・・・知らない天井だ。」

一度は言ってみたい言葉ランキング常連の言葉を放ってみるがマジで知らない場所だ。

どこだよここ。

昨日寝た熱田の部屋とは違うようだ。

まさか拉致られたわけじゃあるまいな。

いや人類最強(暫定)の信長ノッブを前にしてそんなんやれるやつがいるとも思えん。

障子の外は夕方のようだ。離れたところで宴会やってるっぽい。

マジでどこだここ。


あと輿入れ行列は?もしかして帰蝶ちゃんやらかした?

気を失いでもしたんだろうか。

なんか成婚記念パレードみたいにするとか言ってたのに、準備を無駄にしてしまった。

あれだな、婚約破棄からの美濃に帰れの流れか。

なんだよもう!私が悪役令嬢だったなんて聞いてないよ!?

もしかしてこれ戦国乙女ゲーなんか!?

平民からなりあがった聖女とかいるんか!?

あかん終わったわこれ。本当に終わった。

婚約破棄されてどっかの尼寺に監禁コース。

そして平和な尼寺が野蛮な魔物に襲撃されて泣いたり笑ったりできなくなって、幸せな信長ノッブと聖女のスチルのついでに雑なナレ死するんだ。


およよよよ・・・と出したことない感じの泣き声をあげているとおさきが来た。

おさき!ふがいない姫で申し訳ない!

腹掻っ捌いて詫びたいが痛そうで怖いので私にはとてもできない!

重ね重ねすまん!

おさきの姿を見た途端畳の上で秒で土下座する私を見て、呆れて言う。


「お目覚めですか・・・って今度は何したんですか姫様?那古野城についたとたん寝たと思ったら!」


「この度は誠に申し訳ございませんでしたまさに私の不徳の致すところしかし悪いのは私であってみんなは悪くないのです!ことここにいたっては腹を斬ってお詫びする所存ですが怖いのでうまいことスパッとやっていただくわけにはいかないかなぁ?」

呪文のように謝罪の言葉を並べているとおさきに遮られた。


「ちょっと姫様!どうされたのですか!朝はちょっとアレでしたがとてもご立派に急遽変わった成婚行列を務めあげられましたのに。こちらでおとなしく寝ていたと思っていましたのに一体何をしたんです?」


「えっ」


「何をしたんです!早くおっしゃい!・・・もう、私も一緒に謝ってあげますから!そのためにも何をしたか早く・・・」


「ここ那古野城!?なんで?さっき津島だったじゃん!!成婚記念パレードは?雨天のため本日は順延的なやつ!?」


「雨なんか降ってませんよ。ぱれえどが何かは知りませんが成婚行列は滞りなく終わりましたでしょう!どうされ・・・もしかして姫様。何も覚えてないんですか?」


まさか。やっちゃったか。

皆は全く気付かなかっただろうが、実は私は重度のコミュ障だ。

あんまり人前でしゃべることができないので、めちゃくちゃ心配した母ちゃんとおさきがなんとか取り繕う事を私に叩き込んだ。

泣いても許さずとにかく叩き込んだ。

すると、なんと言う事でしょう!

帰蝶ちゃんは「姫ムーブ」を完璧に習得したのだ!

・・・実際はそれっぽいことをそれっぽく言えるようになっただけだけど。

突発事態、例えば昨日の襲撃とかさ、激推しイケメン(ノッブ)とあったりしたらパニックになって完全に剝がれてしまう。

これが帰蝶ちゃんの唯一の弱点なのであった(唯一とは言っていない)。

やっべ、考えてみたらこんな私にナーロッパ建国とか無理じゃん。

全部筆談とか誰も聞いてくれない。

信長ノッブと話すつもりだったけどな・・・なでなでされたぐらいで意識飛んでたら話もできないじゃん。

企画倒れもよいところだよトホホ・・・

目に見えて落ち込む私におさきは成婚パレードの様子を語って聞かせてくれたのだった。

盛大にディスりながら。我姫ぞ?



~おさきの話~

「三郎さまに慰められた姫様は気を取り直し、成婚行列の段取りを聞いていらっしゃいました。

正直取り乱された姫様を見て「あ、美濃終了ですね」と思ったことは否めません。

これは「姫むうぶ」を再度特訓せねばならないと思っていましたが、三郎さまが納めてくれて大変ようございました。

それはそれとして明日は「姫むうぶ」の特訓ですよ!

明後日は祝言なのですから!

通常は明日にでも行うものですが鬼に襲われたことを鑑みて休養の日としてもらったのです。弾正忠さま(信秀パパノッブのこと)のお気遣いを無駄にしてはなりませんからね!

そして、無事に成婚行列が始まったのです。

まったく!優雅に微笑んで手まで振って、ついに姫様も美濃の姫としてご立派になられたと感動していましたのに、何も覚えていないなんて!

・・・まあ、これまでの特訓がしっかり身についたという事なのでしょうか。

もう姫様、ずっと意識を失っていた方がよろしいのでは?

ディするがなにかはわかりませんが「姫むうぶ」を完璧にできるようになってからおっしゃいなさいませ!まったくもう!

尾張の民の様子?

そうですね。大歓迎の様子でしたよ。道中は街道沿いに多くの民が立っておりましたし。

ですが・・・ああはい、見た儘をお話しします。

やはりあやかしの襲撃のせいか、どこか暗い感じでしたね。みすぼらしいものも多かったですし・・・茣蓙を敷いて、わずかな家財をその上に置いたまま、手を振るものもおりました。哀れなことでございます。

田畑も荒れに荒れておりまして、作業中の農民も多うございました。踏み荒らされた稲や麦も多く・・・あれでは今年の収穫は無理でしょう。

一体どうなってしまうのでしょうね。心配です。

町ですか。

那古野のご城下は活気のある様子でしたよ。

物売りも多く、賑わっておりました。

浪人者がたむろしている一角や焼け落ちた建物の後は痛々しく見てられないものがありましたが・・・。

とにかく、道中はあやかしの姿もなく、そういう意味では平穏でございました。

そうして那古野城についたとたん、姫様は舟をこぎ始めたので、こちらのお部屋で休んでいただいたのです。お疲れなので仕方がないとは思いましたが、まさか何も覚えていないとは・・・さきは悲しゅうございます。お方様(母ちゃんのこと)のご苦労はいったい何だったのかと・・・」

~おさきの話おわり~


めっちゃディスるやん。しかも心に来るやつ。

無意識でもきっちり姫ムーブやり遂げた帰蝶ちゃんをもっと褒めて!


「それは良いのですが何も覚えていないのが問題なのです!」


しょうがないじゃん無意識ってそういうもんでしょ!?

帰蝶ちゃん悪くないもん!

急に、その、な、なでなでなんてする信長ノッブが悪い!

知らないけど多分そう!


「本当に口だけは達者なんですから!三郎さまの前でそんなこと言えないくせに」


ぐぬぬ、言いおったな!

そこに直れ!帰蝶ちゃん48の殺人技の錆びにしてくれる!

あと心を読むな!エスパーか貴様!


「さっきから口に出てるんですよ!というか口調!「姫むうぶ」が崩れてます!」


なんて世の中だ!つか今はおさきしかいないからいいじゃん!

姫ムーブ疲れるんだもん!


「疲れても崩さぬようあれだけお方さまが教えたのをもう忘れたんですか?!それと私だけじゃありません!三郎さまが姫様のお目覚めをお待ちなんです!」


マジで?と思っておさきの入ってきた入り口を見ると、そこにはとてもニヤついた信長ノッブが立っていた。


成婚記念パレード・・・あいつはいい奴だったよ。


あと改行増量しました。

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