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超闘祭 一日目①

『ドラスナー王、ありがとうございます。それでは皆さん、超闘祭のルールを説明します。超闘祭は休日を含めて六日間行われます。一日目から四日目は午前に冒険者同士で競い合う競技。午後に冒険者同士のバトルと言う内容になっており、五日目の休日を挿んだ最終日の六日目には全員参加と言う内容になっておられます。この大会はポイント制になっておりますので、最終的に一番ポイントが多いチームが優勝となります』


 どんな感じで決めるのかと思ったが、ポイント制なのは分かり易くて良いな。


『さぁ皆さん。ただいまより、超闘祭一日目を開始致します! 午前の競技にチームから参加する冒険者を一人決めて下さい。決まりましたら参加冒険者はフィールドの中央へ。他の方々は観覧席へお願いします』


 説明が終わるとそれぞれのチームは誰が出るか話し合い、俺達も話し合った。


「で、誰が出んだ?」

「せめてどんな競技かって事ぐらいは教えてほしいわね」

「多分、冒険者としての適応力を求めてるんだと思う。冒険に出ると想定外の事とか沢山起きるし」

「確かにな」

「それで、誰が出るの?」


 折角の機会だし、俺が出るか? と言うか出てみたい。

 俺は手を挙げようとすると、それより先にメイトが手を挙げた。


「僕が出るよ。大会の規模や他の冒険者がどれほどのものなのか知る良い機会だから」

「確かに。頭の良いメイトなら今後の解析とか出来そうね」

「……しょうがねぇな。じゃあ任せたぞメイト」

「うん。行ってくる」


 出てみたかったが、ここはメイトに譲るか。まだ出られる機会はあるからな。

 俺はガキじゃねぇからこんな事で拗ねない。うん、拗ねない。


「いいかメイト。エスティーのチームにだけはぜってぇ負けんな」

「はいはい」


――――――――――――――――――――


 ガクラ達が観覧席へ向かいメイトがフィールドの真ん中へ行くと、そこでエンジェと目が合った。


「そっちからはエンジェが出るんだ」

「うん。ガクラのチームには負けるなってエスティーに言われたよ」

「こっちも同じような事言われた」


 二人はガクラとエスティーの関係に呆れていると、全チームが出揃い、フィールドの上空に参加冒険者の名が映し出された。

 光の兄弟     メイト

 ファイヤーズ   イガァ

 ゴールドスマイル コリア

 戦乙女      ヤラ

 ジャーマス    ニドラ

 チーム4     ソルラ

 光族       エンジェ

 ドラゴンナイトズ ルーフー


『参加冒険者が揃いましたので、競技についてのルールを説明します。今から皆さんは、宮廷魔導士の方々が造った異空間へ行ってもらいます。そこで戦っていただき、攻撃を当てる毎に一ポイントが入ります。攻撃を当てられた人は異空間内の別の場所へランダムに転移されます』


 クランクが説明すると、メイトが手を挙げた。


「攻撃を”当てたら”ポイントが入るんだよね?」

『そうです。ダメージが有ろうと無かろうと、攻撃が当たりさえすればポイントが入ります』

「当たったらか。当たらない様に注意しないと駄目って事か」

「意外と難しそう」

「俺からすれば、お前等に攻撃を当てる事自体難しいと思うぞ」


 ソルラがメイトとエンジェに向かってそう言うと、フィールドに国の宮廷魔導士達がやってきて魔力を集中させると、空中に異空間の入り口の穴が出現した。

 冒険者達は次々と穴の中に入っていき、最後にメイトが入った。

 異空間の中に入ったメイトは当たりを見渡すと、そこは町の中の路地裏の様な場所で、辺りには誰もいなかった。


「成程。こんなに見渡しが悪いと見つけにくいね。広すぎると見つかりやすいけど」


 メイトがその場で少し待つと、クランクの声が響き渡った。


『制限時間は一時間。それでは、一日目競技……開始!!』


 開始の合図のベルが鳴ると、メイトはすぐに動かずその場で待機した。


「ここは他の冒険者に警戒してここにいるべきか……自ら動いて探すか……」

「見つけました」


 メイトはその場に留まってどう動くか考え込んでいると、声が聞こえて振り向いた。

 視線の先にはジャーマスのニドラが立っていた。


「ありゃ、見つかっちゃった。……しょうがない」


 メイトは剣を抜くと、ニドラに向かって走った。

 ニドラに近づき剣を振りかざした直後、横の道から飛び出してきたもう一人のニドラに向かって剣を振るうと、ニドラは驚きながらも両手に付けた棘だらけのツメで防いだ。


「バレていましたか」

「あそこに立っているお前は明らかに呼吸してなかったからね。多分、幻影魔法か何かかな」


 ニドラは舌打ちすると、最初に見つけたニドラは歪んで消え、メイトは剣を構えた。

 足を踏み込んで向かおうとすると、横から火球が飛んできて、メイトは逆側に跳んで躱し少し開いた場所に出た。


「あー、外したー! 今度こそ!」


 戦乙女のヤラが悔しがると、メイトを追いかけオレンジの杖から再び炎の魔法を放つ。

 メイトはヤラが放つ魔法を剣で斬りつけていき振りかざすと、今度は背後から気配を感じた。


「うらぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 イガァがハンマーを振り下ろし、メイトは横に転がって躱した。


「全く、人の獲物を」


 横入りされ、ニドラは文句を呟く。


――――――――――――――――――――


『光の兄弟のメイトに三人の冒険者が襲う! 何やら狙われてる気がしますね』

『光の兄弟と光族。この二チームは優勝候補だからね。なるべくポイントを与えたくないんでしょう』

『このまま狙われ続けりゃあ、優勝は遠のきそうだな』


 解説者達の言葉にガクラ達も少し焦る。

 するとポイントに変化が起き、ソルラがコリアに攻撃を当て、チーム4に一ポイント入った。

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