表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/57

超闘祭、開催

 リューロン王国王都のコロシアム。

 観客席は当然満席で、人一人座る隙間が無かった。

 観客達は始まるのを今か今かと待ち望んでいると、その時間がやって来た。


『皆さん、お待たせしました!! 最強の冒険者パーティーを決める祭典、第一回超闘祭を開催致します!!』


 マイクを持ったクランクの声がコロシアムに響き渡ると、観客達は一斉に「わぁぁぁぁぁぁぁ!!」と歓声を上げる。

 この歓声の大きさから、皆がどれ程待ち遠しくしていたのか伝わる。


『実況と審判は私、コロシアム運営のクランクが務めさせていただきます。続きまして解説には、リューロン王国第一王子、ラバルト王子!』

『よろしくお願いします』


 ドラスナー王の息子である、一つ結びした茶髪のラバルト王子は挨拶をする。


『同じく解説に、元SSランクの冒険者のガインさん!』

『よぉろしく~』


 褐色の肌に銀色の胸当てを付けた元最高ランクの冒険者だった人間、ガインが軽い感じで挨拶する。


『それでは続きまして選手入場です。予選を通過した上位八位のパーティーが参加致します。まずは第八位! 意外な順位ですが堂々の参戦……光の兄弟!』


――――――――――――――――――――


 パーティー名を呼ばれて歓声が上がると、入場口にいる俺はちょっと気まずくなった。


「なぁ。意外とか言われてやっぱ恥ずかしくなってきたんだけど」

「しょうがねぇだろ、八位になっちまったもんは。腹くくれ」

「あ~クソォ。絶対ぇエスティーにバカにされる~」

「そう言えば、予選終わった後、エスティー達いなかったね。すぐ来たけど」


 昨日の予選の後、泊まった宿に戻ったら何故かエスティー、アール、ウルファー、クレン、エンジェがいなかった。

 すぐに戻ってきたが、他の皆は何故いなかったのか知らないっつってたし。

 ……昨日は何も言ってこなかったが、エスティーにバカにされる顔が浮かぶ。


「ほら行くわよ」

「おぅ……」


 俺は少し重い足取りで歩き出し、入場口を通ってフィールドに出る。

 その瞬間、物凄い歓声が上がった。八位の反応じゃ無ぇ気がするが。

 すると上空に俺達の名前やランク等が表示された。

 ガクラ   A 光族 男

 アスレル  A 光族 女

 メイト   A 光族 男

 エグラル  A 光族 男

 フォクサー A 光族 男

 観客席を見渡し、他の光の兄弟や知り合い冒険者達を見つけると、俺は首を傾げる。


「エスティー達がいねぇ」

「ホントだな。何処行ったんだ?」


 昨日何故かいなかったエスティー、アール、ウルファー、クレン、エンジェが観客席にいねぇ。

 兄弟の証の通話でレイルに聞いてみるが「知りません」と返って来た。


『続きまして第七位、ファイヤーズ!』


 そんなこんなしている内に次のパーティーが入場してきた。何か暑苦しそうなパーティーだ。

 バースト S 魚竜族(竜人族+魚人族) 男

 ウォーカ A 竜人族          男

 ノバル  A 小人族          男

 イガァ  A ドワーフ         男

 ピエラ  A 鬼人族          男


『第六位、ゴールドスマイル!』


 次に出てきたのは美男美女揃いの五人組……だけど、あのリーダーっぽいドワーフはイケメンか微妙だな。

 イテツ  S ドワーフ 男

 ヒビィ  A 魚人族  男

 レェーン A 鬼人族  男

 コリア  A エルフ  男

 ジェア  A 魚人族  女


『第五位、戦乙女!』


 次はチーム名通りか、女五人のパーティーだ。

 カタナ  SS 魚人族  女

 ミリーア S  獣人族  女

 グランダ A  ドワーフ 女

 スパラ  A  鬼人族  女

 ヤラ   A  小人族  女


「あの魚人族の女、SSランクなのか」

「確かに、それに似合いそうな雰囲気ではあるね」

『第四位、ジャーマス!』


 次のパーティーが出てきたが……何か怪しい雰囲気だな。

 オウワ  S 鬼人族  男

 ニドラ  A ドワーフ 男

 フレム  A 魚人族  女

 クロネク A 人間   男

 ダーシ  A 鬼人族  男


『第三位、チーム4!』


 次に出てきたのはユール達だ。

 ユール  SS 人間   男

 ブラーク SS ドワーフ 男

 カゲキリ SS エルフ  女

 ソルラ  A  魚人族  男

 マルナ  A  魚人族  女


『第二位……』


 次に出てきた奴等を見て、俺達は目を丸くした。


『チーム光族!』


 何と出てきたのは、観客席にいなかったエスティー達だ。

 エスティー A 光族 男

 アール   A 光族 女

 ウルファー A 光族 男

 クレン   A 光族 男

 エンジェ  A 光族 男


『いやぁ、最近新たに判明した光族の人達も参加ですね』

『そうですね。これは注目間違いなしですね』


 俺はエスティーの元へ走る。


「おいエスティー、どういうことだ!?」

「折角だから参加してみようと思ってな、他の光の兄弟に声を掛けたんだ」


 昨日いなかったのはそう言う事か。

 コイツ等も予選に参加してたんだな。


「上等だ。お前等が相手だろうと全力で挑むだけだ!」

「おう、望むところだ。八位」


 俺はピキッと頭にきた。


「あぁん!? テメェだって二位じゃねぇか!」

「うるせぇ! 途中迷ったんだよ!」

『そして第一位! 全員が竜装の装備者、ドラゴンナイトズ!』


 最後に出てきたのは……あのスインのパーティーだ。

 スイン  S 魚人族           男

 ログラス S 鬼人族           男

 シロン  S 人間            女

 ルーフー S エルフ           男

 オルグア S 土鬼族(ドワーフ+鬼人族) 男


「今実況が言ってた『竜装』って何だ?」

「前に本で見た事がある。ドラゴンの力を秘めた特殊な装備で、世界の何処かに隠されているって」

「珍しいブツって訳か」


 スインの余裕そうな態度はそう言う事か。

 多分アイツの竜装はあの白い剣だな。


『これにて全選手が出揃いました。それではドラスナー王より、開会の言葉を』


 実況席の真上にある国王専用の席にいるドラスナー王が立ち上がると前に出る。


『この祭りは、魔王に対抗するために一致団結しようと企画したものだ。この祭りを通じて、皆の心が一つになってくれることを祈る。ドラスナー王の名の下に、超闘祭の開催を、ここに宣言する!』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ