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「ふふ。最果てだな」


 ボロい荷馬車が、轍に嵌る度に後ろを押すのが今回の任務だ。安い。


「……遅い」


 魔獣が三時と十一時に合わせて十六体。駆除を済ませた事に気づかない同行者の体たらくは、まあ、こんなもんだ。辺境だし。


 ――私の現在は所謂、咎人になる。追手の死骸を重ねたら、寄越さなくなった。無駄と無理を忌避するのは、いずれの世に合っても道理なのだろう。ふふん。


 この、世界であることだけは間違いない。結果として私は消滅を免れ、故に怨敵はここにいる。滅すのだ。全身全霊、存在の全てを鋳潰して、殺せる。どうしてか? アレが神的存在だとして、此方である私は復活したのだ。イモータルとして。死して尚これを赦されない存在として。


 これを、この身に設定した誰かに幾許かの感謝を。呪いを、有難う。


「よっし! 仕舞いだ。お疲れさん!」


 宿場町にて、解散。片道の半端仕事だが、移動ができた。

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