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「最終話 勇者達」

 アタシ今、夢見てるの? 



 ここは……? 林の中? 



 待って! アニメ系イベントで見かけるコスプレイヤーのような銀色の髪をした女の子が、大勢の大男に囲まれてる? 



 いや、あれはただの人間じゃないよ……何とか物語って映画に出てきたモンスター……《オーク》って言ったっけ? 



 とにかくそんな得体の知れないモンスターが10人以上で輪になって一人のか弱い女性にジワジワとにじり寄っている……



 この雰囲気……ダメだよ! あの人確実に酷い目に遭わされるよ! 



 どうにかしようにも、アタシ自信何も出来ず、その光景を否応なしに見せつけられるだけ……まるで幽霊になって見守っているみたいに。



 誰かあの人を助けて! 



 届くハズもない大声を上げるも、それも虚しくモンスターの手が女性の衣服に手を掛け、それを破り散らそうとしていた。やめて! そんなの絶対ダメだよ! 





「ゴォォォォォンッ!! 」





 女性が辱めを受けてしまう直前、空と地面がひっくりかえるような爆音が鳴り響き、目の前が真っ白になった。



 え? え? 何が起きたの!? 



 広がる光の(もや)が徐々に晴れて視界が復活する。



 そんな……まさか……? 



 目の端から涙が沸き上がる感触があった。



 だって、そこにいたのは……見間違えるハズもない……アタシの人生を変えた恩人……





「今……戻ったぞ……! 」





 皺だらけの顔と、鋭い目つき……そしておでこからあふれ出す電気の角……



 今目の前に……《ORK》を壊滅させた謎の老人「雷門翔人(らいもんしょうと)」が目の前にいる! 



「まさか……ショート……? ショートなの!? 」



 モンスター達にヒドイ目に遭わされる直前だった女の人は、目が飛び出すかと思うほどに驚きの表情を作り、翔爺の姿に釘付けになっていた。



 そうだ……! なんで気が付かなかったんだろう……長い耳に銀色の髪。翔爺のノートに描かれていた《エルフ》の神官で、翔爺が愛したお嫁さん……



「パメラ……もう二度とキミを失わない……! 」



 翔爺の優しく力強い声を耳にしたパメラさんは、突然年寄りになって現れた夫の姿に困惑しながらも、すぐに自体を受け入れて安心の涙をポロポロとこぼした。



「ど……どうなってるんだ? 雷刃鬼……なんでジジイになってるんだお前! 」



 モンスター達とは別に、黒いコートを着た男が木陰から現れ、驚きの声を上げた。この人にも見覚えがある。翔爺のノートに載っていた通りであれば……名前は……



「50年ぶりだな《オークマスター》……お前を倒す為……地獄から舞い戻ったぞ」



「だからどういうコトなんだ! どうして突然現れた?! どうしてジジイになってる!? 」



「50年前のお前は、パメラを殺し……俺の怒りを買って雷刃技で絶命した……だが、狡猾なお前は死に絶える直前、別世界への転生をする禁術を使った。お前は俺が元いた世界の増田という男に転生したが、その時俺にもその術の影響が及んだらしい……」



「まさか……それでお前自身も元いた世界に戻ったというワケか……」



「そういうことだ」



 翔爺はそこまで言うと、右手を水平にチョップするようになぎ払い、電気の衝撃波で周囲のモンスター達を一掃。残るはあっという間に《オークマスター》一人となってしまった。



「クソ……なんだよお前……! どうしてこう何度も何度も僕を邪魔しやがるんだ! 」



「お前が悪事を企む限り、俺は何度でも邪魔をさせてもらう……それが例え、別の世界であろうが、地獄だろうが、必ずお前の前に現れる」



「黙れ……これ以上邪魔立てするのなら……禁術を使ってお前達を異次元に放り込んでやるぞ……」



 《オークマスター》は杖のような物を取りだして、何か怪しげな呪文を唱え始めた! 危ないよ翔爺! 早く何とかしないと! 



「フン……異次元に放り込むか……お前にそれが出来るのか? その気になれば過去にシャロンを一瞬で殺すことも出来たハズなのに、わざわざ若返りの呪いなんてかけてお茶を濁していたお前に、直接一人の人間の命を奪う度胸があるのか? 」



「黙れ! 黙れ! 黙れ! 黙れ! 黙れ! 黙れ! 黙れ! 黙れ! 黙りやがれぇぇぇぇ! 」



「お前の存在していい魂なんてどこにも無い。今すぐ俺が消してやるよ」



「コケにしやがってぇぇぇぇやってやる! やってや…………」



 一瞬だった。一呼吸する間もなく、翔爺は指先からレーザーのように鋭い電気を発射して《オークマスター》の心臓を貫いた。



 断末魔の叫びすら許さず、翔爺はいともたやすく宿敵に引導を渡したようだ。



「俺の長かった戦いも、これで終わりだな」



「ショート! 」



 積年の恨みを晴らしたことで気が緩んでしまったのか、翔爺は突然電池が切れてしまったかのように膝から崩れ落ちてしまった。パメラさんが悲鳴のような声を上げながら走り寄って翔爺の身体を支えた。



「ショート……」



「パメラ……よかった……今日までキミのコトを毎日思い続けてきたからかな……久々の再会だってのに“懐かしい”なんて気持ちがこれっぽっちも感じないよ」



「ありがとう、ショート……」



 パメラさんは、なぜ翔爺がこんな姿になって戻って来たのだとかそんなことは一言も質問しなかった。ただ、彼の身体を強く抱きしめて、ピンチを救ってくれたことへの感謝と、帰還したことへの喜びを全霊で伝えていた。



「パメラ……キミに会えて……《ライトイニング》に戻ることができて……今俺は最高の気分に浸ってるが……楽しい時間ってのはホントにあっという間だな……もう限界が来たみたいだ……」



「そんな……」



 よく見たら翔爺の額から溢れる電気の角が短くなっている……それに全身には所々クギが打ち込まれて血を流し続けていた。



 翔爺は奥那須から思いっきり蹴られて一度は死んでしまった身の上、増田からクギの連射を喰らったまま……70歳の高齢で、満身創痍になり、ここまで倒れずに戦い続けていたことが奇跡なんだ……



「よく聞いてくれパメラ……俺はもうすぐ死ぬが……若い頃の自分がもうじきここにやってくるだろう……」



「若い頃……? 」



「今この世界には……二人の翔人がいる……ジジイになった俺と……さっきまでキミと一緒に夕焼け空を眺めていた若い俺……そいつがこの場所に来た時……一発平手打ちを喰らわせてからこう言ってほしい……」



「………………教えて」



「お前は……元の世界に戻って……50年もの月日をかけてようやく雪辱を果たした……もう二度と仲間を悲しませるな……」



「………………うん」



「そして……元の世界に残した仲間の一人が……ちょっと……心配でな……もしも助けることができればそうしてほしい……」



「…………わかったよ……」



「ありがとう…………仲間の名前は……ろま……」







 ■ ■ ■ ■ ■







「おい! 」





 誰かがアタシの頬を叩いている……



 二度……三度……四度目から鼓膜が破れるかと思うほどに強い衝撃を感じ、アタシの意識は現実へと引き戻された。



「いつまで寝てんだ。そろそろ起きろや」



「あ……」



 痛みと一緒に開かれた瞼から男の顔が目に入った時、アタシはようやく自分自身に何が起こったのかを思い出す。



「いくらイメチェンしたって無駄だぞ夢音(ろまね)……俺はこれでも人の顔を覚えるのは得意なんだ。鼻の形だとか、耳の尖り具合だとかでそいつか誰なのかすぐわかっちまうんだよ」



 アタシの元上司……《GUILD》で働いていた頃の店長が、薄汚いブルゾンを着てアタシを見下ろしている。



 仰向け状態のアタシは両手をついて立ち上がろうとするも思い通りに動かせない。手首に感じる氷のような冷たさから、多分自分は後ろ手に手錠を掛けられているのだろう。



「ボス、こいつがあの夢音(ろまね)とは信じられませんね」



「ダンサーの時のハデハデな夢音(ろまね)ちゃんもよかったけど、OLっぽい格好の夢音(ろまね)ちゃんもなかなかいいじゃないの……」



「おいおい、まだガッツくんじゃねえよ。まずはボスが楽しんでからだ。俺たちの仕事を忘れるな」



 薄暗くてよくわからなかったけど、店長以外にも少なくとも三人の男がこの場にいるようだった。それもとびきり下品で最低な趣味を持っていそうな……



夢音(ろまね)……いくらドン臭いお前でも、置かれている状況は理解できるだろうな? 俺達がお前から将棋を習いに来たと思っているのなら、残念ながら大ハズレだ」



 店長が目配せで部下と思われる男達に合図を送ると、突然眼球が焼け付くような閃光が放たれ、混乱する。



「な……なに? 」



 眩しさでぼやけた視界が徐々にハッキリしてくると……これから先、自分に降りかかるであろう運命を嫌というほど実感することとなる。



「わかったか? 夢音(ろまね)。お前がここで騒ごうが泣き叫ぼうが一切無駄だってことに」



 状況が把握できた。



 今アタシがいるのは、どこかかはわからないけど、多分民家からは遠く離れた山奥の廃屋。



 割れたままで放置された窓ガラス、天井の割れ目からはポタリと水滴が流れ落ち、埃っぽくて湿り気を帯びた臭気が充満している。



 そして自分が今、ボロボロでかび臭いベッドの上に寝かされていることから、ここは多分かつてホテルか何かの宿泊施設として使われていたとわかる。



「お前にはちょっとした短編映像作品の撮影に協力してもらう」



「撮影……? 」



 見渡すと、スタジオで使う本格的な光量のライトをこちらに照らす男、そしてハンディカメラを構えてレンズをこちらに向け続けている男。半裸になって怖気の走るニヤケ面をこちらに向け続ける男……彼らの姿を見て、これから自分が恥ずかしい目に遭ってその一部始終を記録されるのだ。と連想できない大人はいない。



夢音(ろまね)ぇ……お前はポールダンス一つロクにこなせないグズだったが、“カラダ”だけは良いモノ持ってたよな」



 店長が気色の悪い笑みを浮かべながら、アタシの足をなで回してきた。ナメクジが百匹這ってるみたいな感触……ホントに気持ち悪い! 



「お前は俺に大きな大きな借りがあることを覚えているよな? 」



「何のこと? 」



「は? 何のこと……だと? 」



 怒りのニュアンスが込められたその一言を発すると、店長は足撫でをやめて私の身体に覆い被さり、そのゴツイ両手で私の首を絞め上げてきた! 



「う……うえっ……」



「忘れるな……! 俺がお前の部屋でせっかく《ELF(エルフ)》への転職を紹介してやったってのに、連れ込んだジジイにスタンガンで襲わせたことだよ! それから俺の人生はメチャクチャだ! 見ろ! 」



 店長はイキナリ衣服を脱ぎ捨てて、裸の上半身をアタシに見せつけてきた。



「う……っ!? 」



「フフ……いいねぇ、その反応……そうだよ! 正常な感覚の持ち主なら思わず吐き気を催すような身体に……俺はデコレートされちまったんだよ! 」



 嫌な意味で目が離せなかった。店長の身体には無数の丸くて小さな傷穴が生々しく点々と刻印されていたからだ。一体どうすればアニメに出てくるチーズのように穴だらけの身体になってしまうのか? 



「これはよ……俺がお前を《ELF(エルフ)》に連れてこられなかったペナルティとして、増田の野郎にクギ打ちち機で空けられた穴だよ……」



「増田に……」



 一年前の記憶がフラッシュバックし、アタシの右手がジンジンと痛む。そう、あの忌まわしき増田のネイルガンによって、自分自身も串刺しにされてしまった経験がある。だから店長の胸や腹に100本はくだらない数のクギを打たれた痛みや苦しみは共感できた。



「身体をクギだらけにされてその後一本一本抜いたんだけどよぉ……それを引き抜いた瞬間の痛みときたら……食いしばった歯が何本か欠けるほどだったんだぜ……それによぉ、10本ほどは深く打ち込まれすぎて、そのまま身体に残ったまんまなんだよ……おかげでこういう天気の悪い日は痛むんだよ……ズキズキズキズキ……身体に埋め込まれたクギが、俺の神経にちょっかいだしてきやがるんだよ」



「それは気の毒だけど……アナタはアタシだけじゃなく、大勢のダンサーを《ELF(エルフ)》に売ってたんだから……因果応報でしょ……」



「ああ? 黙れ! この淫売クソ女が! 」



「わっ! やめて! 」



 店長は私のスカートとブラウスを強引に引き剥がし、下着姿が露わになってしまった。恥ずかしさと恐怖で頭が真っ白になった。



「これからはお前にたっぷりとツケを払ってもらう。手始めに、変態御用達の裏動画を販売してガッポリと稼がせてもらおうか」



「嫌だよ! やめて! アタシの身体に需要なんてないよ! 」



「あいにく、お前にはダンサーやってた頃から、大勢のファンがいることは周知済みなんだよ。その中の飛び切り趣味の“良い”お客さんからのリクエストなんだよ……これはよ? 」



 嫌だ! 嫌だ! 嫌だ! 嫌だ! 嫌だ! 



 せっかく夢を叶えて将棋の仕事に就けるようになったのに……



 せっかく《ORK》の呪縛から逃れられたと思ったのに……



 どうしてアタシにはこういつもいつも邪魔立てする厄介者が現れるわけ? 



「おとなしくしろ夢音(ろまね)、もうお前に残された“手”は一つしかねぇんだ。俺達の仕事に協力しろ? いいか! 」



 抵抗するアタシの顔に、店長は容赦なく平手打ちを下ろした。熱くて痺れる痛みが頬から脳に伝わり、アタシの思考に“諦めよう”のテロップが浮かびあがった。



 ここにはブッチャーさんも翔爺もいない……男4人に対し、非力な将棋講師が力で敵うハズもない……



 “詰み”だ……



 将来プロ棋士へと成り上がる夢を持った教え子達の行く末を見守りたかった……



 棋士になれなかった自分にとって、それだけが人生の目標として輝いた道を照らしてくれていたのに……



 棋士……



 棋士……か……





『諦めるなロマネ! 騎士(きし)であるキミならこの状況を打破する答えを既に見つけているハズだ! 遠慮するな! 俺に構わずキミの思っている通りに動いてみろ! 』






 前に翔爺がアタシにそんなこと言って勇気付けてくれたっけな……



 今になって思えば、その時翔爺は“棋士”を“騎士”と勘違いしていたフシがあるけど……それでもあの人はアタシの力を最後まで信じてくれていた。



 その時の言葉は。、桂馬みたいにカッコよくジャンプしてくれる日ヒーローを待っていただけのアタシに、自分自身が桂馬になることを決意させてくれた……



 そうだよ、この窮地を脱するにはアタシ自身の力を信じること……



 まだアタシは詰んじゃいない! 



 まだアタシはやれる! このピンチを切り抜けてみせる……! 





「アアアアアーーーーッ! 」





 アタシはできるだけデカい声で叫びを上げた。そうすればどんなに屈強な男達でも“一瞬”はひるませることができる! 



「なっ……!? うあああッ! 」



 次に店長の鼻の頭を噛みついた。涙を強制的に流させて視界を奪う。



「このっ! 」



 次は3人の撮影スタッフ! こいつらは手錠で両手の自由を奪われたアタシを完全に見くびって油断しているハズ。



「うああああッ! 」



 三人がかりで取り押さえようとしたところを、アタシは全力の力を使って“上”に逃げた。



 走り幅跳びの選手みたく、背面で弧を描いてジャンプし、男達の魔の手をかいくぐった! 



 ブランクはあるとはいえ、ポールダンサーの身体能力を舐めるなよ! 腹筋背筋は並の男が泣いて諦めるほどキツいトレーニングで鍛えまくってるんだから! 



 アタシはそのまま部屋から脱走し、暗闇の廃墟の中、出口を求めて疾走する!


 

 諦めない! 諦めない! 絶対にアタシは諦めない! 



 剥がれ落ちた壁の破片や、小動物のフンがまき散らされた廊下を走り、階段を下り、ホテルの出口がようやく見えてきた。



 朽ちた扉からこぼれ出る光が、アタシを元の日常へと導いてくれる光のゲートのように感じられた。



 意気揚々とその扉を押し開けたその時……



 アタシは気が付くのが遅かった。



 月明かりすらない曇り空の今日……なんで扉の向かう側から光が漏れていたの……? 



 それを理解した時には、もうすでに遅かった。





「はい、残念! 」





 店長の部下は、もう一人いた……万が一にも誰かがこの廃屋に近づかないよう、建物の外に見張りをつけておくのは当然のことだった。



「うっ! 」



 はち合わせてしまった男に髪を捕まれ、そのまま乱暴に地面に叩きつけられてしまった……下着姿だったので、砂利や小石が直接肌に当たって痛激しく痛かった。



「鬼ごっこは終わりだ夢音(ろまね)



 鼻頭を押さえながら、店長が撮影スタッフと一緒にこの場所に合流した。再び戻る窮地の盤面……決死の一手は決め手にならなかった。



「諦めろや夢音(ろまね)。抵抗すればするほど、撮影の内容はハードになるぞ、お前はただの無力な女だ」



「嫌だ! アタシは諦めない! 翔爺だって何十年も故郷に帰ることを諦めなかった! アタシも自分の居場所(ホーム)を諦めない! どんな目に遭っても……あんた達みたいに他人の夢を踏みにじって養分にするようなロクデナシになんて……絶対に屈しない! 」



「良いこと言うじゃないか夢音(ろまね)……それじゃあ、その心意気を見せてもらおうか? その全身を使ってェェ…………」



 店長が怒りの形相で足を踏み込んだ瞬間だった……





 「ゴォォォォォォンッ!! 」





 空間にヒビが入るかと錯覚するほどの巨大な音が鼓膜を揺らし、アタシの意識はそれから数秒間消滅した。





 何か真っ白で、それでいて暖かな強い光が世界を染め上げたかと思った。



 視界も、音も、匂いも全く無い……“無”の世界にたゆたう感触。



「う……」



 心地良さすら覚えるその感覚から目覚めた時、アタシはまず、自分がまだ生きていることを確認し、倒れていた身体を起こして周囲を見渡す。



 どういうワケか、そこにはピクピクと痙攣しながら地面に横たわる店長とその部下達……まるで雷に打たれたかのように、衣服が焦げて煙が立ち昇っていた……



 意識が朦朧とし、何が起きたのかさっぱり理解できない状況で、それとなく背後に視線を移すと、周囲の木々がバチバチ焦げて煙を上げ、そのスモーク越しに何人かの人影が見えた……



 1・2・3・4……4人……



 風が吹いて視界が開け、そこに現れたのは……





 小学生かと思うほどに小さく幼い魔法使い。


 筋肉質で裸同然のような鎧を来ている女の人。


 そして尖った耳の銀髪の女性と、それに連れ添って刀を携えている男の姿。





 男の額には折れた角のような物が二本生えていて、男はそれに見とれていたアタシにニッコリ笑顔を返してくれた。



 その男の人の笑顔は、翔爺そっくりの夕陽のような暖かみのある笑顔だった。








 THE END

これにて雷人ホームは終わりです。

ここまで読んでいただいた方々、本当にありがとうございました!

感想等ありました、気軽にどうぞ。

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