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戦場ヶ原唯一とは

 いつも通りの気分投稿・気分更新

 ご迷惑おかけします。

 世界的に見ても恵まれていることが分かる国、日本。

 様々なしがらみが複雑に絡み合ってできた平和、それを享受し続けてきた国民は、力を良しとする殺伐とした時代とは別れを告げ、戦闘本能を衰退させた。

 しかし、衰退したと言っても苦痛を伴うものに限定して。

 平和の中においても、人間は闘争を続けている。

 力の次に重要視されたのは知識。

 学()は社会を侵し、様々な判断基準にすげ替えられ、ついには人の価値に変えた。

 学のない者は社会貢献ができない、だから門戸を開いて学びを与える。

 そうやってできたのが学校であり、小さな社会を作らせ、世の不条理を学ばせている場でもある。

 

 ま、こんなのは全て私の考えであり、事実とは限らない。

 なんの裏もとっていないし、あくまで趣味の一環でこんな思考をしているだけだ。

 このまま趣味を語る前に、ここいらで自己紹介が必要だろう。

 私は戦場ヶ原(せんじょうがはら)唯一(ゆいつ)という。

 名前の物々しさを裏切るようで申し訳ないが、ごく普通の一般家庭の生まれだ。

 家系図を辿れば何らかの驚くべき偉業を成した先祖がいるのかもしれないが、興味がないし、そもそもうちに家系図はなさそうである。

 物心着いた時には既に引越しすることが多かった私達家族は、荷物は増やさないような生活をしており、私もそのように育ってきた。

 あるとすれば最低限の契約書類、生活必需品、ほんの少しの娯楽道具ぐらいだろう。

 うちは両親とも仕事人で、父はそこそこ大きな会社に務め忙しくしている。

 母は父の転勤について行くため定職にはつかないが、アルバイトでかなりの額を稼いでいる。

 別にわがままを禁止されている訳では無いが、両親の真面目に働く姿を見て育ったため、そのお金を無駄に消費させてはいけないと思考が働くようになっていた。

 最後に何かをねだったのは、中学の頃にライトノベルを買うための小遣いが欲しいと頼んだ時だろう。


 ここいらで趣味の話に戻させてもらおう。

 詮無い事を考察するのが趣味だと前に少し言ったと思うが、そのきっかけがライトノベルだ。

 私が読むジャンルは異世界転生・転移物が大半である。

 そこで学びたいものがあったからこそ選んだと言えるが、所詮は物語であり、私の学習は社会に役に立つものでは無い。

 それでも学びたかったものは、異文化の不条理と力がものを言う社会形成について。

 ここでの力とは、漢字の成り立ち通りの物理的なものを表している。

 飾らずに言えば暴力に他ならない。

 この暴力を技術と言い替え、生きるために仕方ないと理屈付けて振るう世界を学んでいたのだ。

 異世界物の主人公達は、大抵が元の世界が日本であり、地球で学んだ武術を元としていることが多い。

 彼らの住む日本が私の生きる日本と同じとは思えないが、仮に彼らが私の前に現れたと仮定した時、その力は日本で振るわれないのだろうか。

 振るわれるならばどのような状況なのか。

 それを中学生の時にライトノベルに触れ、考え始めてしまったのだ。

 日々テレビやネットで傷害・殺人のニュースが流れているが、それを鎮圧することはできないのだろうか。

 できるならどのように。

 やるとしたらどんな覚悟を持って。

 もし、それが自分(・・)だったら、等と取り留めのない思考の波を揺蕩うことが、高校2年生になった今でも続く私の趣味である。


 一応ここまで話したのだから、もしこの思考を読めるような存在が居て、物語であれば神と呼ばれるような者が今私を見ているならば、この趣味の答えを採点して欲しい。

 日本で殺人事件に出くわしたら······犯人を先に殺せばいい(・・・・・・・)と、そう思わないかい?

 

 これはある日の日常の一コマ、ふと神に語ってみたくなった痛い人の、その頭の中のお話。

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