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色物ギルドの敏腕メイド  作者: 一期崎 レン
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不死身の剣王(彼女いない)と賞金稼ぎ(シスコン)と侍(アホ)とシスター(外道)

やだなあ固有名詞多くなるととたんにわけわかんないからなあ...できるだけ固有名詞わからなくてもよめるようにかいてるからまあちょっくらみていきなはれ♪

「お前ら、もっと下がれ、何が潜んでるかわからんぞ。」


ここは王都近郊のダンジョン。駆け出し冒険者向けの比較的安全なダンジョンなのだが、危険なモンスターがダンジョン内に現れたらしく、朝早くから討伐に来ている。


俺は剣王「ルイ・シャンカール」。「る」で始まって「る」で終わるのでしりとりゲームで強いと巷で言われている。なんやかやあって不老不死になってしまってかれこれ800年。未だに彼女がいません。いたこともありません。彼女欲しい。


「たしかに不死身のルイなら何があっても大丈夫だけどよ。」


そう言うのは賞金稼ぎの「ジョーカー」。世界にその名をとどろかす大賞金稼ぎ。

ジョーカーの職業(ジョブ)は「討伐者(バスター)」。

俺の「剣王」やアリスの「勇者」と同じ「希少職(ユニーク)」だ。


討伐者(バスター)」はその名の通り対象を倒すことに特化していて、その性能を存分に活かして稼いだ賞金のほとんどを実家の妹に貢いでいる。俗に言うシスコンである。


そういえばアリスは今日定期試験か。俺の提案で王立の士官学院に通い始めてそろそろ半年。がんばってるようで何よりだが…ちゃんと勉強したんだろうか。


暗いダンジョンの中を行くと扉の前に着いた。


「む…ルイ殿!ジョーカー殿!待たれよ!」


そう言うのは侍の「シバラク」。こいつの職業(ジョブ)も「侍」という「希少職(ユニーク)」だ。800年生きてきたが「侍」にあったのは初めてだ。「カタナ」という武器を使う、東洋の職業(ジョブ)らしい。


なんでも「気」を感じることができるらしく、今の警戒もきっとその能力だろう。


「その扉の奥に、例の化け物がいると思われるでござる…」

「ここがボス部屋かあ…ちゃちゃっと片付けて報酬もらおうぜ♪」


俺はそっと扉を開ける。重い音。中は真っ暗でなにもわからない…だが音の広がりから察するにかなり広いようだ。


「ちょっとよくわからんな。」

「じゃあルイさん偵察してきてください」

「あ!ちょっ!?」


背中をけられて部屋に無理やり入れられる。蹴ったのはシスターの「ルチア」。

可愛い。銀の長い髪。雪のような肌。吸い込まれるような赤い瞳。人形の様に整った顔。可憐な花を思わせる彼女は時折憂わしげな表情をみせる。その顔のは思わず見とれそうになるのだが騙されてはいけない。


この子はいわゆる「外道」だ。俺が不死身なことをいいことにかなり非人道的な扱いをする。

いまだってそうだ。いや別にどうせ俺が偵察するつもりだったけどなんか悲しい。


でも時々優しいんだよなあ...読めない奴だ。


その時部屋の奥で何かが光る。


「...っ!!!『セインツシールド』!!」


ルチア嬢の聖属性魔法『セインツシールド』。任意の場所に強力な光の盾を展開する。ちなみに俺と扉の間に展開されたそれは俺を守る気はないらしい。


「あ、ちょっ!ルチアああああああああああああぶねえ??!!」


部屋の奥から俺めがけて飛んでくる火炎。間一髪それを躱し、部屋の奥に目をやると...


「か、火竜!?」

「ゴアアアアアアアアアアアアア!!!」


四本足に大きな翼ウロコで覆われたその体躯は二階建ての一軒家くらいあり、その禍々しい眼は俺をしかと見つめている。逃がす気はなさそうだ。


たしかに俺なら死んでも死なないからアレだけど扉の隙間は完全に塞いでおかないとあの炎の圧力だとその隙間から扉を破壊されて後衛が全滅しかけない!そういった意味で先ほどのルチア嬢は素晴らしい対応をしたのだがやっぱりなんか悲しい。


「逃げろ!竜のウロコを破壊できるだけの装備はない!!」


竜のウロコは非常に硬い。武器なら魔剣、魔法なら対城級の魔法を使わないと突破できない。


「待てルイ!俺の「討伐者(バスター)」のスキルなら何とかなる!」

「ジョーカー!?それは本当か!?」

「「伏せて!『セインツシールド』!!」」


火炎が盾に衝突するとバリバリという耳をつんざく音を立てて激しい光が飛び散る。

ちなみに今回もルチア嬢の『セインツシールド』は俺を守る位置には展開されていない。

盾が消えるのと同時に飛び出したジョーカーが叫ぶ。


「くらえ!『偉大なる討伐者(グランドバスター)』!!」


眩い光に包まれたジョーカーの大剣が火竜の顔面にクリーンヒットする。


「ゴアアアアアアアアアアアアアア!!!」

「や、やったか!?」


首から上が消し飛んだ火竜がズシンという音とともに倒れる。成功だ!


「よっしゃあ!」

「待たれよ!!」

「どうしたシバラク。火竜はもう倒し...た...」


部屋の奥から更に二頭...いや三頭...!!??無数の火竜たちが現れる。


「『セインツシールド』!!!」

「「「逃げろおおおおおおおおお!!!」」」


ルチア嬢の『セインツシールド』で火炎を防いでるうちに全員一目散に部屋から逃げ出す。


「先に行け!しんがりは拙者が!!」

「任せましたよシバラクさん!あなたのことは忘れません!」

「落ち着けアホ侍!お前それ言いたいだけだろ!ルチアも上げ足取って姑息な手を使うんじゃねえ!」

「あ、あほ!?」

「待てルイ!しんがりは俺がやる!」

「ほんとですかジョーカーさん!かっこいいです!」

「落ち着け!お前の考えてることなんてわかるんだぞ!確かに火竜のウロコはいい値段で売れるがあの数は無理だ!ルチアもいちいちめんどくさくするんじゃねえ!!」

「てかルイさん不死身でしょう!?あなた一人おとりになってくださいよ!」

「嫌だ!死ぬのって気持ち悪いんだぞこの外道シスターめ!」

「なんども言わせないでくださいよ私は外道ではなく合理主義者なだけなんです!」

「合理主義者のくせに心身二元論なんか信じて聖職者やっとんのかお前は!」

「うるさいですよ!そんなんだから彼女いないんですよ!」

「なんだとルチアてめえ!ってわあああああああああああああああ!!!???」

「『セインツシールド』!!!」


後ろから迫る炎をルチア嬢が間一髪防ぐ。

あのアホ侍と金の亡者がしんがりごっこやってたら二人とも消し炭だっただろう。


かなり走った。そろそろ出口のはずだ。


「...やはり拙者がしんがりを!!!」

「しつけえええええええええ!!!」

「みなさん出口です!」


ダンジョンから出た後のことなんて考えてなかったけどとりあえずにげるしかなかった。



今回の訓示

「『セインツシールド』は便利」

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