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誘われしダンジョンマスター  作者: 北のシロクマ
第3章:アレクシス王国の暗部
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隠密構成員

前回のあらすじ

 王都で黒幕達が暗躍してる頃、アイリはバーミレニラ王女を保護した場所に転移してきた。

だが突如としてアイリに攻撃を仕掛ける者が現れた。

その正体はプラーガ帝国の工作員。

果たして無事(工作員の方が)に切り抜ける事が出来るのか……。

 いきなり攻撃してきた相手は、樋爪潔という日本人でプラーガ帝国の人間だった。

 プラーガ帝国の噂を耳にする限りだと、コイツは日本から召喚されたんだと思われる。


『ほぅ……お前は若くして死亡したのだな。そして間もなくこっちの世界で転生を遂げたって事か……』


 コイツのユニークスキルは厄介ね。

戦闘の役には立たないだろうけど、相手を心理的に揺さぶるのは効果的よ。

だからコイツにこれ以上余計な事を喋られる前に…………ぶちのめす!


「アンジェラ、かる~く捻り潰してやって」


「うむ、任せるがよい!」


 ほんの一瞬だった。

 私の前からアンジェラが消えたと思ったら、数秒後に何かを打ち付けるような音が響いた。


 ドゴォ!


 ……という、物騒な音と共に、目の前にローブの男が転がってきた。

 アンジェラにしてみれば軽くなのかもしれないけど……手加減、間違ってない?


「ゴホッゴホッ! ……な、何が起こったと……いうんだ……」


 どうやらまだ状況を理解してないっぽいから、私が親切に教えてあげる事にした。


「私の眷族(けんぞく)に殴られて、ここに転がってきたのよ。分かる?」


 フードの男が私を見上げる。

暗くてよく見えないけれど、さっきまでの余裕な口振りとは逆に、口元が震えてるように見える。


「くっ、ならば! グオッ!?」


 何をしようとしたのか不明だけど、再び動き出す前にアンジェラによって押さえつけられ、その苦痛に口を歪めた。


「それじゃあ今度は私の質問に答えてくらるかしら? 言っとくけど、その気が無くても無理矢理聞き出すから。眷族の中にはコントとか言って拷問するのが大好きな奴がいるから、素直に喋った方がいいわよ?」


「………………」


 私への意識返しのつもりか、無言での返答が返ってきた。

 あくまでも喋らないというアピールか、それともこちらの隙を伺って逃げようと考えてるのか……。


『アイカ』


『任せてください』

 

 意図を察したアイカがドローンを使って読心スキルをかけた。


『お姉様、この男は懐に転移石を隠し持ってます。隙を見せたら逃げ出そうと考えてるようですね』


 やっぱりね……今の内にその転移石とやらを没収しとこう。

慎重にこの男の懐から転移石を取り出す。

 すると男は悔しそうな顔をして俯いてしまった。

私は取り出した転移石を眺める。

 見た目では紫色の宝石って感じに見えるけど、鑑定すると転移石(6)って出たわ。

多分カッコの中の数字は、残り使用回数ね。


 転移石……使用者は、半径3キロ以内の場所に転移する事が出来る。

使用回数限度を迎えると粉々に砕ける。


「さて、これでアンタの逃げる手段は無くなったわね。だから一応警告しとくわ」


 男は再度顔を上げて私を睨み付けてきたけど、私は構わず続ける。


「もし逃げ出そうとしたり刃向かおうとした場合、命の保証はしないから。分かった? 元日本人の樋爪潔(ひづめきよし)さん?」


「んな!?」


 ククク、驚いてる驚いてる。

なにもギフトを貰ってるのはアンタだけじゃないのよ!


「…………くそ!」


 最早男にさっきまでの余裕有り有りな雰囲気は無く、力なく項垂れた。


「じゃあ改めて質問するわね。アンタの目的は何なの?」


「そんなもの決まってる、アレクシス王国の国力を低下させる事だ。我がプラーガ帝国にとって、アレクシス王国とミリオネック商業連合国、それからグロスエレム教国は目障りな存在だからな、これらの国力低下が我々に課せられた任務だ」


 聞いてもいない事までペラペラと喋ってるけど、いいのかしらね? まぁ私が心配する事じゃないけど。


「それは皇帝が望んでる事?」


「勿論だ。現プラーガ帝国ムンゾヴァイス皇帝陛下のお言葉は絶対だ」


 野心家の皇帝なのね、名前はムンゾヴァイスと……一応覚えておこう。

 それにしても随分とプラーガ帝国に肩入れしてるみたいだけど、人質でもいるんじゃないだろうか? ……と思って聞いたら、意外な言葉が返ってきた。


「ムンゾヴァイス様こそ、この世界の覇者となる御方なのだ。俺はあの御方の目にその可能性を見出だしたんだ!」


 熱く語ってるけど、何か心を魅了されてる感じがする。

魔法的な要素じゃなくて心理的な要素でね。


 その後も質問を続けて、幾つかの重要な情報を引き出した。


・前から潜入してたアレクシス王国内で後継者争いが発生したので、それにつけ込んで国内を混乱させるべく動いた。


・自分(樋爪潔)以外にもプラーガ帝国の者が潜入してる。


・アレクシス王国内での主な協力者はモルドルト伯爵。

他はモルドルト伯爵の取り巻きである、ミロード子爵とシェルモール子爵の2人。


「色々と分かったけど、やっぱり黒幕は1人だけじゃ無いって事が分かったわ」


「ですね。そのモルドルト伯爵に加えて、ボーアロッカ公爵と満持紀子(みつもちのりこ)、それにホエロスというダンジョンマスターまで居るんですからね」


 でもって、この男も放って置くわけにはいかないって事で、ダンジョンに連行してきた。


「押し付けるようで悪いけど、コイツを見張っといてね。事態が落ち着いたらコイツもあのワンカップの連中と一緒に王都に連れてくから、それまでは絶対に逃がさないように」


「ウィーース……」


 力なく返事をしたルーを見ると、少しだけ不安を覚えるわね。

多分アイカがお菓子を出し渋ってるからだと思うんだけど……よし、それなら!


「見張ってる間、()()()()()お菓子食べてもいいから。ね、アイカ?」


「!!!」


 まぁ駄菓子が中心だから大した出費にはならないでしょ。


「はぁ……仕方ないですね。確かにこの男を逃がせば致命的な情報が漏れてしまいますからね…………主にお姉様の個人情報が」


 そうよ、忘れるとこだったけど、コイツに私の過去を覗かれたのよ!

それだけでも万死に値するわ!


「そういう訳だから、絶っっっ対に逃げられないようにする事。いいわね?」


「グレートにイェス、マスター!」


 急に元気になったルーに樋爪潔が引きずられる形で、急拵えの牢屋に連れてかれた。

 樋爪潔に関してはこれでいいわね。

後はもう一度、あの平原に戻って……、


「お姉様、レミエマ様からの通信です。繋ぎますか?」


 レミエマからね。

 もしかしたら新たな情報を入手したのかもしれない。


「アイカ、繋いでちょうだい」


「了解です」




レミエマ

『アイリさん、色々と物騒な噂が飛び交ってますけど、大丈夫ですか?』


 物騒な噂? 何だろ……。


レミエマ

『それが、ヨゼモナール第三王子を暗殺したのはダンジョンマスターではないかって噂と、バーミレニラ第三王女がダンジョンマスターに拐われたって噂なんです』


 成る程ね、ヨゼモナールの方はよく分からないけど、バーミレニラ王女の方は上手く伝わったみたいね……って、そうだった!

まだレミエマにはヨゼモナール達の事を話してないんだったわ!


アイリ

『情報ありがとう、レミエマ。それでね、レミエマには話しておきたいんだけど、実はヨゼモナールは生きてるのよ』


レミエマ

『はい……ヨゼモナールは生きてる……っと』


アイリ

『でね、バーミレニラがボーアロッカ公爵に狙われてたから、そいつの騎士隊を叩きのめしてバーミレニラを救出したわ』


レミエマ

『はい……ボーアロッカ公爵からバーミレニラを救助した……っと』


アイリ

『あとレミエマも知っての通り、セレスティーラも無事よ』


レミエマ

『はい……セレスティーラは元気にしてる……っと。ふむふむ…………え?』


 あ、なんか固まってる……。


レミエマ

『どどどどどういう事ですか!? 王族が3人も保護されてるって、いったいどういう状況なんですか!?』


 予想通り混乱したので、最初から説明してあげる事にした。




レミエマ

『この数日間で随分とディープな時間を過ごしたのですね……』


 私もそう思うわ……。


「その内の幾つかは、お姉様が積極的に関わったせいですがね」


 そういう性分だからしょうがないでしょ。

 それに結果オーライだから良いのよ。


レミエマ

『今の話を纏めたところで、私から提案があるんですけど……』


アイリ

『何か良いアイデアがあるの?』


レミエマ

『はい。アレクシス王国内に何名かダンジョンマスターがいらっしゃるんですけど、その中の1人が主に情報を提供してくださるんですが、その人と接触してみるのはどうですか?』


 国内の事情に詳しい理由は分からないけど、信用出来そうな相手なら直接会ってみるのも悪くないわね。


アイリ

『分かった。とりあえず話してみるわ』


 レミエマの提案を受けて、情報通のダンジョンマスターと通信してみる事にした。

その相手の名前はキャメルっていう女性なんだけど、検索したら4人ヒットした。

 まさか4人も居るとは思わなかったので、1人ずつ確認してみる事に。



アイリ

『突然すみません。貴女が情報通のキャメルさんですか?』


キャメルス

『そうよ~~~ん♪ あたしの事なら何でも聞いてちょうだ~~~い♪』


アイリ

『いえ、貴女の事じゃなくてですね……』


キャメルス

『も~ぅ、焦っちゃだ~~~め♪ 知りたいんでしょ? あたしの事♪』


アイリ

『あの、ごめんなさい。私が探してたのは()()のキャメルさんでして……』


キャメルス

『失礼ね! 見た目は男だけど、心は女なのよ! まったく、最近の小娘は……』


 何か説教が長くなりそうだったから、そのまま通信を切った。


「1人目は違ったわね。次よ!」



アイリ

『すみません。貴女が情報通のキャメルさんですか?』


キャメルー

『……情報通ねぇ。それが本当だったなら、私は騙されずにすんだでしょうに……』


アイリ

『はい?』


キャメルー

『そもそもね、前提がおかしかったのよ、君がもっとお金を稼げるようになったら安心して一緒になれる……ってね』


アイリ

『はぁ……』


キャメルー

『だからね、私は気付かなかったのよ、彼には私とは別の本命が居た事に!』


アイリ

『………………』


キャメルー

『だからね、もう遅いのよ。何故かっていうと200年くらい前の話だし……』


アイリ

『左様で』


 もう面倒だから強引に通信を切った。

 今は他人のドラマチックな話なんてどうてもいいわ。


「さぁ、次よ次!」



キャメルック

『さぁさぁさぁ、よぉーーくご覧下さい。今回ご紹介するするのは……じゃーーん! 透視スキル搭載の望遠レンズだぁ! この高性能なこちらの商品が、ななななんと、白金貨100枚のところ出血大……大……大サービスでぇ……白金貨10枚でのご提供でぇーーす! 更に更に、今ならキャッシュバックキャンペーン中につき、抽選で1名のお客様に白金貨2枚が返ってくるビッグチャンスだぁ! さぁさぁさぁお申し込みはこち』


 別のベクトルで気になる情報だったけど、絶対に別人ね。


「もぅ、次が最後よ!」



アイリ

『あのぅ……貴女が本物のキャメルさんでしょうか?』


キャメル

『は? よく分かんないんだけど、キャメルって名前は私しか居ないわよ?』


 うん、今度こそ本物ね。


キャメル

『それよりアンタ、以前私と話してたのに何でそんなに他人行儀な訳?』


 あ……そうなんだ。

私は覚えてないけど、相手は覚えてるってパターンね。

 よく生前にお父さんから聞いたわ。

相手は自分の事を覚えてるみたいだけど、自分は相手を思い出せなくて、結局当たり障りのない返答を繰り返したとか。

 でも私は知らない事は知らないってハッキリ言うから、この人の事も知らないって言うつもりよ。


アイリ

『ごめんなさい、覚えてないです』


キャメル

『あーーうん……なんかハッキリ言われると清々しい気に……』






キャメル

『なる訳ないでしょこのドアホーーォ!』


アイリ

『ヒィッ! すみませんすみません!』


 どうやら選択肢を間違ったみたい……。


キャメル

『アンタがダンジョン解放前にアレクシス王国の情報が欲しいって言うから色々と教えたんじゃないの!』


 ああ、そうだ思い出した!

 確かにキャメルさんに教えてもらってたわ。

その内何割かは忘れちゃったけど……。


キャメル

『ねぇアイリ。まさかとは思うけど、私から聞いた事の何割かは忘れた! とかふざけた事は言わないわよねぇ?』


 ギクッ……た、確かに、思い返せばヨゼモナールの事とかも聞いてたような気も……。


アイリ

『なななな何言ってるんですか、そそそ、そんな事があるわけなかろうもん!』


 慌ててたせいで、変な方言が出てしまった。


キャメル

『……まぁいいわ。その事は直接会って、()()()()と話しましょ』


 うわぁ……なんか凄く嫌な予感がする。

 ん? ちょっと待って。

今直接会って話すって言ったわよね?


キャメル

『レミエマから聞いてるわよ。アイリも色々と巻き込まれてるようだから、悪いようにはしないわ』


 そっか、なら話は早いわ、元々直接会って話そうとしてたんだし。


アイリ

『じゃあさっそく会いたいんですけど、キャメルさんは王都に居るんですか?』


キャメル

『ええそうよ。王都に着いたら詰所で私の名前を言ってちょうだい。なるべく早く駆けつけるから』


 という事で、詳しい情報を知ってそうなキャメルさんと会うためにも、今度こそ王都向かおう。



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



 ロードアレクシス城の6階。

そこには王族と近衛、公爵家の者達が居る。

その中の1つに、ボーアロッカ公爵に割当てられた豪勢な部屋があり、まさに今その部屋の中で、ある計画のための話し合いがされていたのだが……。


「なんですって!? バーミレニラを取り逃がしたっていうの!?」


「も、申し訳ありません! 途中で邪魔が入ってしまい、後少しのところで……」


 ダンッ!


 っと、テーブルの上に足を乱暴に下ろすと、報告を行った騎士を睨み付ける女、満持紀子(みつもちのりこ)が罵声を浴びせだした。


「この役立たずどもが! バーミレニラには逃げられるし、セレスティーラは行方を眩ますし、たかだか女2人に何を手間取ってんのよ!」


「も、申し訳ありません、仰る通りに御座います!」


「フン……それで、いったい誰に邪魔されたっていうの?」


 満持は鼻をならしつつソファーに座り直し、(こうべ)を垂れている騎士の顔を覗き込みながら問いかけた。


「それが……名前は不明なのですが、ダンジョンマスターである事は間違いありません」


「……ちょっと待ちなさい。ダンジョンマスターが出てきたってダンジョンマスターがしゃしゃり出てきてどんな得があるってのよ?」


「そ、それは……」


 騎士の男にしても、ダンジョンマスターが出てきた理由は分かる筈もなく、言い淀んでしまう。

 と、そこへ静観していたボーアロッカが口を挟んできた。


「まぁ待ちなさい、ノリコ。状況から判断するに、バーミレニラはダンジョンマスターが連れ去ったと見てよいのではないか?」


 ワイングラスを片手に優雅に振る舞うボーアロッカの姿勢に、満持紀子は眉間に皺を寄せつつも冷静に努める。


「それは分かるわよ。でもダンジョンマスターが関わってくる理由が分かんないじゃない? まさかただの暇潰しで絡んできた訳じゃないだろうしさ」


「その通りだ、必ずや理由が有る筈。だったらこちらから探ってやればよいのだよ、その理由とやらをな……ククク」


 自信たっぷりに含み笑いをするボーアロッカだが、その様子を満持紀子は冷めた目で見ていた。

そして内心では、バーミレニラを取り逃がしたというのに余裕ぶっているボーアロッカに対して苛立ちを覚えていたが、勿論口にする事はない。

ボーアロッカをおだてる事で参謀として取り立ててもらえたので、そのボーアロッカを怒らせるようなヘマはしない。


「……いったいどうするって言うの? 向こうからコンタクトが有るなら別だけど、無い以上手の打ちようがないじゃない」


「この国にはな、ダンジョンマスターが3人程居るのだよ。彼等に助力を願い出る事にしようではないか」


 現状アレクシス王国に仕えてるダンジョンマスターは3人居る。

多いか少ないかで見るなら、多いと見るべきだろう。

 殆どのダンジョンマスターは対等な立場で国に挑む者が多いので、国に属して働く者は多くない。

 そしてアレクシス王国に属してるダンジョンマスターは、内政官のキャメル、警備隊のトミー、生活環境専任のファインの3人である。


「つまり、この国に所属してるダンジョンマスターって事? その3人は信用出来るの?」


 たった今ダンジョンマスターにバーミレニラが連れ去られたと言われた満持紀子にとって、ダンジョンマスターそのものが信用出来るかと言われれば信用出来ないと言わざるを得ない。


「既に契約の儀式は済ませてあるので大丈夫だろう」


 契約の儀式とは、互いに契約を結ぶ時、その契約に違反する事があればペナルティーを課すようにする契約である。

 例えば、国のある秘密を暴露した場合その者は死ぬという契約を結んだとしよう。

そうすると、もし契約後に秘密を暴露した場合は確実に死ぬ事になる。

もっとも、自身が死ぬような契約を結ぶ者などいないだろうが。


「それじゃバーミレニラ王女がダンジョンマスターに連れ去られたって事で、同じダンジョンマスターの3人に情報を集めてもらえばいいのね」


「そういう事だ」


 ダンジョンマスター同士での独自のネットワークであるダンジョン通信の事も一部の者達は知っており、その一部には当然の如くボーアロッカも含まれていた。

なので今回それを利用して情報収集を行おうというのである。


「ダンジョンマスターに関しては儂に任せておけ。ノリコは引き続きロッツローニの方を頼む」


「分かったわ」


「さて、さっそく確認してみるか。夜分に仕事をする羽目になるとはな。このツケは王女を拐ったダンジョンマスターに払ってもらう事にしようか」


 ボーアロッカは手にしたワイングラスを近くのテーブルに置くと、指に嵌めてある魔道具を操作しだした。


ルー「うーーん、イッツ・ア・スイートミー♪」

樋爪潔「リアルな飯テロはヤメロォォォ!!」

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