16歳の像(かたち)
残酷な丸いものに背負われて、今日も聞こえる世界の吐息は、僕達にその残酷さをビシビシと伝達する
それはとても重くて全てを独り独りに乗せていく、笑うことを、泣くことを、叫びかたを忘れさせる
16年前の夏のことだ、その底なし沼に降り立ったたった一人の天使は今同じくその重みに浸っている
天使、それは明るくまんまると来たものだ、その姿に誰もが心の中でひれ伏したかのように思えた
春、1年遅れの入縁式、そこで色んな縁と絡み合う、
そこであった縁達は天使を囲み色々な言葉を浴びせる、縁達は時には言葉を交わしてやらなかった
次の春、天使は夢見た、今度は明るい入縁式になるのだと
面白いことにここでも最初の春と新しい縁達の行動がリンクする
なので天使は力を使った、でも力を使うと穢れた悪魔になってしまった
一番近くにいた縁は天使を咎めた
天使は縁を大事にしなければいけないので穢れを祓った
前の様子に戻ったかのように思えた
3回目の春、天使は奥に悪魔を秘めたまま天使として過ごす
しかしそこには天使がたくさんいて安心した、どんどん天使達とリンクする彼は悪魔など消えてしまったと思った
そして4回目の春、この世はどうしようもなく自分の生きやすい世界だと悪魔は悟った
一つの縁は天使を喰って悪魔となった
全ては天使に最初から住んでいた悪魔の欠片が体を蝕み、それを他の縁達が嫌ったからだ
何故自分の体には悪魔がいるのか、天使はそんなことをよく考えた
そして考えれば考える程悪魔が大きくなっていった
悪魔と天使は何でしょう
きっと誰も知らない