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最強傭兵団でこの先生きのこるには  作者: 蛇色の海
メルチェナーリョ、、、イタリア語で傭兵
3/27

地上最強の傭兵団長

大柄な男がやってくると

キーリと名乗った女とベルと呼ばれた女騎士は一斉に声をかける

「団長!」「ユーリ!」


団長またはユーリと呼ばれた男は颯爽と下馬しようとして足を鐙に

引っかけて頭から地面に落ちた

「団長!」「ユーリ!」

団長と呼ばれた男は笑ったまま気絶していた

しかも人が落ちた衝撃に驚いた馬がいななきをあげて走り出す

それもこちらに向かって

「ちょっとあんたどうするのよ!」


「どうするって、、、こんなのどうしようもないじゃないか!」


馬は笑ったまま気絶した男を引きづりながら突っ込んでくるし

キーリと名乗った女はここぞとばかりに突っ込んできていた


もういいや なるようになれ

流れに身を任せる事にした俺は人質にとった彼女を

突っ込んでくる馬の軌道の外へ突き飛ばした

そして俺は突っ込んでくる馬を正面から受け止める

中々のパワーだったがこれなら彼女の蹴りの方が

よほど力強い

どうどうと馬の首すじを撫でてやると馬は大人しくなった


ふうっと一息ついていると背中の何か所かを鋭く突かれた

すると体中が2時間正座しっぱなしだった足のように痺れだした

しばらく油を差していない機械のように後ろを振り向くとキーリが冷たい視線で

こちらを向いて功夫のような構えをとっている

やれやれだ、最初からそうすればよかったじゃないか

更に鋭い一撃を食らって俺は意識を失った





「やあエリオ君大丈夫だったかい」

目を覚ますと半裸で大柄で金髪で不敵な笑みの男が

ズボンを脱いでいる所だった


「え?え?ちょっと、、、何しているんですか?」

体は未だ痺れて自由が効かない


「何って、、、服を脱いでいるんだよ、君の体を

温めないと、、ね?体の痺れが取れないから、、さ?」


男の大胸筋がぶるんと揺れる

あまりの恐怖にエリオは顔がひきつれを起こしていた


「いや、、あの、、大丈夫です、、、大丈夫ですから!!

やめろ近づくな!やめっやめろおおおおお」


「うわあぁああああああああ!!!」


エリオは全身を汗で水浸しにして寝床から飛び起きた


「ゆ、夢だったのか」


恐ろしい夢を見てしまった

俺はその気はまったくないと思っていたのに

まあ、たしかにあの団長と呼ばれていた男は

女にモテそうな、さわやかなイケメンと言った様子だった

そうちょうどこの横で裸で寝ている男のように


エリオは反射的に寝床から飛び出した

夢だけど 夢じゃなかった!

夢だけど?夢じゃなかった!!


「うぅーん」

裸のイケメンが悩ましく寝返りをうつ姿を見て

なんだか無性にイライラしてきた

急に見知らぬ世界に来て、わけのわからん金髪ポニーテールに襲われ

その次にわけのわからん美人に襲われ、、、まあそれは俺が悪い

ものすごい美人だった。今思えば金髪もそこそこ美人だった気がする

ずっと顔を歪ませていたからあまり自信はないが。そうして馬に襲われ男に襲われ、、、否男には襲われていないはずだ、そうであってほしい


とりあえずここから離れよう

幸い俺の服はそこに畳まれておいてある

畳まれておいてあるのだ

全裸の俺はいよいよ気が滅入ってきていたが

心に残った最後の灯に油を注ぎ気力を振り絞る

そろりそろりと服を着ながらゆらりゆらりと辺りを見渡す

地面はカーペットが敷かれていて、足の感触からカーペットの下は

木材か何かが敷かれている気がする

広さは10畳程あるだろうか、壁、と言うか布で仕切られた空間で

これが一人だったらどれだけくつろげる場所だろうか


天幕の一部がはらりと揺らぎ、金髪のポニーテールの女が入ってきた


「団長、あいつの様子はどう、、いやぁああああああああ」


「ちょっと待て入ってくるないやぁあああああああああ」


「なんだよ朝から騒々しいいやぁあああああああああああ」


まずベルが声をあげ、次にパンツを履こうとしていた俺が来須エリオが声をあげた

最後に寝ぼけまなこのユーリが声をあげる


まっぴらだ こんな騒動はもう金輪際まっぴらごめんだと思った


だけど、これからは、これが日常になるなんて思いもよらなかった


「何勝手にまとめようとしているの」


散々騒ぎ倒した3人に冷静にツッコミを入れたのは

俺の意識を奪った張本人、キーリ・アストージアだった



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