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シーサイド・フェスティバル  作者: 芳川見浪
赤く染まる雪の園で希望を祈らせてください
58/65

VS香澄莉子


 0と1の二進数で構成された街中を一台の人型戦車が練り歩く。

 その体は高いビルに挟まれてやや窮屈そうにしている。機種は最近量産されているM.Oという最新機。カラーリングは濃い緑のマルチカム迷彩、都市部ではやや目立つ色だ。

 全高は八メートル、重量は十トン弱、両肩にGAU-20(六銃身型連装機関銃)を装備した重装備のマッシブな機体。

 

「駄目だな不合格だ」

 

「教官?」

  

 モニターで生徒達の動向を観察していた教官がふとボヤいた。

 

「何故かわかるか? ミスターリコ」

 

「ミスです、くどいですよ。そうですね、まずカラーリングの選定ミスです。あれでは悪目立ちし過ぎて狙われ……あっ」

 

 最後まで言い切る前に件のM.Oの頭部が爆発した。

 

「うわっ、な、なんだ一体!? どこから!?」

 

 頭部にはメインカメラが搭載されているため、士官候補生達はまず目を潰しに掛かったのだろう。その効果は高く、パイロットは急に目の前が真っ暗になったためにパニックに陥っている。

 

「直ぐにサブカメラに切り替えない。減点(いち)

 

 なるほど、そういう採点方式か。莉子は今更ながらこれもテストの一巻なのだと気付いて辟易した。

 モニター向こうのM.Oは、脚の関節を的確に砲撃されてバランスを崩し、更にパニックに陥った所で、コクピットに張り付いた士官候補生がハッチを開いて直接パイロットを撃った。

 撃たれたパイロットは死亡扱いとなり、間もなく現実に帰ってくるだろう。

 残されたM.Oは、なんとそのまま士官候補生が乗り込んで起動した。サブカメラに移行し、更には無線機を傍受して戦車学校生達の動向を伺った。

 

(ああ、これは勝てないな)

 

 戦術に詳しくない莉子の目からしてもそれはわかった、まず先程のパイロットが一人で行動していた時点で駄目なのだ。士官候補生からしたら群れからはぐれた子鹿のようにみえただろう。

 

 他の面子もおおよそバラバラの動きをしている。一応陣形やら簡単な戦術は教練されているのに全くいかされていない。

 

「このシミュレーションも負けだな、君も次の模擬戦に備えて準備しておいてくれ」

 

「はい」

 

 間もなく見知った人達の悲鳴と怒号が聞こえてきたモニタールームを背に、シミュレータールームへと移動してそこに並ぶカプセルケースの一つを開け、身を横たえる。

 右手元のボタンを押すと自動でカプセルケースが閉じて、首輪が付けられる。その瞬間首輪の裏に仕掛けられた糸のように細い針が首筋に刺さり、チクリとした痛みが走った。頸椎に直接繋いで電気信号にダイレクトアクセスした証だ。程なく莉子の視界一杯に人型戦車M.Oのコクピットが映った。

 

 閉塞感の強い空間、計器類が壁を支配し、モニターの視界も決していいとはいえない。

 噂ではアニメでよく見る全天モニターが開発されているらしいが、いつ実現するのかは不明だ。

 

「香澄莉子、準備できました!」

 

 士官候補生と戦車学校生によるシミュレーションでの模擬戦、その第四戦目が間もなく始まる。

 

――――――――――――――――――――

 

 三連勝を決めて、四戦目に備えている士官候補生達に一つの知らせが飛ぶ。

 

「向こうは戦力を一つ追加したでござる」

 

 戦車学校側の変化をつまびらかに観察していた吉田からの報告に対して、士官学校側の指揮官であるニーナ・ロードナイトは即座に指令を飛ばす。

 

「でしたらこちらも一人追加します。石蕗、来なさい」

 

「かしこまりました」

 

 短い返事がインカム越しに聞こえる、数分後に士官学校の戦闘服を着用した石蕗が現れる。ゴワゴワしたアーミー服を華麗に着こなす様は流石イケメンというべきか。

 

「それでは戦術を変える事に致しますわ。石蕗と吉田は、履帯式に搭乗して指定したポイントで十字砲火のポジションをとってください。他は今まで通り一体ずつ戦車学校のM.Oを倒してください。難しいようなら石蕗と吉田を向かわせますわ。私はM.Oでバックアップを行います」

 

『了解!』

 

 士官候補生の声がハモり、僅かながら士気を高揚させる。

 三連勝しているとしても、決して油断はしない。彼等は知っているのだ、戦場では油断した人間から死んでいく事を。

 

 そして四戦目が始まった。

 

――――――――――――――――――――

 

「こちら片岡班、エリア六で都市型迷彩のM.Oを発見した。たった一機だけだが、他とは動きが全く違う、おそらく新しく加わった戦力だろう」

 

 人型戦車をすっぽり覆い尽くす程の高層ビルが建ち並ぶエリアで、一機だけで行動するM.Oがあった。

 装備はアサルトライフルとナイフだけの軽装備、装甲もかなり落としてあるらしく、全体的にスリムな印象を与える。恐らく重装備の時より三t近くはシェイプアップしていることだろう。

 

 そしてあまりにも無防備、不自然過ぎるほどに。

 おそらくは陽動だろう。もう少し様子を見よう、ついでに高所へ登り伏兵がいないか確認して……そう考えて移動を開始した直後、片岡は心臓を鷲掴みされたような、弓矢で射抜かれたような冷たい錯覚に陥った。

 

「まさか、見つかった!?」

 

 そのM.Oはこちらを見ていた。ありえない、見つかるヘマはしていない。フロア一つ挟んで遠目からの観察&なるべく高層に位置してメインカメラの死角を心掛ける。更には熱感知対策のマントを羽織る。

 ゆえに見つかる筈はないのだ。

 なのに、あのM.Oはじっとこちらを見ている。そしておもむろに戦車用アサルトライフルを構えて。

 

「総員退避ぃぃ!!」

 

 銃口から発射される数多の弾丸が壁を穿ち、フロアを貫通して片岡達を襲う。

 戦車用の弾丸なため、口径は通常の機関砲弾の約二倍はあり、あわせて威力もばかにならない。

 悪魔の如き蹂躙を受けた士官候補生達は身を屈めながら素早くフロアの奥へと退避する。数秒後、銃撃が止んだ。

 

「被害状況! 片岡左腕を負傷! 他は異常無し」

 

 片岡の左腕に『EMERGENCY』の文字が赤く光っていた。これはこのシミュレーション世界において、この部位は使えなくなった事を意味する。

 

「若宮異常無し」

 

「鈴原異常無し、内田は戦死」

 

 先程の攻撃で一人死亡した(あくまでシミュレーション、VR世界なので実際には死んでいない)ため、相手への警戒レベルを大幅に上げることになる。

 

「どうしてこちらの位置がバレた」

 

「明らかに只者ではない、ニーナに増援を要請してもらおう」

 

「そうだな、こちら片岡、増援を頼む」

 

 ザザとノイズが一つ入った後、直ぐにニーナの緊迫した声が無線機から響き渡る。

 

「申し訳ありませんが、こちらも! 交戦中で増援はできません!」

 

 よくよく耳を澄ますと、確かに爆発音や発砲音が途切れ途切れに聞こえる。

 やはりこの機体は陽動であった。偵察にきた歩兵を分断するのが目的だったのだ。

 

「現在六機の人型戦車と交戦中ですの、できればそちらだけで何とかして頂きたいですわ」

 

「わかった、善処する」


 ブチっと通信が切れて静寂が訪れる。決して油断していたわけではない、むしろ露骨なまでに動きの異なる一機に対して、慎重に慎重を重ねたぐらいだ。

 だが、今回は相手が一枚も二枚も上手だった。

 何故自分達の居場所がわかったのか、未だに答えは出ないが、とりあえずそれは置いておいて、この人型戦車を何とかする方法を考える。

 

「しかしあいつをどう倒す?」

 

「正面からでは無理だ、やはりどうにかして目を潰し……奴はどこだ?」

 

 若宮の発言でその場にいた三人がハッと当たりを見回す。窓以外で外の様子は分からない、しかし音が全くしないのだ。

 普通人型戦車は歩く時に足音を轟かせる、整地がされていない街中だと特に、今回はまさに整地されていないため普通は足音が嫌でも響く。


「止まってるのか?」

 

「そう思うか?」

 

「片岡! 若宮!」

 

「なんだ?」

 

「どうした?」

 

 窓の外を見回していた鈴原が、突如悲鳴に近い声を上げて二人を呼んだ。何事かと思い二人も窓際へよる、するとそこには。

 

「なっ!」

 

「いつの間に」

 

 アサルトライフルを構えたM.Oがこちらを向いて立っていた。

 

――――――――――――――――――――

 

「くっっそ負けたーー」

 

 フィールドの外(見た目は市街地のまま)にはじき出されるなり、片岡は悔しさのあまり叫びだして地面に倒れ込んだ。

 神経はまだシミュレーターに繋がれている。ただ戦闘フィールドの外に移動しただけだ。傍らには同じく死亡した若宮等が雁首を揃えていた。

 

「ちくしょう、何が起きたか全然わかんねえ」

 

「とりあえず記録見てみるか」

 

 頭上に浮いている画面には、人型戦車四機に対して善戦しているニーナ達が映っていた。

 

(二機も倒したのか)

 

 片岡は内心で関心しながら若宮が操作するモニターに目を移した。

 もれなく先程の戦闘映像が映し出される。高層ビルが建ち並ぶエリアを重装備のM.Oが闊歩している。

 

「俺達がビルの高層に辿り着くのはもう少し先か」

 

「ああ、少し倍速にするぞ」

 

 言って若宮は映像を一.五倍速にする。途端、不自然なまでに挙動がめまぐるしく変わって、何処か気分の悪さを感じた。

 変化があったのはそれから間もなくであった。

 M.Oのバックパックから小型の機械群が飛び出したのだ。

 

「機体から何か飛び出した」

 

「ズームしてくれ若宮」

 

 果たしてそれは、およそ一メートルに満たない小型の四角い箱であった。その箱は音もなく、羽虫のように飛び回り、高層ビルのいくつかに次々と入っていった。

 

「ひょっとして、ドローンか?」

 

「間違いないな、使い古された手だが。しっかりジャミング処理は施してあるうえに、カラーリングも薄暗い室内に溶け込めるようにチャコールグレーにしてある」

 

「という事は、奴はあらかじめ目ぼしい場所にドローンを設置していたという訳か」

 

 そしてドローンに気付かなかった哀れな士官候補生達は、敵の手のひらの上でいいように転がされていたことになる。今思えば、あのまま火砲を持って正面から攻撃すれば勝てたかもしれない。

 だが、不自然なまでに無防備な行動がかえって彼等の攻撃を控えさせる結果となった。

 それすらも計算どおりなら、きっと彼(または彼女)は立派な戦車兵となれる。もし計算ではなく、無意識の行動だとしたら、それはもう戦神の類である。

 

 モニターに映る人型戦車の姿を見て、片岡と若宮は自分達の未熟さを痛感した。

 

「完全に俺達の油断が原因だな、人型戦車がそんな小技を使うと考えなかった。それに、悔しいがあの人型戦車は対歩兵に効果的な装備だ。装備が少ないのもドローンを運ぶためだろう」


 若宮はモニターを操作しながら冷静に分析する。それを横目に片岡は「そういえば」と繋げた。


「最後の移動、奴はどうやって俺達に気付かれずに」

 

「ふむ、少しまわすぞ」

 

 若宮は倍速でモニターを早送りする。

 人型戦車が歩き、銃を構えて引鉄を引いたところでストップをかける。そこはちょうど最初に攻撃を受けた場面だからだ。問題のシーンはこの後だ。

 若宮は等倍速に戻してから再生する。

 謎は間もなく解決した。

 

「はぁっ!?」

 

「たまげたな」

 

 片岡と若宮は次々と驚きの声をあげる。それだけ二人にとっては信じ難い光景だったのだ。

 人型戦車はまず地面に両膝を付いた、そして両手も、そのままゆっくりと動き出す。

 

 つまり人型戦車でハイハイをしているのだ。赤ちゃんのように。

 

「確かにこの方法なら音もあまりたたないだろう」

 

「にしてもこんなプライドもへったくれもない手段をとるとはな、カッコイイじゃねえかよ」

 

 片岡の中ではこの人型戦車のパイロットに対する評価が鰻登り……否、鯉の滝登りの如く上がっていっている。

   

 ふと、思い出したように片岡は、未だ戦闘が続いているニーナ達へと意識を向ける。

 頭上のモニターではちょうど吉田の履帯式が撃ち抜かれた所が映った。

 

「あっ、吉田が死んだ」


 片岡が間抜けな声をあげた。

 状況は吉田が死んだ時点で、二対一、士官候補生側が有利となっている。

 石蕗の履帯式戦車の砲塔が火を噴く、砲弾が発射されて、それは戦車学校の人型戦車に突き刺さって爆発する。同時に、石蕗の履帯式戦車も爆発した。石蕗が撃つのとほぼ同時に、人型戦車も肩の六銃身型機関銃を撃ったからだ。

 

「石蕗も死亡か」

 

「つまり」

 

 ニーナと例の人型戦車が一騎打ちをするという事だ。三対六からよくここまで持ち直したものだ。

 機体の装備としてはニーナに分がある、しかしニーナは先の戦闘でいたく消耗しており、機体の損傷もそれなりに目立っている。

 対する人型戦車はダメージこそないものの、装備が対歩兵のものであるため決め手に欠ける。

 

 タイマンの図式が出来上がってから数分後、ついに両者は相見える。

 場所は変わらずニーナ達が六体の人型戦車を沈めた地域。片岡達がいた高層ビル群とは違って、人型戦車とほぼ同じ高さのビルが建ち並ぶ。

 

 最初に行動に移したのは戦車学校側だった。歩兵戦で見せたドローンを使ってニーナを探し出そうとしている。ビル群は身を隠すのに最適と思いがちだが、その実通り沿いにしか移動できない人型戦車にとっては、隠れ場所を特定されやすい、つまり索敵能力に長けた方がアドバンテージを取ることができる。

 

 今回は戦車学校側が先制攻撃を仕掛けた。

 ドローンでニーナの居場所を特定した後、ビルごとその場所に向けてアサルトライフルを撃ちはなった。当てる事を考えない明らかな牽制。

 その間も戦車学校の人型戦車は移動して回り込もうとしている。

 

 ニーナはビルを盾にしながらジリジリと移動、付近を飛び回るドローンを撃ち落としてから駆け出した。その先はT字路になっており、ミーナから向かって右側からは、今まさに戦車学校側の人型戦車が歩いてきてるところだった。

 走る勢いを殺しつつ、T字路に出た途端に右を向いてアサルトライフルを放つ。

 狙い通りニーナの弾丸は人型戦車へと命中する。戦車学校側の人型戦車が、盾代わりに使用した無人の人型戦車にだが。

 

「味方機を盾に……勝つための執念が凄いな」

 

「そうだな、俺はああいう奴と一緒に戦いたいぜ」

 

 片岡の評価は増す増す上がるばかりだ。

 戦闘はまだ続く、戦車学校側は、盾にした人型戦車に隠れるようにしてアサルトライフルを撃つ。ニーナは素早くビル影に隠れる。

 戦車学校側は盾代わりの人型戦車を捨てて駆ける。

 ニーナもそれを確認したのか、ナイフを取り出し、タイミングを計って飛び出しつつ近接戦闘に持ち込んだ。

 ニーナの突き出したナイフを戦車学校側はアサルトライフルで受け止め、同じくナイフを突き返した。ニーナもアサルトライフルで受け止め、そして足で腹を蹴った。

 ヤクザキックである。

 

 よろめく戦車学校側の人型戦車の隙をついてアサルトライフルの引鉄を引く、しかし先程ナイフを受け止めたせいか故障していた。

 仕方なく銃を捨てて、腰のサイドポーチから戦車用拳銃を取り出して弾丸を放つ。

 しかし拳銃を取り出してから構えるまでの数秒で持ち直した戦車学校側は、隣のビルを破壊しながら中に潜り込んで、ギリギリのところで銃撃を交わす。そして片手で瓦礫を掴んでニーナへと投げつける。

 当然のように避けるニーナ、その隙にビルから飛び出して、タックルを仕掛けて再び接近戦へと持ち込む。

 

 ニーナもそれは読んでいたのか、銃床で人型戦車の頭部を叩きつけていなす。戦車学校側の人型戦車はそのまま地面に倒れる、しかしその勢いを利用して脚を蹴り上げてニーナの右手を狙う。

 ニーナは再び拳銃を構えていたが、蹴り上げられた脚に拳銃を弾かれてしまった。

 戦車学校側はすかさず脚を下ろし、その反動のままに上半身を跳ねるように起き上がらせながらナイフを取り出して、それをニーナのコクピットへと深く刺した。


 そしてニーナの死亡が確認され、四回戦は終了となった。

 

――――――――――――――――――――

 

「完敗ですわ!」

 

 フィールド外に出たニーナが最初に口にした言葉がそれだった。

 

「けど結構いい勝負してたじゃねえか」

 

「それゆえに悔しいんですのよ」

 

 余程悔しいのかその場で地団駄を踏む。

 片岡はそれをやや冷めた目で眺める。

 

「ふーん、なあ若宮、さっきの奴の名前わかるか?」

 

「ああ、『香澄莉子』っていうらしい」

 

「女かよ、たまげたな」

 

「香澄莉子、覚えましたわ! 次は絶対に負けません!」

 

――――――――――――――――――――

 

 戦車学校側の陣地では、教官によるお叱りが行われていた。三連敗した挙句、四回戦は香澄莉子を除いて全滅という体たらく、怒りたくなるのも無理はない。

 香澄莉子はそのお叱りの対象外なため、外れた所で大きく息を吐いた。

 

 頭によぎるのは先程の戦闘、正直勝てたのは運が良かったとしかいえない。相手は連戦で消耗していた上に、こちらは軽装備といえど無傷。

 次の戦いでは当然歩兵も対策を練ってくるだろう。

 流石は士官候補生である。不意打ちでしかまともに優位となれない。

 

「まっ、だからこそ面白いんです」

 

 これは実戦ではない、怪我もなければ死ぬこともない、スポーツのようなもの。ゆえに香澄莉子としては座学よりも遥かに楽しいものだった。

 五戦目は一時間の休憩をとった後に行われる。

 

 香澄莉子は今から楽しみで仕方ない。

 

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