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嵐の前の静けさ?(ゆあ)

よろしくお願いします。


皆さん、こんにちは。

母方祖父母と同居が始まりました。ゆあです。


おじいちゃん、おばあちゃんは普通に良い人でしたよ。

人生の始まりがハードモードだったせいで、ここでも実はなんかあるんじゃ無いかとちょっとドキドキしてたんですけど、ね。


おじいちゃんは、とある商社の課長さんで、おばあちゃんは専業主婦でした。

何しろお母さんが若いので必然まだ2人とも若いわけで、おばあちゃんに至ってはギリ40代でしたよ。

性質は実直穏やか。

正直者はバカを見るけど、それすらも笑って許しちゃうような本気で善人でした。


で、孫2人にデレデレです。

帰ったら、バッチリ子供部屋まで出来てましたよ。

元々、子供好きで沢山欲しかったのにお母さんしかでき無かったそうで、大切に育ててた娘からの爆弾カミングアウトにパニックしてるうちに家出&行方不明。

やっと見つけたら2人も子供が増えてた。万歳!

……って、うん。

さすがあの母親の両親。なんかズレてる。


まぁ、2歳児に1人部屋なんていりませんよ〜。って事で、枕とうさぎさん抱えて速攻兄の部屋へとお引越ししたわけですが。


暖かい部屋に食事。

何時でも差し伸べられる優しい笑顔と手に、最初は警戒心バリバリだった兄もようやく絆され、母親も落ち着きを取り戻し、私もホッと一息ついた頃。

兄が小学校へと通い出しました。


………暇です。

兄は学校でいません。母はバイトを始めてこれまたいません。

おじいちゃんも当然仕事でいないし、おばあちゃんは主婦業忙しそうで邪魔するのも申し訳ないですし。

かといって、まともな大人であるおばあちゃんの前で、前の家みたいに家事を手伝うわけにもいかないし……。だって、はっきり言って2歳児としては異常でしょ?


結果、絵本を眺めてみる。お絵描き書きなぐり。ボールコロコロ。

中身アラサー女には退屈極まりない生活が………。

テレビ見るにも、ワイドショー凝視する2歳児とか……ダメだよね、やっぱ。

おばあちゃんはあんまりテレビ見ない人らしく、日中暇な時は趣味の園芸&手芸に勤しんでるんだよね。

あ、ちなみに入院中にもらったウサギさんも手作りでした。

おばあちゃん、すごい!


ま、不幸中の幸いか子供の体はとにかく眠い!

しばらく遊んでると、すかさず眠気が襲ってきます。で、本能に逆らわずおやすみなさいしてるうちに、兄が帰ってくるって感じです。




本日は、おばあちゃんと共に裁縫のまねごとです。

って、言っても当然危ないからと普通の針はもたせてもらえません。

暇を持て余して何かやりたがった私におばあちゃんが用意してくれたのは、なんと毛糸。

毛糸用の針があるんですよ!みなさん知ってました?私は知りませんでしたとも。

針先が丸くてデッカいの。


それに毛糸を通して、布の代わりにおばあちゃんがササッと平編みで用意してくれた四角い毛糸の布をチクチクチク。

おばあちゃんが面白がっていろんな色で編んでくれた5センチ四方の毛糸布をつなげていきます。

幼児の指はなかなかイメージ通りには動いてくれないので、いい訓練ですよ。


「上手ねぇ、ゆあちゃん。何にするの?」

ニコニコ笑顔で見守ってくれるおばあちゃんにようやく4枚繋がって少し大きな四角になった物を掲げてみせます。

「カバンよ。に〜にあげゆの」

まぁ、先は長そうだけど、暇だしね。

パーツ作りはおばあちゃん担当なので少し申し訳ないけど、楽しそうなので良しとしよう。


「あら〜。きっとお兄ちゃん喜ぶわねぇ」

「がんばゆ!」

拳を握って宣言すれば、パチパチと拍手をされました。

「じゃぁ、毛糸だけだと強度が弱いから、内側に布で補強用バック作ってもいいかな?」

おばあちゃんからの提案に、ちょっと考えてから頷く事にします。


確かに毛糸だけだと、重い物入れたらデローンって、なっちゃいそう。

本当はそこまでしたいけど、多分この手じゃむりだし、ここは甘えときましょう。

おばあちゃんと共同で作成してプレゼントも楽しそうですし、ね。


そうして、兄の居ない暇な時間は潰れていくのでした。

チクチクチクチクチクチク。



ちなみに1ヶ月かけて完成した毛糸のトートバッグをプレゼントしたら兄はとても喜び、母親には自分も欲しいと拗ねられました。

で、再びおばあちゃんとの共同作業が始まったのでした。

ちゃんちゃん。








読んでくださり、ありがとうございます。

ほのぼの日常、です。

祖父母は真面目に良い人たちです(笑)


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