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中学生になりました⑤

短いです。

皆さん、おはようございます。

只今、朝のジョギング中の結愛です。

体力作りの為に何気なく始めたジョギングですが、未だにまったりと続いています。


コツはどうやら何が何でも走る、では無く、自分のペースでノンビリと、だったみたいです。

私の場合、雨の日は休むし、予定があって忙しい日も無理しません。

だけど、朝はいつもの時間に目が醒めるし、それで窓から外を見てお天気だとうずうずするので、基本、合ってたんでしょうね〜。


え?記録?

うん。体力はつきましたよ?体力は。


毎日同じコースを走ってれば、自然と顔見知りもできてきます。

ノンビリと歩くおじいさん。

同じようにジョギングする人たち。

ご主人様と嬉しそうに尻尾を振って歩くワンコ。

すれ違う時に挨拶すれば気持ち良い笑顔が返ってきます。


そして、最近の楽しみ。

「キャベツ〜、おはよう!」

ジョギングコースの中にある河原公園で、尻尾を振って待ってくれてる黄金色の大きなワンコに飛びつきました。


ふんわりと長い毛並みが気持ち良いです。

耳の後ろにグリグリと顔を押し付けると、パタパタと大きく尻尾を振ったワンコに「おかえし」とばかりに押し倒されました。


ベースはゴールデンレトリバー、の大きなワンコはキャベツ君と言って、この公園で仲良くなりました。

近くのおうちの子で脱走してきた所を知り合ったんです。

お水を飲んでたらふらりとやって来て目の前にお座りされまして、お水をあげたら仲良くなりました。


飼い主はキャベツ農家のおじいさんで、名前の由来はそこからだそう。

ゴロンと転がったお腹を撫でていた所に探しに来られて、「同じ毛並みだから仲間と思ったんだろう」と笑われました。

普段は他所の人にはなかなか懐かないそうです。


それ以来、ジョギングの時はかなりの高確率で一緒になるので、存分にモフらせてもらいます。

それからお礼に、周囲を一緒に走ります。

おじいさんは年なので、散歩には連れてくけど走ったりできないそうで、キャベツ君は運動不足になると勝手にお散歩に出ては走り回っていたそう。


ノーリードで大型犬が走ってるといつか通報されるのではとヒヤヒヤしていたおじいさん。

どうにか脱走をやめさせようといろいろ工夫したそうですが、賢い子なので、すぐに攻略されてのイタチごっこだったみたいです。

私と一緒に走るようになって脱走がなくなったと感謝されちゃいました。

私も、1人で走るより楽しいので大歓迎です。


「じゃあ、行ってきます」

存分に転げ回ってモフモフを堪能した後、おじいさんからリードを受け取って走り出しました。

河川敷をぐるりと走ってくる間、おじいさんは公園のベンチでノンビリ待っていてくれます。

いつものコースを走っておじいさんにキャベツを返し、お家に1人で戻るのが最近の私のジョギングの流れなんです。


「気持ち良いねぇ、キャベツ」

「わん!」





同じ色彩をまとった美少女と大型犬が颯爽と駆け抜ける姿が朝の風物詩の1つになっているのを、結愛は知らない。


「今日も良い天気だなぁ」

散歩やジョギングの人達を眺めつつおじいさんは、空を見上げてノンビリとタバコをふかした。







読んでくださり、ありがとうございました。


ジョギング、ちゃんと続いてるんだよ〜な、お話です。


ご主人の横を尻尾フリフリ楽しそうにお散歩しているワンコって可愛いですよね〜。

良く、指くわえて眺めてます。癒しです。

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