遠足に行こう♪④
久しぶりの投稿です。
しかし、お話的にはちっとも進んでいませんm(_ _)m
みなさんこんにちは。ゆあです。
現在、両手をしっかりと愛梨ちゃんと陸斗君につながれています。
どうやら、私がいない間かなり心配したらしく、離してくれません。
て、いうか、愛梨ちゃんそれ、手をつなぐというか腕にしがみついてますから。かなり歩きづらいんですが、離しては……くれないですね、そうですね……。
ちなみに、見守りたいのはずの兄の距離も近いです。
後ろついてくるっていうより、一緒に歩いてますよね、それ。
まぁ、洸夜君が1人になっちゃうより良いんでしょうけど。
少し呆れ顔の洸夜君が唯一の常識人みたいな…….。
なんか、すみません。
ちなみに私がはぐれた後、みんなは無事に鬼さんから逃げ延びたそうです。
無事に次のチェックポイントにたどり着いた所で、待っていてくれました。
次のチェックポイントまでは『歌いながら歩こう』でした。
知っている童謡を次々に歌いながら歩きます。
みんなで声を合わせて歌うとなんだかもっと仲良くなれた気がして楽しいですね。
そういう効果を狙って設定しているんでしょうか?侮れませんね、小学生。
姿は見えないものの、遠くから幾つもの歌声が聞こえてきます。
結構、このエリアにも人が居るんですね。
「次なに歌う?」
「ずっと歌い続けるって結構大変だねぇ」
繋いだ手をブンブン振りつつ、次の歌の吟味です。
確かに、ちょっと喉も渇いてきました。
「止まって少し休憩するかい?上位狙う気が無いならそれでも良いと思うけど」
兄の提案に1年生組みんなで顔を合わせます。
「いまさらあせってもしょうがないし、そこ座らない?」
道から少し外れた所に小さな東屋がありました。
「だね。喉かわいたし」
陸斗くんの提案にみんなが頷き、ポテポテと東屋の方に足を向けました。
丸木を組み合わされて作られた東屋は小人さんのお家みたいで可愛いでした。
「おやつ食べよう」
それぞれ座り込んでリュックをごそごそ。
私のリュックは預けてて、うさぎさんリュックにはもともと道具が入っていたので、駄菓子類は置いてきちゃったんですよね。
一応、クッキーは入れてきたんですが……なんだか、出しづらいです。
だって、みんな如何にもなチョコや焼き菓子が………。
「ゆあちゃん、このチョコ、美味しいよ?」
迷ってリュックを抱きしめていたら、愛梨ちゃんが自分の前にあったお菓子を渡してくれました。
遠足のオヤツに箱入りのプラリネ……。
聞いてはいたけど、世界が違いますね。
あう……。
「ゆあ、僕の方出すかい?」
迷っている私に気づいて兄が苦笑と共に申し出てくれました。
一緒に作ったので、兄も同じ物、持ってるんですよね。
でも、それは兄が友達と食べる為のものなはずなのです。
せっかく、兄が押してくれた背中。
女は度胸です!
「あのですね!クッキー、焼いてきたんです。良かったら………」
可愛くラッピングしたクッキーの入った箱を思い切ってみんなの前に出しました。けど、どんどん勢いがなくなって尻つぼみになっていく私の手元を覗き込む様にした愛梨ちゃんが歓声をあげました。
「わぁっ!ゆあちゃんが作ったの?すごぉ〜い!食べていい?!」
そう言って、返事も待たずにチョコチップのたっぷり入ったクッキーを取り上げて齧りつきました。
「あっ、ズルい!僕も!」
先を争う様に陸斗くんも手を伸ばし、1つとって口に放り込みます。
「「美味しい〜!!」」
そうして、2人してにっこりと笑顔で叫びました。
「すごいや、ゆあちゃん」
「ほんと!お店のやつみたい」ニコニコ笑顔の2人にそう言われて、気負っていた心がほっこりとあったかくなりました。
「俺も、食べたい。これ、何味?」
「あ、それ、チーズです」
クッキーの箱を覗き込んで尋ねる洸夜くんに答えると、いそいそとチーズ味を食べ、にっこり笑いました。
洸夜君、甘いものあんまり好きじゃ無いんだろうなぁって思ってたら、大当たりだったみたいですね。
後で、うまい棒を勧めてみましょう。
「良かったね、ゆあ」
いつの間にか背後に立っていた兄がよしよしと頭を撫でてくれました。
「はい。お兄ちゃんが、教えてくれたおかげです」
振り返ってお礼を言えば、笑顔が返ってきました。
その後、みんなのおやつもしっかり分けてもらって、楽しい休憩時間は過ぎて行きました。
有名チョコ店のプラリネ、本当に美味しかったです。
読んでくださり、ありがとうございました。
どうにも難産で、なかなか文字が生まれてきません。
チョコはまだ、春先なので溶けずにセーフ、って事で。
駄菓子類がどう受け入れられるのか、ちょっと悩み中です。