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イジメイクナイ!2.5

お兄ちゃん視点です。

なんで私が書くとどこか残念な感じになるんでしょう……。

小学校で、僕はどうやらいじめのターゲットにされてしまったらしい。

入学式から隣の席の奴がやけに話しかけてくるなぁと静観してたら、どうも生意気だと目をつけられてしまったようだ。


仲間はずれに聞こえる悪口。

たまにわざとぶつかられたり……。

特に気にもならないから放っておいたんだけど。


それが悪かったのか、いつの間にか危害を加えようとする人間達に年上の子が加わり出し、直接的な暴力が始まった。

最初に始めた同じクラスの男の子が、自分の手を離れ大きくなっていく事態に蒼くなっていた。


って言っても、所詮学校にいる間の更に昼休み等の僅かな時間。

チョット痛いくらいで、やっぱり対処するのも面倒だった(後にその思考回路を母さん達に泣かれて反省する事になるのだが)


痣や擦り傷を作って帰る僕を心配してべそをかくゆあが可愛かったてのもチョットあるんだけど。





そんな事を考えていた自分を殴り殺したい事件が起こる。


僕の心配をしたゆあが小学校に来てしまい、囲まれて危害を加えられていた現場に突撃してきたのだ。


小さなゆあは勿論あっさり返り討ちにあってしまったんだ。

悪かったのは相手も子供で力加減ができていなかった所。

振り回されたゆあは、勢いが止まらずコロコロと転がって壁に頭をぶつけてしまった。


グッタリするゆあに、それでも反省せず、間に入ってくれた年上の女の子にまで暴力を振るおうとする姿にプッツリと何かが切れた。


気がつけば、いじめっ子達はうめき声をあげて座りこんでいた。

(あぁ、やっちゃった)

ため息をつきたい気分。


(暴力に頼るなんてあいつらと同じだ)

僕やゆあにひどい事をした大人達。

よぎる影に眉をしかめてから、頭を切り替える。

反省は後でしよう。

今は、この状況をどうにかしなきゃ。


僕はぐったりと倒れているゆあに駆け寄った。




結果として。

ゆあは頭を強くぶつけたせいで、中で出血してて開頭手術する事になった。

予想以上の大事になって、いじめっ子達は泣きはらした目で親と共に謝りに来たけど、そのうちの何人かは瞳の奥に不満が隠れていた。


こいつら多分反省なんてちっともしてない。

素直なゆあはニコニコしてたけど、僕は内心要注意レッテルを貼っていた。

少なくとも、今後こいつらをゆあに近づける事がないようにしようと心に誓う。


それから、ゆあが入院してる間に、お祖父ちゃんと「男同士の話」をした。


僕のやり方じゃ本人は楽でも(なにしろ何もしてないしね)、今回みたいないざと言う時に大事なものを護れない。

多少面倒でも、長い目で見れば味方を増やしていく事は大事だ。

もっと、広い目を持って要領よくやれ、要約すればだいたいそんな感じの事だった。


正直、7歳児にするにはどうかと思う教育だと思うけど、僕的にはしっくりきたから良しとしよう。




考えた挙句、僕は誰からも好まれる人物像を作り上げる事にした。

ゆあに安心してもらおうと、某アニメの主人公みたいな存在を目指すよ、といえば微妙な顔をされた。


あのまんまだと僕の容姿に合わないので、もう少し控えめに、こんな感じの方がいいと童話の王子様を指差された。

……女の子って王子様好きだよね。


まぁ、いろんな人に好かれそうな要素を取り入れていったら、よく分からないけど周りに人が増えたしみんな笑顔なので、これでいいんだろう。


ちなみに、クラスで最初に僕を虐めてた男の子とは和解して、今では1番側にいる友達になってるんだから、世の中って不思議だよね。

まぁ、彼には貸しがあることだし、いろいろ頑張ってもらおう。




イジメは良くない。

平穏な日々が1番、だしね。



読んでくださりありがとうございました。


兄が確実に腹黒の道を……。


祖父「ちょっ!違う!友達大事だから、面倒くさがらずにちゃんと話してみなさいって言いたかっただけなのに(泣)」


今日でストックなくなったので、これから不定期になると思います。m(_ _)m

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