奴隷商の末路
短めです。
※6/27に編集
「失礼しまーす」
呑気な餓鬼のような声が聞こえ騒いでいた中の一人が扉へ向かう。
「ああん?なんだてめぇはっ…」
「死ね」
彼の手には青色に輝く炎の剣が握られていた。本来ならば燃えるはずなのに凍りついていく体。男達はその光景を見て絶句し、逃げ出そうとした。が、
「ガーデン:薔薇の城:発動」
シュルシュルと伸びてきた蔓に絡まり、逃げられなかった。うち何人かは剣などで斬りつけ逃げ出そうとするも植物の硬さではないそれに、なす術もなく拘束された。
「お、おい、ガキ。何が欲しい」
「何が?」
「な、なんでもくれてやるよ」
リーダーと思われる男に交渉されたが、命乞いする気が見え見えなので、
「えと、それじゃあ」
息を飲む男達。
「あなた方全ての命をください」
そう言ってガーデン:薔薇の城:の効果、《猛毒》を発動させた。元々はつけるはずではなかったが、綺麗な薔薇には毒があるとチラッと聞いたことがある(デマかもなぁ)ので、なぜかついたものだった。
「ぐっぐああ」
「はひぃーひぃー」
「あぎゃああああ!」
毒の種類は様々なようだ。まあ、べつにいっか。死んでもいい奴らだったし。ていうかこっちに来てから殺伐としてんなぁ。悲しいことだ。
と、こんな感じで奴隷商を殺していった。
「次は、冒険者達かめんどくせぇ。…平穏を得るなら仕方ないか。危険因子は排除、だな」
次回は長めに作ります