表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死んだら最強魔術師に転生しました  作者: 明けの明星
第1章〜魔術師への道〜
4/43

魔術師、5歳になる。

少し早いですが5歳です。赤ん坊の頃のことは後々過去の回想シーンで書きます。

5年経って、最近気づいたが、俺のフルネームは『アルヴィン=カラミティ』と、いうらしい。アルヴと言っていたが略したのだろう。母は『レーティア=カラミティ』、父は『スティエル=カラミティ』、メイドの『カティ=ウェルナ』カラミティが家族名で相当名の高い貴族…みたいだ。そこに生まれた長男が呪いで死にかけた、というのはすぐさま伝わり、調べた結果暗殺者が仕向けられていた。もちろん死刑、それも拷問された後でだ。

「母様〜、母様〜どこですか〜?」

生まれた時からインプットされてたし、言葉は楽だった。

「アルヴ、どうしたの?」

レティは優しく微笑みこちらを向く。

「魔法を見せてください」

自分はある一つの事柄が気になっていた。そう!魔法だよ!気になるよ、どう使うのか。それを知れたらいいんだけどね。

「じゃあ、ちょっと外に出ましょうか」

そう言って本をパタリと閉じ、手を繋ぎ外へ出る。館から少し離れたところで止まる。

「じゃあやるよ〜。ちゃんと見ててね?」

その言葉にコクっと頷く。その返事にレティは微笑みを返し、魔法を発動させる。

「アルヴに見やすいように…"ニブルヘイム"」

レティの手からフワッとした雪が出現した直後、猛吹雪が発生し、辺り一面を鋭利な氷原となった。

「あらあら、ちょっとやりすぎちゃったわねぇ…」

「母様、凄いです!」

その圧倒的な魔法に興奮した。自分も使えるようになる、とわかったからだ。

「アルヴが喜んでいるしいいのかしら、いいわね」

その光景を放置し家に帰る。魔法について多少わかった。魔法と魔術の違いは詠唱か、陣を使うか。魔法は楽々使えるが、魔術は最早使い手がいないとまで言われている。それだけ管理と使い方が難しいらしい。…、かんた…。

魔力についても感知でき、動かせるようになった。例えは見つかんないな、謎な感覚だった。

最近は動かすだけでなく、魔法に変える練習をしていて、初級の"ファイア"を浮かべていた。2〜30個位かな。詠唱?知らない子ですね。魔法の発動には集中すればいいだけなので、一個、また一個と増やしていったが、限界が見えたのでやめた。集中を途切らすだけでなくなってくとか便利すぎる。と、そこで気配に気づいた…。

「ア、アルヴ?」

母様だった。俺はあっ、どうしようと思ってたんだが…

「すごいわ!生まれた時の魔力にも驚いたけど初級とはいえ、ファイアをあんなにたくさん浮かべるなんて!かなりの集中力ね、さすがアルヴよ!」

うん、心配要らんかった。褒め倒し、頭を撫で撫でしているレティはほくほくしていた。だけど、胸で窒息するって、乳圧死とか洒落にならんよ。もごもご動いて頭を胸から外すことに成功した。

「ぷはっ、かっ、母様。ちょっと、苦しいです」

母様の驚きようからするに凄いらしい。


「普通の人は2〜3個浮かべるのにも必死なのに、さらっとやっているなんてさすが私の子よ〜!」


ん?2、3個?あるぇ〜?

「母様、どうしてそれくらいなのでしょうか?」

「私は8個はいけるわね。どうしてか?それは魔力量、そして魔力の動かし方よ。アルヴは魔力の動かし方が独特ね。すごく安定してるわね」

俺の魔力の動かし方はは一定速度で動くボールを自分を中心にくるくる回す、というのを常にやっていたのでイメージしてない。

「魔力量が入っているのは維持するためですね?」

「そうよ、さすがね、アルヴ。」

撫で撫でしてもらい、えへへと笑う。その直後、母様が倒れた。

「はうっ!」

「母様っ!どう…」

微笑みながら倒れている、あれ、おかしいな。どうしたんだ?そしてその後メイドが早歩きで来て母様を担ぎ、

「ああもう、奥様、母親なのですからアルヴ様にみっともないところは見せないでくださいな」

「ええ、…済まないわね、ちょっと可愛すぎよ…」

よかった、病気とかじゃなくて。で、倒れた原因なんだ?わからないな。メイドのカティさんにも聞いたが

「可愛いですね…」

と誤魔化された。ちくせう、どうして教えてくれないのか。僕には訳がわからない。

「まあいっか。ちょっと遊び行ってきまーす」

「気をつけるのよ〜」

これだけで済むようになってきたのは、良かったなあと、思う。昔は呪いで殺されかけたこともあり、すっごい過保護だった。騎士数十人が常に護衛してるって…、騎士の人たちも満更じゃなかったみたいだけど。

着いた場所は岩石の薔薇に覆われた所だった。

「:オープン:」

すると、するする薔薇がひいていく。今は俺の声にしか反応しない。


「"薔薇の城ローズ・オブ・キャッスル"は正常、と」


これは、創作した魔術、「薔薇の城」防御だけでなく攻撃にも使えそう。

中に入ると広々とした空間が広がる。魔法や魔術の練習をしていた所だった。

魔法の練習をしていて、ニブルヘイムの一歩手前、上級のコールドヘルは使えたがどうやっても超級のニブルヘイムは使えず苛立った。

「なんでだ…、なんで使えない…?」

S級の魔法を使おうとしても霧散していく魔力。1時間経ち、諦めた。魔術の練習でもしてよう。

…で魔術の練習してるんだけど見事に大成功。驚きである。召喚は無理だった。イメージが湧かないな。何を召喚したいのかもさっぱりだ。創作した魔術は楽に使える。

…そういや、魔法陣一回書いた後魔法陣を介さなくても発動できてる?

ん?おかしいな?さっき使った魔術、鮮明に見えるな、まさか想像で使え…てる?

あ、凄い事実発見したわ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ