告白とすき焼きと・・・
サブタイトル、思いつきません(笑)
ほぼテキトー感満載でございますね、フフフ
タイトルからして速攻の思い付きですから
・・・すいません
昼休み。
体育の件で恨み言をブツブツ言っているお隣さんが煩くて、仕方なくジュースを奢ってやった。「昼飯奢れ!」なんて叫んでいたが母さんに言いつけてやる、と脅したら大人しくなった。
弁当派ではない僕達は勿論食堂に向かう。
ん? ラブレター? 昼休みの最初、などと書かれてあったワケではないし、いつ行ってもいいだろ。だからゆっくり昼ご飯を食べてから向かう事にするのだ。腹が減っては何とやら、だ。
まあ、行かないという選択肢もあったんだが、なんか後々メンドーな事になりそうなんで、スッパリお断りしとこう。
と、いうワケで屋上。僕は兄友と対峙していた。
僕より一つ上の中学三年生、のハズだが・・・見えないって・・・。
どんだけ高いんだっ、て叫びたいほどの身長に、ガッチリしたがたい。顔は・・・まあハンサムの部類には入ると思う。
・・・僕にとっては羨ましい限りだよ・・・。
軽くたそがれていると、顔を真っ赤にした兄友が上擦った声で
「一目見た時から好きだった。俺と付き合ってくれ!」
そう言うとガバッと頭を下げてきた。スゲー、頭下げてやっと僕と同じ目線・・・。さすが大男。
・・・さて、そろそろ避けていた話題を暴露しようか。みんなももう気付いているだろうケド、僕は中学二年の男子の平均身長よりひ・・・ひ・・・低いのだ~! うわ~! 認めたくね~! この世には神も仏もないのかぁ~!
・・・コンプレックスにより海よりも深く山よりも高く傷付いた心を持て余していると、返事がない事に焦れた兄友がチラリと見上げてきた。
うお、上目遣い。
女の子がすれば可愛く見えるんだろうなぁ。でもこんな大男にされるとなんかゾワッと背中に悪寒が・・・。
「えっと・・・一応訊きますけど、僕が男だって知った上で告白してるんですよね・・・?」
「ああ。男だって知っても忘れられなかったんだ。だから―――」
「お断りします」
また好きだ、とか言われる気がしたので言葉を遮るように言う。最初から断るつもりだったし、タイミングなんて気にしなーい。とっくに慣れっこなので(断る事がね・・・)あっさりキッパリしっかり断った方が相手の為だ。
「僕はノーマルで男と付き合うつもりはありません。だから他を探してください」
兄友はふられたショックからか、頭を下げた状態のまま呆然としていた。・・・どうでもいいが、腰が痛くならないのかね? あの体勢・・・。
踵を返して階段を降りようとした時、チャイムが鳴った。急がないと間に合わないな。
微動だにしない兄友をチラリと一瞥し、僕は教室に向かって歩き出した。
放課後。
用事があるという変人と別れ、僕は一人帰路についていた。一緒に帰ろうと誘う者は結構いたが(例によって男子・・・一度くらい女子に誘われたいよ・・・)全て断った。色々メンドーになりそうだし。
自転車を軽快に走らせていると、前方から買い物袋を提げた母さんの姿が。
「母さん」
「あら、お帰り。今日は渡部君は一緒じゃないのね」
ああ、そんな名前だったっけなぁ・・・。
「用事があるんだってさ。そんな事より、今日の晩ご飯何?」
「今日はすき焼きにしようと思って。父さんが早く帰ってくるって連絡くれたから」
「珍しいね。でもすき焼きなんて久しぶりだ」
「奮発していつもより高いお肉買っちゃった!」
嬉しそうに艶やかに笑う母さんは、やっぱり美人だ。それに似ているって事は、世の男どもは僕に、今のと同じ感動を覚えているという事か? いやいや、僕は男なんだからここまでの事は・・・。
などと考えているとあっという間に僕ん家に。
母さんはニコニコしながら台所へ。僕は着替える為に自分の部屋へ。
世の良い子というものはここで母親の手伝いをするのが基本なのだろう。だが僕は料理に関しては何もしない。だって、料理が趣味の母さんは少しでも手伝おうとすると普段のお淑やかさはどこへ行った! とばかりに怒るんだよ・・・。だから僕の仕事は皿洗いデス。たまに洗濯や掃除を手伝う事もあるケドネ・・・。
部屋でゲームをしながら時間を潰していると、玄関から物音がした。父さんが帰ってきたみたいだ。
「お帰り」
ゲームを中断して出迎えると、僕の顔を見て鼻の下を伸ばした(比喩ではなく本当に)父さんが「ただいま」と言ってきた。いつも仕事では気難しい顔してるクセに、家ではデレデレしちゃって・・・。
以前ならここでテンション高めのハグが襲ってきたのだが、最近はあまりない。勿論僕が脅しておいた(一週間口きかないとか)からだが、時々我慢できなくて身を乗り出してきた時には最終兵器を使う。どうやら今日は我慢の限界を超えたようなので、ポケットに入れていたブツを取り出した。
「ホイ」
「うおっ!」
それを顔の前に突き出すと、父さんは慌てたように手を伸ばしてきた。だが僕はサッと後ろに隠して自分の部屋へ駆け上がる。ここで追いかけて来ようものなら、「何で私にはただいまって言ってくれないの?」と母さんが拗ねるので、父さんは泣く泣く引き下がる。
僕の最終兵器。それは僕がまだ赤ちゃんだった時の写真である。母さんに似たんだからまあそれは可愛らしい(父さん談)赤ちゃんだ。
僕は母さんに協力してもらってアルバムから僕の幼い時の写真だけを抜き取って隠したのだ。母さんには素直に見せるケド、父さんには見せてやらない。こういう時の切り札には打って付けだろ? ・・・もともとこの為に隠したんじゃないんだケドなぁ・・・。
変人がヨダレ垂らして見てくるもんだからそうしたのに、こんな使い方があるとは驚きだよ、うん。・・・泣くもんか!
「ご飯出来たわよ~」
階下から母さんののんびりした声が聞こえた。写真を隠してリビングに向かうと、スーツから私服に着替えた父さんが椅子に座って鍋の中を覗いていた。
テーブルの中央、ガスコンロの上に乗った大きな鍋の中に肉やら豆腐やら糸コンニャクやらネギやら、色んな材料がグツグツと美味しそうな音を立てている。
「美味しそうだ。君もビールはどうだい?」
父さんは母さんにもビールを勧めている。こう見えて母さん、酒には強いからな。
僕は未成年なのでスポーツドリンクで、三人で乾杯。
早速お肉を卵にくぐらせて口に運ぶ。う、美味い~!!
お腹が空いていた事も相まって食が進む進む。ご飯を二杯もおかわりしちゃったよ。一応育ち盛りだからね。お椀はどんぶりです、ハイ。小さい(ぐはっ・・・)身体のどこに入るのかってくらいに食べたぜ!
今日は見たいテレビもないし、早めに風呂に入って寝る事にしよう。父さんが名残惜しそうに見詰めてくるが(それはもう永遠の別れってな具合に)華麗にスルーして風呂に入る。僕は少し熱めのお湯に入るのが好きで、いつも最初に入る事になる。両親はぬるめがいいらしいので、後で入った方がちょうどいいのだ。
さっぱりして出てくると、二人は仲良くテレビ鑑賞。趣味が合うらしく、いつもドラマやバラエティーなど一緒に見ている。
冷蔵庫からスポーツドリンクを取り出して水分補給をした後、二人に「おやすみ」と声をかけて階段を上がった。
今日学校に遅刻したから、明日はもう少し早く起きようと思いながらも、まだ寝るには早すぎる時間。僕は中断していたゲームの続きをして時間を潰す。
宿題? そんなモン学校でしてるに決まってるだろ。家にいたらやる気なくすからさ。全部学校で済ましているのだ。・・・言っとくケド、これでも成績は良い方なんだからね? ノートを見せてもらう側じゃなくて、見せる側なんだからな!
・・・何熱くなってんのかな、僕・・・。
ゲームに集中しよう、うん。
そうしてある程度満足した僕はベッドに入り目を瞑った。さーて、今日はどんな夢を見ようかな。
こんな駄文を読んでくださる御方は神様です<(_ _)>