インベイディア
「大丈夫だ。どうせ100年後にはみんな死んでいる。私も含めて」
α様がそんな事を言う。
「そんな事を・・・まだ決まっていないというのですよ」
ノーデンスがα様を窘める。
「いや。決定はすでにした」
「失礼ながら、何時その様なご決定を・・・?」
α様は微笑んで言う。
「今だ」
◇ ◇ ◇
「撃て」
隊長がそう言う。
「了解しました」
帝都リーテル上空。
飛行型大魔導固定砲台のスイッチを入れる。
無現世物質エネルギーを使用したこの世に3台しかない最終兵器の最終兵器。
無現世式大魔導固定砲台三号の一撃は、帝都リーテルを全て破壊する。
「塵と化せ・・・」
隊長のその声が響く。
「た、隊長!弾丸に搭載したレーダーに異常が!何物かの妨害かと思われます!」
「急いで正体を調査しろ」
「了解しました!」
◇ ◇ ◇
「お、おいあれ!何だよ!」
巨大市場の魚屋が空を見上げて叫ぶ。
「ギィィィヤァァァ!!!!」
叫び声と共に市場を駆け抜けるのは、インベイディアとヴァルキリーインベイディア。
魔物達が巨大な弾丸に飛びつき、かじり始める。
弾丸は軌道を変え、空中に昇り始める。
◇ ◇ ◇
「例の障害の正体が判明!魔物です!」
「軌道に異常が生じました!」
「計画、失敗です!」
隊長が膝から崩れ落ちる。
「そ、そんな・・・」
「ご苦労だった。君の出番はここまでだ」
そのしわがれた声と共に隊長の背後に立っていたのは、謎の異形の魔物だった。
「お前は・・・」
隊長が制御室の壁に叩きつけられる。
「まったく人類代表ともあろうものがこんなに貧弱では困る」
謎の異形の魔物はそう言うと、姿を変え、羽が生える。
「じゃあね。バイバイ」
次回、新章開幕。『アルティメット・インベイディア』




