祈りの対抗手段
不可視の相手?そんなの関係ない。
数打ちゃ当たるの精神で祈りを連発していく。
・・・これってトラブルなのか?
トラブルならトラブルだと言ってほしいものだが。
まぁ、仕方ないか。何らかの事情があるんだろう。
「敵だ!」
バオが叫ぶ。全員が気を引き締める。
「かなり早いな・・・」
轟音と共に、大空洞に男が現れる。
「私は世界秩序第一軍団長のシヴァ。以後お見知りおきを」
「もしかしてお前が・・・」
赤双の管理者がシヴァに話しかける。
「そう。この一連の騒動。すべては私の仕業」
「何が目的だ!」
目的を知りたい。
「目的?ここにいる管理者を皆殺しにすることさ」
一気に場の空気がピリピリしだす。
「管理者ランクXに挑む程なら、さぞ優秀な管理者たちに違いない。世界秩序にとっては、目の上のたんこぶだ。ここで纏めて始末するべきだと、『上』は言われたのさ」
シヴァが淡々と言う。
「唯一神α」
「・・・お前、何と?」
「唯一神α。お前の言う『上』の名前」
この男、シヴァが世界秩序なら、そうだろう?
「軽々しくあの方の名を口にするとはこの無礼者。呪剣者、殺せ」
黒装束に身を包んだ黒い靄が現れる。
「呪いの頂点と言われるシヴァに会った事を、後悔するんだな」
黒い靄は鎌を振り回す。
「【呪解の祈り】」
祈りで鎌を折る。
靄を思いっきり蹴る。
さすが靄。不定形だけあって物理攻撃は効かない模様。
「【不可説不可説転】」
その声と共に、目の前が突如真っ暗になった。




