転
光が洞窟中に届いた。
呪いがこの洞窟からすべて消え去った、だろう。
これって、試験なのか?それともトラブルなのか?
・・・まぁ、どちらにせよ気を抜かずに行こう。
「【呪解の祈り】」
MPにも気を遣いつつ祈りを連発する。
◇ ◇ ◇
「おかしいだろ!?」
シヴァが自室の机を叩く。
「どうした?」
ノーデンスが部屋に入ってくる。
「ちょうどよかった。ノーデンス。君に聞きたい事がある」
「なんだね?こんな爺でよければ話を聞くが」
ノーデンスが椅子に座ると、シヴァは話し始める。
「トリシュラが祈りに苦戦している。祈りの対処法を何か知っているか?」
「呪いだな」
即答するノーデンス。
「何故だ?」
「呪いと祈りはお互いに切磋琢磨するように威力に強化を重ねてきた。祈りで対処されたならば、更に強い呪いで返すまでだ。開発できるか?」
「開発か・・・すまん。出来ない。ノーデンス、頼めるか?」
「すまん。俺も無理なんだ」
「となると・・・」
◇ ◇ ◇
有現世物質融合、圧縮、放出のサイクルをいかに素早くできるか。
呪いの一番の伸びしろはやはりここ。
有現世物質の融合を短縮するか。そのためには圧縮放出サイクルの使用量を減らしつつ、融合システムを改良して・・・
イズンはノートに考えを書き留めていく。
ドン!
勢い良く扉が開かれる。
「ノックしろって・・・」
振り向きながら手に力をためる。
「言ってんでしょうが!!!」
【青蓮華】。考えられうる最良の呪い。
それを力いっぱいぶつける。
「【無等転】」
ノーデンスが防ぐ。
「ノックしなかっただけで青蓮華ぶつけてくるとかいかれてるな」
「それが人に物事を頼む態度?」
ノートに何かを書きながらイズンが言う。
「・・・わかってたのか」
「そうよ。丁度今完成したわ」
「仕事が早くて助かる。それで、内容は?」
「考えられうる最良の呪いを超える呪いよ。丁度昨日から構想を練っていたの。【不可説不可説転】。これがその呪いの名前」




