開戦 ~氷下VS赤双~
ここ、『永遠の紫水晶』は中央に巨大な縦穴が空いており、そこから太さがバラバラの横穴が空いている。
その縦穴の底。ここで僕は、勝負を仕掛ける。
「【氷下】」
サイズを調整して丁度この縦穴にぴったり合うようにする。
巨大な氷の結晶でこの洞窟を只の巨大な縦穴にして、出口を見やすくする作戦だ。
氷の結晶が出現する。このまま物質を吸収・・・
「【赤双】」
その声と共に、氷の結晶が砕け散った。
何が起こった?
「赤双の管理者のハイデュだ。いざ尋常に」
その瞬間、身の毛がよだつ。
こいつは、危険だ。
すると僕の背後からずずずという音がする。
反射的によける。
さっきまで自分が立っていた場所には、赤い棘が壁から生えていた。
あのままよけていなければ・・・想像するだけでも恐ろしい。
「君の実力は、そんなものか」
こいつ・・・
奥歯をかみしめていると、一際大きい横穴から、柱状の板材でくみ上げられた蛇の様な物体が姿を現す。
それに次々と打ち込まれる黒い槍。
あれは恐らく黒魔法・死槍。アマガキも接敵したか。
「【氷下】」
「【赤双】」
召喚した氷の結晶が一瞬で粉々にされる。
奴のスキル【赤双】の効果は恐らくスキルを無効化する事。
スキルが無効化される相手に、どうやって勝てば良いんだ?
すると、木の蛇の破片が降ってきた。そしてその破片が赤双の管理者の頭に激突する。
赤双は暫くフラフラとしていたが、すぐに態勢を整える。
まさか、こいつ・・・




